…どうしよう。
「ソラ。先程も伝えましたが、私はいないと思って構いません」
そうは言うものの…ユニちゃんも、とてもやりにくそうな感じで、
何度も何度も私とハクさんを交互に見ている。私も同じ状態。
…ハクさんのアドバイスを受けて、来たる深夜、いざ!という時に、
まさか当の本人によってやりにくくなるなんて、思いもしなかった。
でん、と居座るその体勢から、本当に終始見守る御様子…。
「ユニ。いつも通りの接し合いでいいのです。さぁ…」
頷くものの…顔を見合わせ、ヘルプコールを送ってくるユニちゃん。
お互い、フトンの上で正座して見つめ合うこと10分弱。進展なし。
「………そ……ソラ様……」
不意に…きゅっ、と……指先を掴まれる。
…寝間着姿のユニちゃんが、その手を少しずつ……自分の下へ手繰り寄せる。
「…あっ…」
ひとりだけに、恥ずかしい想いをさせちゃいけないと思い…ずっ、と前に出る。
ひざとひざがくっつく距離。
…立て膝になり……腰を掴み……薄目にして、顎を前に出す…。
「…ん……
#9829;」
屈み………ちょん、と触れ合う…口の先。
「………
#9829;」
…ほんの少しだけ離れ………ほんの少しだけ目を開き……、
お互いを確認して……ゆっくり…また唇を近付けていく…。
「……ぁ…っ
#9829;」
つん…と触れる、何か。
…舌。舌先。どちらも、唇より先に触れ合っている。
初めてのことで…ユニちゃんも、少しだけびっくりしているようだった。
「…ちろ…
#9829; ちろっ…
#9829;」
…そのまま……アイスキャンディーを舐めるように、愛撫される。
なにもせず、そのまま受け入れる…。ユニちゃんのエッチなお顔、ひとりじめ。
「ぺろん…
#9829; はっ…
#9829; …ちろちろ…
#9829;」
……まるで…私の大事な部分かのように、丁寧に、丁寧に舌先を舐めてくる…。
愛おしそうな顔…。指を舐める子犬の可愛さにも似ている。すごくかわいい。
「…かわいい…
#9829; ソラ様…
#9829; ぺろ…
#9829;」
…私も…同じような顔をしているのかな……。
「ソラ様…
#9829; ぺろっ…
#9829; もっと…舌を出して…
#9829;」
頬に手を添えられて…引き寄せられながら……舌を突き出す…。
「…ぁぁ…
#9829; そうです…
#9829; 私の…私のソラ様……かわいい…
#9829;
#9829; ちろ…ちろ…
#9829;」
露出した舌の上面を……フタに付いたヨーグルトを舐め取るように…。
…なんだろう……。いつもと違う…。
うまく言えないけれど……いつもは…穏やかで、静かな感じ……。
今は…感動する本を読んだ後のような……、穏やかだけれど…静かじゃなくて……。
まるで……水の中で燃える炎のような……ふしぎなきもち…。
「はぁっ…
#9829; ぺろ……ちゅっ
#9829; ソラ様ぁ…
#9829; れろ…っ
#9829;」
唾液が舌から垂れ落ちて…、ぽた…、ぽた…と、フトンに水跡が描かれていく…。
どちらの口も…もう、とろとろで……いくつも糸をからめて…。
頭がぼんやりしてきて……中毒になったような…あまったるいここちよさ……。
「はむ…
#9829; …ソラひゃまの…ひた…
#9829; わたひの…
#9829; …ちゅっ……ぢゅるっ…
#9829;
#9829;」
ぱくん、と…痺れる舌を食べられ……熱烈な愛撫…。
それは…なんだかおしゃぶりのようにも見えて……、
目の前で、必死にそれをしゃぶるユニちゃんは…赤ちゃんのようにも見えた…。
「ちゅぅぅ…っ
#9829;
#9829; ソラひゃま……おいひい…
#9829; …あむ…
#9829; あむ、あむ…
#9829;
#9829;」
……ガマンできず……自分のアソコに…手が伸びる…。
オトコのコと、オンナのコ…。左手と、右手で…。
下着を湿らせるふたりのコを、なぐさめるように…布越しに撫でる…。
なでなで…。ふにふに…。やさしく…やさしく自分をなぐさめる……。
………きもちいい……。
「ソラ」
呼ばれ、我に返る。
舌が離れ……見ると…胸の前でお椀状にした両掌から、青い炎を浮かべ…佇むハクさん。
とても幻想的な風景に……恥ずかしさも忘れ、心奪われた…。
「…自ら慰めても、疼きは治りません」
ゆら…と、風も無いのに揺れる炎…。
…自分でしちゃいけない……。
……ユニさんの方へ振り向くと……私を待つ…笑顔がそこにあった…。
「…ソラ様…、何でも言ってください…
#9829;」
……………。
「………
#9829;」
……………。
「…ソラ様っ……
#9829;」
……
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