第三章 桃太郎と一番目のお供

桃太郎は野を越え山を越え、アカオニ達が住むという鬼が島に向かって旅をしていました。
山賊に襲われたこともありましたが、桃太郎には刀を抜くまでもない相手でした。

村を出て数日経ったある日のことでした。
森を歩いていると、悲しげにすすり泣く声が聞こえてきました。
しかし、人の鳴き声ではないようです。
まるでイヌのような・・・
相手がどのような者か分かりかねましたが、桃太郎は意を決して横道にそれて声がする方向に向かいました。

そこには一匹の狼娘、西洋名・ワーウルフがいました。
罠のトラバサミにかかっており、脚からは血を流しています。
「大丈夫!? 今助けるからね!」
桃太郎は近寄ろうとしましたが、彼女は唸って桃太郎を近づけません。
「ぐるる・・・この罠仕掛けたのは人間だ。同じ人間をどう信用しろというのだ?」
「いや、僕は助けようと」
「嘘だ!」
噛み付かんばかりの勢いでワーウルフが吼えます。
桃太郎はその威嚇にすくみあがりましたが、奥歯をぐっとかみ締め、ワーウルフに近づきました。
「来るな!」
再びワーウルフは威嚇しましたが、今度は桃太郎もすくみあがりません。
そして罠に手をかけて開こうとします。
「お前・・・なぜそこまで・・・?」
「んぎ・・・困っている・・・人・・・は・・・助け・・・たいんだ・・・よっ!」
ガシャン!
罠が解除され、ワーウルフの脚が離れました。
しかしそれと同時に誰かがやってきました。
それは猟師でした。
「小僧・・・俺の獲物になんてことをした・・・」
肩に担いでいる火縄銃が不気味に光ります。
「獲物・・・? 狼娘を食べるんですか!?」
「違うわい! そいつはなぁ、俺たちが村で飼っているニワトリやウサギを襲って喰っていくんだ。コイツを殺さなきゃ俺たちは下手すりゃ飢え死にだ!」
猟師の言葉に桃太郎はうっと詰まりました。
ワーウルフも生きていかなければならないとは言え、猟師の言い分はもっともです。
しかし、何を理由にこのワーウルフを狙っているのか分かれば話は早いです。
桃太郎は言いました。
「では、この狼娘があなた達の村に襲いに来なければいいんですね?」
「ああ、そうだが?」
「じゃあ、僕がこの狼娘の面倒を見ます。だから殺さないでください」
「なっ!?」「えっ!?」
猟師とワーウルフは同時に驚きました。
先に猟師の方が我に返り、鼻を鳴らしました。
「仕方ない、小僧。その言葉、信じてやる・・・」
そう言って猟師は去っていきました。
「どうして私を・・・?」
驚いた顔のまま呆然とつぶやくワーウルフに桃太郎は答えました。
「困っている人は放っておいてはいけない・・・父上と母上、先生もそう言っていたし、僕もそう思うから」
ワーウルフはきょとんとしましたが、やがてにっこりと笑いました。
「あなた、いい人ね」
桃太郎に心を許したのか、さっきはお前と呼んでいたのに、あなたと呼んでいます。
口調も柔らかい感じになっていました。
「ありがとう。おなか空いていない?」
桃太郎は訊ねましたが、ワーウルフは首を振りました。
罠にかかる前にウサギを食べたから大丈夫だそうです。
「・・・でも、魔力が足りないかも」
「魔力・・・?」
桃太郎が訊ねると、突然ワーウルフが遠くまで響くような伸びやかな声で歌いだしました。
「桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけた 肉棒を 一つ私にくださいな」
その歌に思わず桃太郎は返事の歌をしてしまいました。
「ヤりましょう ヤりましょう これから鬼の征伐に ついて行くなら ヤりましょう」
桃太郎の返事にワーウルフはこう歌を返しました。
「行きましょう 行きましょう あなたについて どこまでも 嫁になって 行きましょう」
歌い終わるや否や、ワーウルフは桃太郎に襲い掛かりました。
桃太郎の袴を解き、下帯も取り去ります。
ちょっとびっくりした桃太郎でしたが、ワーウルフのしたいようにさせました。
ワーウルフの愛撫によって桃太郎の股間に見事な肉刀がそびえ立ちます。
ワーウルフは桃太郎にしりを向ける形でまたがり、その肉刀を飴をしゃぶるかのようにペロペロと舐めました。
攻められてばかりではいられないと桃太郎はお返しをします。
ふりふりと機嫌よさそうに振られている尻尾の下でもうすでに濡れそぼっている秘所に指を這わせました。
「きゃん!」
肉刀への愛撫が中断され、可愛らしい声があがります。
さらに舌を這わすと、激しくも切なげなあえぎ声がワーウルフの口から上がりました。
「くうぅん・・・もう、ダメ・・・桃太郎が・・・欲しい・・・」
切れ切れの声でワーウルフはねだりました。
桃太郎は頷き、獣の体勢でワーウルフを肉刀で貫きました。
「はおおおん! 桃太郎が・・・入ってくる」
遠吠えのような嬌声を上げながらワーウルフは腰を左右に揺らします。
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