番外編.4 小望月二人

「こちら、注文のチーズ竜丼とハーブ竜丼大盛です〜」
「竜丼ハーフとスパイシードラニオン丼大盛ですね〜?」
店員のドラゴン達は、活気に溢れる店内で客の対応に追われている。
ツァイス初のドラゴニア料理の店であるこの『餓竜亭』は、レオンが始めた物であった。

帰国後に行われたラスタバンとツァイスが和解する式典を終えると、レオン達三人は特にする事が無くなってしまった。
ラスティとエルの警護役という事で、レオンには給金が支給され続けており、ラスティとエルにも相応の手当が出ているので、三人が生活に困るという事はない。
もちろん毎日の様に三人で交わる事は続いていたが、何か出来る事は無いかとレオンが考えた結果、もう一度ドラゴニアへ行き、ドラゴニア料理を学んできたのだった。

とは言うものの、新鮮なドラゴニアの産物が無くては、ドラゴニア料理は成立しない。
レオンとピーニャによる試行錯誤の結果、塩とハーブを使って魔界蜥蜴の肉の保存性を高める事で、ツァイスでも竜丼を出す事が可能になったのである。
更に、ツァイスの食材だけで作れる、催淫効果を持たない竜丼もメニューに載せていた。
ツァイスの法では、魔物かそのパートナー以外に魔界の産物を売る事が固く禁じられているので、こういった料理も必要だったのだ。

「ツァイス風竜丼の大盛りになりますね」
「・・・・・・」
「どうしました?」
「・・・あー、いや、ドラゴンって綺麗だなーって」
「ありがとうございます〜。ここで働いている竜はみんな彼氏募集中だから、好みの娘が居たらどんどん声をかけて下さいね〜
#9829;
#65039;」

店員のドラゴン達はドラゴニアから交流生として来た独身の竜であり、ドラゴンに馴染みが無いツァイスでドラゴニアの文化を紹介する事にも一役かっている。
ボリュームたっぷりの竜丼を目当てに来た独り者の男性の中には、初めて間近で見るドラゴン達に惹かれる者も多く、既に何組かカップルも生まれていた。
「てんちょ〜、ちょっと『休憩』入りますね〜
#9829;
#65039;」
レオンに一声掛けて、店員のドラゴンが客の男と店の奥へと消えていく。
店の奥には個室も幾つかあり、竜丼を食べた魔物達のカップルがすぐに交わりを楽しむ事も可能となっているのだ。
正に至れり尽くせりといったところである。


「うーん・・・最初はこういう店にするつもりは無かったんだがなあ・・・」
その日の営業を終えて部屋で休んでいたレオンは、店の現状を思い複雑な表情を浮かべていた。
必要に応じている内に、店が現在の連れ込み宿も兼ねた様な状態になった事は、レオンとしても複雑な気分ではあったのだが、傍らのラスティとエルは気に留める風でもない。

「いいじゃないですか〜みんな幸せそうにしてますし〜」
「そうそう。働いてるみんなもレオンに感謝してるんだよ〜」
ニコニコしてキングサイズのベッドに座りながら撫でているお腹は、二人とも満ちかけた月の様に丸々としている。
魔王の加護か親子の魔力が為せる業か、ほぼ同時期に二人揃ってレオンの子供を身籠ったのであった。
そんな事も含めて店で働いている竜達はレオン夫婦三人を尊敬しているので、レオンが困る様な事はしないとラスティもエルも考えている。
「・・・まあ、羽目を外さなければいいか」
ツァイスにやってくる竜たちの数も僅かずつではあるものの増えており、それは間違いなくツァイスの国防にとってもプラスであった。
いつの間にかツァイスに移住してきた竜達の世話人の様な立場となったレオンであったが、その辺はレオンも同様に楽観的である。
自分達の事を思えば、大抵の問題はなんとかなるだろうと思えるのだ。

「でも・・・レオンはいくらでも羽目を外していいんだよ〜
#9829;
#65039;」
そう言いながらエルが四つん這いでレオンへ近付く。
「わたし達が全部受け止めてあげますから〜
#9829;
#65039;」
ラスティもそれに合わせて四つん這いで近付く。
二人の目当ては、当然レオンの精である。
そんな二人に応える様に、レオンの肉棒も既に服の上から分かる程に膨らんでいた。
座っているレオンの肉棒を挟む様に顔を近付けると、二人の指がレオンのズボンを引き下ろす。
ブルリと勢いよく姿を現した肉棒に、二人はすぐさましゃぶりついた。
「はぷ・・・ん・・・」
「ふふ〜
#9829;
#65039;いつ舐めてもおいしい〜
#9829;
#65039;」
二人は一つの肉棒を争う事なく、仲良く息を合わせて舌を這わせる。
エルが先端に吸い付けば、ラスティは陰嚢を口に含み、ラスティが付け根からゆっくり舌を這わせれば、エルはその反対側で同じ様に舌を這わせる。
親子の息の合った舌責めは、あっという間にレオンを絶頂へと導く。
二人の顔を満遍な
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