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「ママー! おやつー!」
「はいはい、今すぐ出すから待っていてね」
とあるジパングのマンションにて。
子どものグールが母親におやつをねだっていた。
母親はにこにこと笑いながら冷蔵庫から真っ黒い、三日月状の果物を取り出す。
その黒い皮を剥くと赤黒いぶよぶよの中身が現れた。
この赤黒いのは中の皮で、果肉はその中に詰まっている。
それを食べるには、この果実を舐めしゃぶって刺激を与えて、先端からどろどろの果肉を搾り出す必要がある。
ねぶりの果実。
少々食べ方が面倒だが、魔物の子どもたちの間で人気があり、また将来のフェラチオの練習になるからと言うことで親も子どもに買い与える果物だ。
何かを口に含まないと落ち着かないグールにとってもうってつけな果実と言えた。
「はい、どうぞ」
「わーい、ママありがとー」
母親からねぶりの果実を渡され、子どもはぴょこぴょこと跳ねて喜ぶ。
ちゃんとお礼を言えた娘の頭を撫でながら、母親は目を細めた。
「さて、くるみ。お母さん、ちょっとゴミ出しに行ってくるね。いい子にしているんだよ?」
「 ん……ふぁい……あむっ、んちゅう……」
ねぶりの果実を口に咥えたまま、娘のくるみは返事をする。
果物に夢中になって半分くらい聞き流していそうな娘にちょっと不安を覚えたが、まぁ心配はないだろう。
母親はゴミを出しに家を出て、鍵をかけた。
部屋にはくるみだけが残される。
「あふぅ……ん、れろ……」
一度口を離し、舌だけでくるみはねぶりの果実を舐め上げる。
先端からどろりとした白い果肉が漏れた。
溢れ出た果肉を、ちろちろと舌を這わせてくるみは舐めとる。
その刺激でさらに果実からは果肉がますます溢れ出た。
これ以上、先端を舐めるだけだと果肉をこぼしてしまう……
何度もこの果物を食べたくるみはそれを知っている。
ぱくりと口を開き、先端だけを口に頬張った。
ちゅちゅちゅっと、ストローで吸うかのように果物に刺激を与え、果肉を引き出す。
「んふぁあ……おいひい……」
果実を口に咥えたまま、くるみはつぶやく。
咥えたまましゃべることも果実には刺激になったのだろう。
どぷりと先端から果肉が放たれ、くるみの舌に乗る。
慌ててくるみは果実を銜えなおし、ちゅぱちゅぱと果実をしゃぶった。
幼いグールの口技はさらに苛烈になる。
果実を口に出し入れして、くちびるによる刺激も加え始めた。
本当は手で果物を動かすのではなく、自分の頭を動かすべきなのだが、そこのところはやがて少女は学んでいくだろう。
どちらにせよ、ねぶりの果実にとっては強烈な刺激だ。
もはやどくどくと言った感じの漏れ方ではなく、水道のようにちょろちょろと断続的にくるみの口内に白濁の果肉が溢れていた。
こくんこくんと小さな喉を鳴らして、グールの少女はそれを飲み下していく。
そのくるみの頬だが、いつの間にか上気している。
目もとろんとしており、身体も無意識のうちにもぞもぞと動かしていた。
「はふぅ、はわぁ……ん、んちゅう」
彼女の口から甘ったるい吐息が漏れる。
幼くても彼女は魔物娘。
まだ生殖能力は獲得していないが、心も思考も、そして身体は淫らに染まっていた。
『きのうのよる……ママはパパのおちんちんをぺろぺろしていた……』
果実を舐めしゃぶりながら、くるみはふとぼんやりと考える。
実は昨日、彼女は両親の情事の様子を覗き見ていた。
夜中になんとなく目が覚めたら、両親が寝ている部屋から何か呻き声のような物が聞こえた。
何事かと思ってそっと覗いてみたら、仰向けになっている父親の肉棒を、母親がしゃぶっていたのだ。
母親が頭を動かし、肉棒が口を出入りする……くるみが今、くちびるで果実を刺激しているのも、昨日の母親の動きを参考にしたからである。
『おちんちんぺろぺろしたあと、ママはパパにおうまさんのようにのって……』
くるみは回想を続ける。
『ママのおまたにおくちのようなものがあって、それでパパのおちんちん、たべちゃった……』
その時、母親はくるみがそれまでも聞いたことのないような声を上げた。
悲鳴のようでいて全く異なる、妖しげな声。
幼いとは言えくるみも魔物娘、どうして母親がそのような声を上げたか、理解していた。
『ママ、とってもきもちよさそうだった……』
そこから先は見ては悪いような気がした。
くるみは大人しく自分の部屋に戻り、布団をかぶった。
ときめく胸と、疼く股間を無理やり抑えて。
そして今、彼女はそのときと同じようにドキドキと鼓動が高まっており、股間も疼いていた。
『……!? おもらし、しちゃったかな……?』
下着に冷たい感触を覚え、くるみは目を丸くする。
だが、おもらしとはまた別の感覚だ。
『どうしたんだろう?』
気になって仕方がない。
くるみはそっと、右手を下腹部に伸ばす。
そして女児ショーツのク
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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33