スプモーニ家の館に戻ったグナーはグレース達三人に頭を下げて頼んだ。
「自分のために、自分の時間を作らせて欲しい」
シンシアとミニオンは顔を見合わせた。
魔物娘にとって男と交わることが至上の悦びである。
時間さえあればいつまでも交わっていたいほどだ。
それをグナーは遠慮してくれと言っているのである。
戸惑うのは当然だ。
だが、グナーが抱えていた問題点や悩みを出会った頃から見抜いており、またその問題点に向き合えたことを知ったグレースは、彼の頼みを快く承諾した。
「愛しい夫の頼みであれば、私は喜んで受けましょう。さらに、その頼みが夫のためになるのであればなおさらですわ」
第一夫人とも言えるグレースがそう言った以上シンシアもミニオンも、グナーの頼みを無下に断るわけにはいかなかった。
こうしてグナーの目も回るような忙しい生活が始まった。
朝、日が出るか出ないかのうちにグナーは目を覚まし、他にだれも起きていないのなら一人で剣の稽古をする。
朝食を摂ったらすぐに街の大きな図書館に篭もり、勉強をする。
勉強する内容は詩だけにとどまらず、国や世界の歴史、魔法、科学、その他ありとあらゆることだ。
昼になったらグナーのために弁当を届けてくれた妻のうちの一人と、昼食後に彼女のために交わる。
それが終わったらすぐに剣の稽古を日が暮れるまで行う。
手に豆が出来ようがそれが潰れようが、彼は剣を振り続けた。
こんな稽古を続けたのなら彼は日暮れにはへとへとになっているはずだ。
だが彼は、彼のために自分の性欲を押さえつけ、彼の時間を作ってくれた妻達への感謝の気持ちも忘れない。
夕食を摂り、湯浴みをしたらグナーは妻と交わる。
一人だけを相手にすることもあれば、三人同時に相手をすることもあった。
インキュバスになって精力や体力もついたとは言え、かなり無理のある生活だ。
だがグナーは自分を磨くため、そして自分を信じてくれ、慕ってくれている妻のために努力を続けた。
その結果……
「わー! グナーさん、すごぉい!!」
ある日、街の路地の端で。
グナーは以前出会ったソフィに詩を語り聞かせていた。
比較的飲み込みも速いグナーだったうえ、毎日のように勉強していたため、決して付け焼き刃的な実力ではなかった。
彼の詩に感動したソフィはグナーを賞賛し、そして顔を赤らめてもじもじしながら言った。
「も、もし良かったら……私、あなたと一緒に詩を作りたいな……それ以外も一生、あなたと一緒に……ぽっ」
少し婉曲的だが、それは間違いなくリャナンシーからの求婚の言葉、そして彼の創作能力を認めた証。
グナーが否と言うはずはない。
彼はソフィの求婚を受け、また自らも求婚し、彼女をハーレムの一員として、妻として迎え入れた。
「くっ、参った!」
別のある日、街の自警団の稽古場で。
グナーは以前叩きのめされたルイーズと試合をしていた。
今、グナーは尻餅をついているルイーズの首筋に模造刀を当てている。
彼女の二振りの模造刀は離れたところに転がっていた。
グナーの血がにじむほどの鍛練の成果だ。
「元々素質がありそうな身体をしていたが……強くなったな」
ルイーズは立ち上がりながら言った。
彼女の顔は試合が終わってもなお紅潮しており、息も荒い。
それは闘争への昂りではなく、情欲の昂り……
「知ってのとおり、リザードマンは自分を打ち負かした強い男を、その精を、その遺伝子を求める……私を妻にして欲しい。ちゃんと……は、孕ませてくれないと……ゆ、許さない、んだから……」
彼女の言葉にグナーは頷き、ルイーズもハーレムの一員として、妻として迎え入れたのだった。
「ふぅ、みんな満足して寝たか……」
ルイーズを妻に迎えた二日後の夜……グナーはシンシア、ミニオン、ソフィ、ルイーズの4人と同時にベッドを共にした。
今はみんな全身に、特に膣にグナーの白濁液を受け、恍惚とした笑みを浮かべながらベッドに転がって寝息を立てている。
白濁液まみれの妻達を背に、グナーはベッドに腰掛けていた。
しかし、彼の今日の夜はこれで終わりではない。
むしろこれからが始まりだった。
「グナー様……」
グナーの初めての妻、グレースが寝室に入ってきた。
今晩彼女はグナーと妻達の交わりの輪の中には入っていなかったのだ。
これは夕食前にした約束であった。
今夜はシンシア達4人を相手してからじっくりグレースを愛する、と。
「さぁ、約束通り、今からゆっくり二人で愛し合いましょう……」
そう言ってグレースは膝を折り、グナーの前で身をかがめた。
彼女の鼻先に、4人と交わったと言うのに未だに萎えていない剛直が突きつけられている。
その肉棒はグナーの精液と、そして4人の愛液にまみれていた。
「ああ、こんなにたくさんグナー様と交わった人が……ん、れる、んちゅ、
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