ふう……今日も1日仕事で疲れた。残業はしたくなかったが、そうもいかない。お陰で夕飯は住んでいるアパートで食べることができなかった。
そして悲しいかな、俺の"仕事"は終わっていない。いや、会社の仕事はとりあえず終わった。だが、俺にはまだやることがあるのだ。たぶん。いや、きっと。むしろ絶対。
「……」
あえて「ただいま」を言わず、そっと扉を開けてアパートに入る。途端に予想通りの音が聞こえて来て俺は嘆息する。この音は俺の"仕事"がまだあることを示している。
そっと廊下を忍び足で抜け、1LDKのリビングの扉を覗いてみる。そこで俺が目にしたのは……
「ちんぽ! ちんぽ! 足りない、足りないよぉ!」
自宅で全裸と言うのは何も言うまい。そんな人も多くいるのは俺も知っている。だが、これはいけない。大声で隠語を喚き散らしながら自慰をしているのはいただけない。
「ここっ! おまんこぉ! おまんこを俊彦のおちんちんで掻いて! 掻いて欲しいのぉお!」
俺の名前を呼びながら大股を開いてその中心にある性器にずぼずぼと尻尾を突っ込んでいる女性……ここまで俺のことを意識しながら淫らなことに耽ってくれているのは男として嬉しいが、まあ……ちょっと恥ずかしい。
さて、俺は今「尻尾」と言ったか?
そう、先ほどから残念なくらいに激しく一人乱れている女は人間じゃない。カク猿という猿系の魔物娘だ。名前は寧々。俺の彼女である。
「くひぃいい! 寧々のぐちゅぐちゅおまんこぉお! もっと掻き回してほしいいの、としひこぉおお!」
茶色の毛に包まれた両手で豊満なバストを荒々しく鷲掴みにして揉みしだきながら、アソコが壊れるんじゃないかと思うくらい、寧々は尻尾を出し入れしたり捏ね回したりしている。カク猿の尻尾はかなり丈夫だ。これを使って枝からぶら下がって自分の体重を支えることなど朝飯前。鞭のように使って格闘に生かす者もいる。なのだが……寧々はその尻尾を触手オナニーに使ってしまっている。
寧々のアソコから尻尾が引き抜かれてはまた押し込まれ、さらに蛇のようにうねる。そのたびにぐちゃぐちゃといやらしい音が、4メートルくらい離れているはずの俺にも聞こえてきた。引きぬかれた時は彼女の愛液で濡れているのが見えた。ふさふさの尻尾はべとべとになって寝ており、色も濃くなっているから分かる。
おっ、そろそろイキそうなようだ。その尻尾の動きがさらに早くなる。 ……俺、あんなに激しく腰を動かしていたっけ?
「ああっ、あああ! イクっ! イクイクイクイク……うあああああっ!」
本当に彼女はクライマックスを迎えてしまった。雷に打たれたかのように寧々は身体を弓なりに反らせてイッた。ちょうど、股間がコチラを向いているため、深々と尻尾をくわえ込んだおまんこが丸見えだ。その尻尾はきっとぎゅうぎゅうと膣肉に締め付けられていることだろう。何度も経験しているから俺は知っている。
そのまま彼女はリビングの床にぐったりと伸びる。その目はとろんととろけきっている……が、こっちを見ている!
「……帰ったなら『ただいま』くらい言いなよ」
「悪い悪い。寧々がどうしているかと思ってね……はい、ただいま」
俺はリビングの戸を開けながら部屋に入る。どんだけオナニーしていたんだろう。部屋には淫臭が漂っている。
イッたばかりでまだ動ける様子がない彼女を尻目に俺はかばんを置き、手早くネクタイを外し、そうしながら寧々に訊ねる。
「で、何回イッたの?」
「……そんなもの数えているはずがない」
「やっぱり……それだけ我慢できなかったみたいだね」
概して、カク猿と言うものは我慢ができない。目の前に美味しいものがあればすぐに飛びつく。遊びたければ遊ぶ。そして気持ちいいことも我慢ができない。ムラムラした時に男がいなければ、それは先ほどの通り。ひたすらオナニーをしまくる。もうバカみたいに、他にすることがないかのように。
いや、実際何もしていなかっただろう。今朝、俺が洗濯機から取り出してハンガーにかけて部屋干しにしたシャツ類は畳まれていない。全部うっちゃってオナニーしていたのだろう。食器棚とか見ても、いじった様子がない。下手したらコイツ、昼飯も夕飯も忘れてオナっていたようだ。
「う、うるさい! 俊彦のおちんちんとセックスが忘れられないくらいに気持ちよかったのがいけないんだ! おまけにアタシに見せつけオナニーなんか教えこんで……」
「はいはい、俺が悪ぅござんした」
「うぅう……!」
あんだけはしたない格好でオナニーしていたと言うのに、寧々は顔を紅くしながら叫んだ。こういうふうに言われるのは恥ずかしいらしい。
さて、今「男がいない時」の話をした。では、男がいる場合は?
「いいや、許さない! 俊彦には責任とってもらう!」
叫ぶや否や
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