部屋には濃密な熱気が籠っていた、一人のオスの匂いとそれを覆い尽くすような二人のメスのフェロモンに満ちていた。
一人のオスであるコンラッドは今まで経験した事のないような激しい射精に忘我の境地を漂い、射精後も長々と途切れない快楽に身を委ねていた。
メスの一人であるソランはコンラッドの射精を一滴残らず受け止め、朦朧としながらももっと欲しいとねだるようにコンラッドの陰茎に奉仕を続けている。
メスの一人であるジュカは崩れ落ちそうなコンラッドを背後から支え、二人の様子を興奮で潤んだ目で見つめていた。
宴はまだ終わらない。
「ふふ、ちょっと移動しようか」
ジュカは二人に囁くと、コンラッドをずるずるとベッドに引きずって行く。
「ああ・・・」
ソランは玩具を取り上げられた子供のようにふらふらと引きずられて行くコンラッドについていき、ベッドに上がる。
ジュカはコンラッドをそっとベッドに横たえると、ベッドに上がって来たソランにするりと絡み付いた。
「はふぁ、やぅ!」
ただでさえ敏感になっている素肌をジュカに触れられ、ソランは嬌声を上げる。
「ね、美味しかった?」
「なっ・・・」
「コンラッド君の♪」
「・・・」
単純に味そのものの事をいうならひどい物だった、どろどろして青臭く、喉に絡み付くようで、もし普通の状態で口にしたら迷わず吐き出しているようなものだ。
しかしそれが自分の奉仕によってコンラッドが快感に堪え切れず出したものだと考えると、不思議な事に吐き出す気が起きなかった、むしろ・・・。
「・・・ん、ちゅ、ごく・・・」
思わず口の中で味を思い返すように唾を飲み込んだ。
「美味しかったんだ♪」
「そ、そんなことは・・・」
「そのうち、それ無しで生きられなくなるんだよ・・・」
ソランはぞくぞくと背筋に震えが走った。
どういう、意味だろう。
ジュカはソランをぎゅっと抱きしめると、右手をソランの目の前にかざした。
「・・・?」
見ていると、その右手がぼんやりと紫色に光り始める。
「これをね、こう・・・」
「ああ!?」
ジュカはその光る右手でソランの下腹部に触れた。
「あ、ああああっあーーーっ!?」
コンラッドはソランの声を聞き、ようやく我に返った。
「ソランさ・・・!?」
声の方を見てコンラッドは言葉を失った。
ソランの体に絡み付いたジュカが、ぼんやりと光る手でソランの下腹部・・・丁度、子宮の上あたりを丹念に撫で回している、まるで腹の上から子宮をこね回すように。
「ひふぅうっ!?ひゃふぅ!?」
そしてジュカがこねるような動作をするたびにソランの体がビクビクとわななく、特に下半身は本人の意思を離れたように足がくねくねとでたらめにのたうっている。
一見すると苦痛にもがいているように見えるが、艶の混じった声が苦痛ではなく、快感に悶えている事を示していた。
「や、やめろ・・・!何を・・・している・・・!」
止めようとするが、体が麻痺したように動かない、何か魔法でも掛けられたのかもしれない。
そうこうするうち、ソランの動きが変わり始めた、めちゃくちゃにのたうっていた足がぱっくりと開かれ、まるで下着でぎりぎり隠れている女性器をコンラッドに向けて突き出すようにくんっくんっと動き始める、男性には真似出来ないような動きだった。
ジュカがさらに焼印でも押すように下腹部をぐぐっと右手で押すとまた腰がかくかくっと動く。
コンラッドは見まいとするが、視線がどうしてもその光景から離れなかった。
下着は濡れて完全に変色してしまい、太股の付け根は溢れ出た愛液でぬらぬらと光沢を放っている、暴れたためにもう少しで先端の桃色の突起が見えそうなほどブラがずれてしまっており、さらにジュカが胸の下に手を回すように抱きしめているためその豊かな乳房が持ち上げられ、こちらに向けて捧げられているかのようだ。
「あくぅぅぅ・・・」
そして、ソランの表情は耐え難いものに耐えるような泣き顔になっている。
正視に耐えない程はしたなく、淫らな媚態だった。
「ふうっ」
ジュカがようやく右手を離すと、ソランはぐったりと崩れ落ちた。
「ソランさん・・・何をしたっ!?」
「私はね、人を魔物に変えることが出来るんだ」
「なっ・・・!お前まさかソランさんを!」
「まだ魔物になってないよ、まだ、ね」
「はぁ・・・はぁ・・・わ、私は・・・」
快感の余韻で朦朧としながらもソランが言う。
「魔物になどなる位なら・・・死を選ぶ」
「ソランさん!」
コンラッドは光明を見た気がした、まだソランの気高い精神は折れていない。
「そう、そして魔物は殺すんだね」
ジュカはそっとソランの耳元に口を近づけて囁く。
「それだと悲しい事になるね」
「・・・?」
「気付いてないかもしれないけど・・・コンラッド君はもう魔物化が進んでるんだ、つまり、インキュ
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