「……あァ? なんだその棒みたいなの」
ポ○キーを差し出してみると、彼女の一つ目が怪訝そうな瞳で僕を見る。
ただのお菓子だと僕が言うと、ひったくるような乱暴さで彼女に取られた。
「んぐ、んぐ……ベツに変わった味はしねえなァ。
なに? ちょこ……って言われても、アタシにゃよく分かんねえよ」
やはり精を糧にする魔物娘だと、人間とは食の感覚そのものが違うのかもしれない。
残念がりながら彼女と目を合わせると――
「こんなモンより……オマエの棒のほうがウマいに決まってんだろ?」
どくん。
酔いにも似た感覚が頭の中に走る。
彼女と長く触れ合ってきたおかげで、それは暗示の兆候だと僕には察しがついた。
しかし、たとえ暗示を掛けられると分かっても僕は抗えない。
「ほら、早く出せよ。アタシが味わってやるよ……♪」
言われるがままに僕は下半身の服を脱ぎだしてしまう。
その大きな一つ目で、彼女にじろじろと見られながら。
「なんだ、アタシに見られてるだけで大きくシてんじゃねェか。
まだ触ってもないのになァ?」
じっと見られる羞恥に耐えながら、僕は下着ごと脱いで自分のペニスを露わにした。
半裸のまま立ち尽くす僕に向かい合うようにして、彼女が膝立ちで座り込む。
温い吐息がペニスに当たってくすぐったい。
「……ほら。咥えてほしいならちゃんとお願いしろよ。
『ぼくのおちんちん舐めてください』って」
焦らしながらさらに息を吹きかけてくる。
そっと撫でるように掛けられる息がさらに僕の感度を高めていく。
絞り出すように僕が懇願すると、
「んへへ……そうそう、それでイイんだ」
満足そうな表情で僕を睨んだあと、ペニスに舌を這わせ始める。
「……んあー、んっ」
敏感な亀頭の先っぽから、ちろりと溝をなぞるように舌が這っていく。
れろっ、れろれろ、にゅるり。
その刺激に耐えられず僕は声を漏らしてしまう。
「おまえはココが弱いんだよな。
あは、ぴくぴくしてる……あんまり焦らすのもかわいそうだから、咥えてやるよ、っと」
彼女の大きな口がくぱぁ、と開くのが見えた。
ピンクの口内に、僕のペニスがゆっくりと飲み込まれていく。
ねっとりとした唾液が全体に絡みついて、温かな感触に包み込まれて――。
「んぐ……んー、んむっ、」
ぐちゅり、ぬちゅっ、ずちゅっ。
淫らな液音を立てながら、彼女が顔を上下に動かしていく。
ざらりとした舌に裏筋を擦られながら咥え込まれたかと思うと、
すぐにまた引き抜かれ、ぷりんとした唇がペニスの亀頭を強く撫でる。
「んんっ、むぐっ、んはっ、」
吸い込まれながら口内から引き抜かれる刺激と、温く柔らかい唇に擦られる刺激。
どれもがあまりに強すぎて、腰が抜けそうになってしまう。
「むっ、んぐ。 ほは、ほろほろらへよ……っ!」
ペニスをバキュームする力が強くなり、より擦る刺激が増していく。
頭の動きも早くなって、ぐちゅぐちゅといやらしい音が彼女の口内で鳴る。
射精欲がこみ上げてきて、僕は合図とばかりに黒髪がなびく彼女の頭を両手で掴んだ。
その瞬間、最奥まで一気にペニスが銜え込まれて――
「んっ……! んむぁ……♪」
どくっ、どくんっ……と、口の中に僕は射精する。
彼女が一際嬉しそうに眼を細めると、ずずずっ、と射精した直後のペニスを吸われる。
先っぽから精液を吸いだそうとするかのようなその動きに、また腰が砕けそうになった。
「……ぷはぁ、今日のもウマかったぜ。ごちそうさん……♪」
彼女はペニスから口を離すと、僕を見上げる。
荒く息をつきながらも、僕はお礼の代わりに頭をゆっくりと撫でた。
「……あ、あんだよ。気安く人のアタマ触んなよっ、」
ぷいっと横を向いてしまったけれど、彼女が頬を一段と赤く染めていたのが僕には分かった。
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