一体全体何がどうしてこうなった?
戦場で生き残るには冷静に勤めなければならない。
ふざけた態度をとりながら頭では常に計算を巡らせ、おちゃらけてでも心に余裕を持とうとした俺が、何故。
「・・・む・・・う・・・・・・んっ・・・ちゅうぅ・・・・・・」
ここまで掻き乱される?
「んく・・・、んん〜・・・」
何故体が痛まない?
そもそも何故生きている?
そして何より
「ん、・・・ぁ・・・・・・ふふ、ロザド・・・・・・」
何故、彼女が俺にキスをして、俺の名を呼び、幸せそうな顔をしているんだ。
慮外の状況に、頭は体に命令を出す。
『離れろ、距離を取れ』
当然の判断、取るべき対応は決まりきっている。
理由は分からないが今なら体が自由に動かせる。
レイナを跳ね除けてから飛び起き、この場から逃げ出せばいい。
動け
投げ出した手をレイナに気付かれぬよう、ゆっくりと動かす。
レイナは相変わらず俺に口付けを繰り返し、こちらの動きに気付く様子は無い。
合わせられた唇から熱が伝わってくる。
動け
手をそっとレイナの両肩に添える。
それを気にする様子も無く、夢中で俺の口内を蹂躙している。
舌が俺の舌に絡まるたびにピチャピチャと水音が頭に響く。
動け
両手に力を込める、撥ね退けるんだ。
流石に気付いたのか、レイナが顔を上げてこちらを見つめる。
その唇はレイナのとも俺のとも分からなくなった唾液がヌメリと淫靡に煌いていた。
動け動け動け
「ロザド・・・」
再び呼ばれた俺の名。
何故、そんな目で、不安そうな目で俺を見つめる?
俺の体に密着するように重ねられた体は、とても華奢で少女のように儚い。
フルフルと震えているのか、身動ぎする姿はまるで小動物だ。
レイナの目を見つめる。
動け動け動け動け動け動け
潤んだ瞳から、光の筋が落ちた。
それと同時にレイナの肩にかけた手をレイナの背に滑らせて
俺は全力を込めてレイナを抱きしめた。
そして呼んだんだ。
「レイナ・・・!」
彼女の名を。
どれほど抱きしめていたのか。
今のレイナは俺の胸に手を当てて、頬を赤子の様にスリスリと擦り付けている。
可愛らしい仕草に愛おしさが溢れてくる。
俺は右手を動かしてその頭を撫でてやる、長い銀髪はすべらかに流れて触っていてとても心地が良い。
レイナは嬉しげな声を漏らして、一層強く胸に顔を擦り付けてくる。
暫くそうしているとレイナが顔を上げて悪戯を思いついた子供のようにニカッと笑った。
「そのまま首、抱きしめててね♪」
返事をする前にレイナはガバッっと起き上がる。
あどけない笑顔のギャップに固まっていた俺だが、自分の手元に残されている物に気付いて正気に戻った。
「うおっ!?だ、だから気軽に首外しすぎだろ!!??」
起き上がったのは首から下だけで、俺の右手にはレイナの頭が残っていた。
首が落ちたりしないよう、慌てて両手で抱きかかえる。
起き上がった胴体は俺の体の上で半回転すると、背を向ける形で俺の腹の上に跨った。
そしてスルスルと俺の下半身に申し訳程度に残っていた衣類を脱がして・・・
「ちょ、ちょちょっと!レイナさん!?いきなり何をなさるのですか!!」
予想外の事態に変な敬語で抗議の声を上げる、もっとも最初にキスされてた時点で予想外すぎる展開だったけど。
「何って・・・ナニに決まってるじゃない」
自分の胸元から声が返ってくる。
しゃ、喋れるんだ・・・首だけで、魔物って本当何でもアリなのね・・・。
「そ、それは分かるんだが・・・俺たちさっきまで生死を賭けて戦ってましたよね?
んで俺は見事『死』を引き当てたと思ったんだけど・・・何でこんな状況に???」
急展開に圧倒されて置き去りにしていた質問をようやくぶつける。
その間にもレイナの胴体はゴソゴソと動いていて、俺の下半身は完全にポロッと出ちまってる。
・・・すっごいスースーする、せめて質問が終わるまで待って欲しかった。
「私だって魔物娘だぞ?負ければ大体こうなるのは分かってたんじゃ・・・あ
そういえばロザドは最近まで教団に居たんだっけ。
じゃあ、こういうのは全然知らない訳かぁ・・・」
「??
さっぱり話が見えないんだが・・・、あと俺なんで死んでないの?
むしろ何か体が軽くなったというか力が溢れてくるようなって、、、ひゃ!?」
思わず気持ち悪い声で叫んでしまった。
俺の下半身で一番柔らかく、そして最も堅くもなる部分がヒヤリとした何かに掴まれている。
「うん。
それは大事なことだから、ちゃんと説明するけど・・・
・・・ごめん、それは後回しにさせてね」
レイナ(首)を見ると真っ赤に上気して目はトロンと蕩けていた。
俺の下腹部ではヒヤリ
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