帰っていろいろ調べたけど、やっぱりオトモとハンターの恋愛はまずいらしいのニャ。
容認しちゃったら女ハンターの出会いがないとか、狩りの失敗をオトモワーキャットにぶつける酷い男ハンターがいたりするから禁止されているらしいのニャ。
う・・・う〜む、本当に禁止されているのはまずいのニャ・・・
これを破ったら何があるのか分からないけど、もしかしたら旦那さんと離れ離れになっちゃうかもしれないのニャ!
それだけは絶対イヤなのニャ!
なんとか旦那さんと一緒にいられる手段をボクは一生懸命探し始めたニャ。
そしてそれから1年が経ったニャ・・・
ボクはオトモをクビになっていたニャ・・・
ニャんでにゃ〜〜!?
「ただいま、アシュリー! 今日の飯は?」
「おかえりなさいニャ! 今日の猫飯はサイコロミートとまだらネギの醤油炒めニャ♪」
ニャ〜ンてね。
クビになったのは本当だけど、ボクは今でも旦那さんと一緒ニャ♪
そう、ボクは旦那さんの家で旦那さんのご飯をつくるワーキャットになったのニャ!
この地方では珍しいらしいけど、とある雪国の村ではキッチンワーキャットなるものがいるらしいから、違和感は全然ナシなのニャ!
毎日毎日、こうして愛しい旦那さんのために裸エプロンでご飯を作って待っているのニャ。
キッチンワーキャットとして、そして旦那さんの奥さんとして・・・ニャ///
一緒にいるのなら二人の関係を隠してオトモを続けていても良かったんだけど・・・
「ハナウタはどうしている?」
「ハナはゆりかごの中でおねんねニャ」
そう、ボクたちの間に子どもができたのニャ!
さすがにお腹が大きい状態で狩りにはいけないし、二人の関係がバレるのニャ・・・だからオトモとして働くのは止めにしたのニャ。
旦那さんにあえてオトモをクビにしてもらって、ネコバァにもオトモワーキャット斡旋希望名簿録から削除してもらって、それでちょっと時を置いてからボクたちは結婚したのニャ。
でもボクや旦那さんだけじゃ上手くいかなかったのニャ。
上手く行くように工作や根回しをしてくれたのは、実はクリスタルなのニャ。
まだまだ懐いていなかったりなんだりしていたけど、やっぱりボクたちのこと応援してくれていたんだニャ〜。
そんなこともあって、ボクは晴れて旦那さんとラブラブできるようになったのニャ!
お留守番をしている間はやっぱりさみしかったり不安だったりするけど・・・その分、旦那さんが帰ってきたらいっぱい甘えて、狩りの疲れをいっぱい癒してあげるのニャ〜。
「旦那さん、ご飯を食べ終わったら一緒に温泉に行こうニャ。温泉に並んでつかってイチャイチャして、背中はタオルとかじゃなくてもちろんボクの手で流すのニャ。そして帰ったらベッドで・・・ニャ///」
「イチャつくのはいいけどアシュリー、そーゆー話はうちがいないときにして欲しいニャ」
にゃにゃ!?
クリスタル、いたのかニャ!?
「さっきからずっといるのニャ」
ということは全部聞かれていたニャ!?
は・・・恥ずかしいニャ・・・///
「にゃにゃ〜!?」
「あ、パニクッたにゃ・・・」
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