まず桃太郎はリンを乗せて川を渡りました。
そしてリンを置いて戻ってきました。
次にランを乗せて川を渡りました。
そして、わざわざリンを乗せて戻ってきました。
戻ってきたら今度はレンを乗せて向こう岸へ渡りました。
そしてレンを置いて戻ってきて、またリンを連れて向こう岸に渡りました。
これで全員、川を渡れました。
ランもリンもレンも感激しました。
川を何回も往復することは大変なのに、桃太郎は嫌な顔一つすることなく、自分たちを運んでくれたのです。
そこまで自分たちを大事に思っていてくれたことに彼女たちは嬉しく思いました。
同時に、彼女たちは自分たちを恥じました。
自分たちが互いに仲良くしていれば、三往復で済んだはずなのに、自分たちの仲の悪さのせいで桃太郎に一往復分苦労をかけてしまいました。
「ご主人様、ごめんなさい〜」
「今度からみんなで仲良くするにゃ〜」
「私も恐れることなく、みんなと仲良くする!」
「うん、みんな仲良くなってくれてよかったよ」
桃太郎は心の底から嬉しそうに言いました。
するとそのとき、ランとリンとレンが互いに目配せをしました。
それだけで彼女たちは互いの意思を確認しました。
「じゃあ、みんなが仲良くなれた印に・・・」
「ランたちみんなで仲良く・・・」
「桃太郎を愛するんだにゃ〜!」
「え、ちょっと待って・・・うわ〜〜っ!」
次の瞬間には桃太郎は三人に押し倒されていました。
「ん・・・ちゅ・・・ご主人様、ランは一生ご主人様についていきます・・・」
尻尾を千切れんばかりに振って、桃太郎のくちびるを貪りながらランが言います。
「これからは桃太郎のためにもうちょっと真面目にやるニャ〜。だからかまって欲しいにゃん」
身体全体をこすりつけながらリンが甘えた声で言います。
リンの下腹部がこすり付けられている桃太郎の太ももはいつの間にかぬるぬると濡れていました。
「ん・・・くちゃ・・・はふっ・・・私も頑張ります。今も桃太郎さんに気持ちよくなってもらえるように頑張っているから・・・だから、一杯気持ちよくなってね」
わざと音を立てたり吐息を聞かせたりしながら、レンは桃太郎の耳をくちびるや舌で愛撫します。
三人からの熱烈な愛撫を受け、桃太郎の肉刀は触れてもいないのに硬く大きく張り詰めていました。
「では、まずはランから行きま・・・」
「待つニャ! そこはあたしからだニャ!」
「じゃあ、間を取って私が・・・」
「「却下!」」
「ちょっと、喧嘩はダメだよ〜」
仰向けになったまま桃太郎は苦笑しました。
四人でまぐわっているうちにすっかり日が暮れてしまいました。
桃太郎は三人身体を寄せ合って寝ているランとリンとレンを優しい目で見ながらトメにもらったきびだんごをほおばっていました。
このきびだんごは特別で、一つ口にするだけでたちどころに力と精が回復するという一品です。
彼女たちを仲間にするたびに、桃太郎はこれを食べていました。
『今日は三人同時だったから激しかったな』
桃太郎は思い出して苦笑しました。
さらに思い出したのは、誰が最初に桃太郎と交わるかきゃっきゃと言い合っていた三人です。
それでも桃太郎はハラハラしていませんでした。
言い合っている彼女たちの言葉には以前より棘が感じられなかったからです。
『みんなが仲良くなれてよかった』
彼女たちの頭側に横たわり、桃太郎は苦笑を明るい笑みに変えたのでした。
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