「はぁ、はぁ……んぅ……」
遺跡のある一室に、昼間だというのに淫らな熱っぽい声が響きわたる。この遺跡の管理人のアヌビスのものだ。
胸を肉球のついた手でこねまわし、指でショーツの上から秘裂をなぞる。
「あ、ああ……気持ちいい……やはりちゃんと一休みする時間を入れなければ……」
言い訳じみたことをアヌビスは言う。
そう、この時間は彼女の一休みの時間で、オナニーをすると彼女の中で決まっていた。彼女のスケジュールが書き込まれている手帳にもこの時間は「自慰」と書き込まれている。
「はぁ、あんっ!そろそろ本格的に……」
机の引き出しを開けてバイブを取り出す。
「ん、ちゅう、れろ……」
舌でそれを、夫にするのと同じようにしゃぶり、そしてショーツをずらして自身の秘裂に潜り込ませる。
「はああああっ!」
それだけで完美な快感が彼女の背筋を走り抜ける。だがそれだけで終わらない。
バイブはうねうねと彼女の膣内で動き回って刺激し続け、彼女は悶える。
「だ、だめ……もうイキそう! まだ始まって5分しか経ってないのにぃ……!」
強烈な刺激に、予定より早く一気に追いやられたアヌビスはまさに絶頂に達しようとしたが……
「すまん、忘れ物をした……って!?」
突然、夫が部屋に入ってきた。どうも鍵をかけ忘れたらしい。
部屋の空気が凍りつく。
「え、ちょ……いやーっ!? きゃー!?」
アヌビスがパニックに陥る。
「こ、これは違うのだ! お前に満足していないわけでもないし、仕事をサボっているわけでもないのだ! ちゃんと手帳には自慰の時間と記されているし、違う、違うのだーっ!!」
混乱したアヌビスは求められてもいないのに言い訳をする。
「と、とにかくこれは……」
「ええい、落ち着けー!」
危うく言い訳が延々と続きそうなので彼女は夫に抱きしめられて言い訳を止めたのであった。
その後、彼女の予定が変更されて、そのまま性交を始めてしまったのは言うまでもない。
****文字数が足りないのでもう一作品****
「ノーーーー!! なんてことだ!!」
「そ、そんなに落ち込まないで……」
とある村の一軒家の寝室にて、男がヘタりこみ、狐憑きがそれを慰めていた。
男が落ち込んでいる理由は……
「き、狐憑きの尻尾や耳は……見えてもモフモフすることができないだなんて……」
実はこの男、重度の獣娘好きであった。
そもそもこの男が村に来たのも、美しい妖狐たちが沢山住んでいる村があると聞いたからだ。だが妖狐にアプローチをかけたり襲われたりする前にこの狐憑きに襲われてしまったのだった。
結構かわいいし、狐関係の魔物娘だったので、男も納得しようとした。それに一見普通の村娘に見えたが、いざ襲われてみると頭からはほのかに青色に光る狐の耳と、尻からは同じような狐の尾が見えたので、それにも歓喜した。
だが、現実は、その耳や尾は見ることが出来ても触ることはできないのであった。
狐憑きの耳や尾はオーラのようなものだからだ。
「うぅ……モフモフ……俺の、嫁をモフモフする夢がぁ……」
「むぅ……」
始めは男を慰めようとしていた狐憑きだったが、あまりにも男が自分を見てくれていないことに少々腹が立ってきた。でも、自分の尾や耳は触れることができないから仕方がない。
そのとき、狐憑きはあることを思い出した。
「そう言えば……夫から精を沢山もらった狐憑きは、稀に妖狐や稲荷に転身するって話を聞きましたよ」
ガバッ!
うつむいていた男の顔が上がった。
「本当か!?」
「ええ、本当です」
「よっしゃーーー!」
狐憑きの言葉に、それまで落ち込んでいたかのが嘘だったかのように、男が声を張り上げた。
「そうなったら、お前を狐っ娘にするために、俺は頑張るぜーーー!」
言うや否や男は狐憑きを押し倒し、ずぶりと濡れた秘裂に肉棒を突き立てた。
「ああんっ! その調子でぇ! もっと、もっとくださぃいい!」
男の意識がやはり稲荷や妖狐に行っているのはやや気にいらなかったが、それでも自分を見てくれたことに、そして自分を満たす快楽に狐憑きは悶えた。
十数年後、その村には狐憑きから転身し、皆から崇められている九尾の妖狐がいるのだとか。
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