堕天聖夜

ごきげんよう、皆様。ごきげんよう。
今宵も煩悩に浸っていらっしゃいますでしょうか?

先ずは我らが主、堕落神様に、敬愛と性愛のキスを。
祈りましょう、捧げましょう。我らの欲望を愛する者へ。
傍らに寄る異性へ口付けを。身疼く恋人に指添えを。
妖しく、美しく、いやらしく。それが我らの合言葉。

大きな声での復唱、ならびに嬌声をありがとうございます。
堕落神様も、我らの行いに股座を濡らしていることでしょう。

改めまして、ごきげんよう。私、ダークエンジェルのディアンと申します。
『ぱんで★モーニング』のアヘの顔。好きな犬種はポメラニアンです。
初見の視聴者様、この淫靡に染まった顔を覚えて頂けましたでしょうか?
顔を覚えるのが苦手であれば、胸の膨らみでも、アンダーヘアーの形でも構いません。

さて、本日も『万魔殿』の中は、禍々しい天気です。
黒く染まった太陽が、皆様の胸を熱く焦がすことでしょう。
ラッキーカラーはパープル。ラッキーアイテムはエレキテル器具。
たんたんたぬき商会の、スライムディルド-ダークスライムver-がオススメです。

ところで皆様、本日が何の日か覚えていらっしゃいますでしょうか?
ええ、ええ、分かります。ここは時間という概念から解き放たれた場所。
年もなければ秒もない。朝もなければ夜もない。あるのは渦巻く煩悩のみ。

ですが、つい先刻のことです。堕落神様は、私にこうおっしゃいました。
『今日はクリスマスという日だから、それを皆に教えてあげてほしい』と。

不思議でしょう。しかし、我らが神が言うのです。間違いであるはずがありません。
すなわち、今はクリスマスという時間であり、私達はその中で過ごしているのです。
皆様、覚えていますか? 本日はクリスマス。クリスマスなのです、腰振る信徒の皆様方。

しかし、そもそも『クリスマス』とは何なのでしょう?
皆様もそこが気になっているものと思います。敏感なお豆ではありません。
どのようにして祝えばよいのでしょうか。重ねて、敏感なお豆ではありません。

堕落神様に伺いましたところ、それは『聖夜』と呼ばれているそうです。
なんとも首筋が痒くなる言葉ですが、ご安心ください。もうひとつ、別の呼び名があります。
それは『性夜』です。『セックスナイト』です。痒みが疼きへとお変わりになりましたか?

興味の湧いた方は、チャンネルをそのままに。
旦那様のペニスを舐めながら、続きを御覧くださいませ。

では、浮世を忘れた皆様のために、『クリスマス』とは何かを説明させて頂きます。

『クリスマス』とは、祝日であると共に、とても大きなイベントでもあります。
参加条件等はなく、老若男女と愉しむことができる、親しみやすいイベントです。
主な内容は食事を中心としたパーティですが、肝心なのは、そこに加わる+αです。

その+αとは、【ケーキ】、【ツリー】、【プレゼント】、【赤い靴下】、【サンタ】の5つ。

これらを全て満たすことができたカップルには、『性の6時間』が訪れると云われています。
『性の6時間』の間は、受胎する確立が大幅にアップし、精も根も尽きることがありません。
夢のようでしょう。淫ら乱れる恋人達のために用意された、蕩けるほどに甘美なひとときです。
お分かり頂けましたでしょうか。これこそが、本日祝われる『クリスマス』というイベントなのです。

さて、ここまで解説させて頂きましたが、ひとつ困ったことがあります。
残念なことに、堕落神様は、それらのキーワードの意味を御存知ではありませんでした。
よって、私も知りません。さあ大変です、このままでは『クリスマス』を楽しめません。

ですが皆様、どうかチャンネルはそのままに。
私、ディアンは考えました。キーワードの示す意味が何なのか。
そして、一つの答えを見つけることができたのです。素晴らしいでしょう。
ああ、これも私に淫らで卑しい知識を与えてくださった、堕落神様のおかげです。

それでは、解説させて頂きます。

まず【ケーキ】です。これはお菓子のケーキで間違いないものと思います。
雪のように白い生クリームに、色とりどりのフルーツ、それらを優しく支えるスポンジ。
私も大好物のお菓子です。特に洋菓子店『ホルス・ミルキーウェイ』のケーキは極上です。

しかし、食事がメインとなるパーティに、ケーキがあるのは当たり前です。
なぜ『クリスマス』に限って、ケーキを特別視しているのでしょう?

私は閃きました。この【ケーキ】とは、お菓子ではなく私達なのです。
正確に言えば、私達がスポンジとなるのです。そう、食べられる側です。
万魔殿のお嫁様方、今すぐ愛しの旦那様にデコレーションして頂きましょう。
褐色肌の方はチョコレートケーキに、私のような肌の方はブルーベリィケーキに
[3]次へ
ページ移動[1 2 3 4 5]
[7]TOP
[0]投票 [*]感想
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33