「へぇ〜、これがラブホなのねぇ〜! すごいわ!」
カラオケに入った時と同じような、いや、それ以上のはしゃぎぶりを斉田は見せる。
「全部がこんな感じと思ってもらっちゃ困るよ。これは贅沢な方だ」
ベッドに腰掛けながら俺は言う。
涼しげに言っているが、俺もちょっと驚いている。
ほのかなピンク色にライトアップされている壁と天井、オシャレな模様の入った二人がけのソファ、
シャワールームはラブホらしくガラス張りで丸見えだが、石造りで高級感が漂っている。
広さもこの豪勢さに負けることなく、広々としていた。
ラブホは何回か人間の女の子と付き合っているときに来たことがあるけど、こんな部屋は初めてだ。
そんな部屋を斉田はあちこち飛び回って観察している。
「こっちにはバイブとかおもちゃが売られてる。すごい、DVDプレイヤーもある! DVDは全部エッチなものね。こっちは……」
「落ち着けよ斉田。ほら、こっちおいで」
ベッドをポンポンと叩いて俺は斉田を横に誘う。
斉田がピタリと動きを止めた。
そのままおずおずと俺の横にやってきて腰掛ける。
『ああ、ついに私、襲われちゃうのね♪ 押し倒されて服を脱がされて、アソコをぐちゃぐちゃにかき回されてフェラして正上位から騎乗位になってバックになって……』
「待て待て、なんだよそのAVのテンプレートみたいなエロは」
流し込まれた妄想に思わず口に出してツッコミを入れる。
「えっ? でもDVDじゃそうしていたし……」
AVの弊害だな、まったく。
「あれはあまり信じるな。もうちょっとまったりと行こうぜ」
「う、うん……」
少し照れたように斉田が縮こまる。
そんな斉田の背中にそっと手を回してみた。
ぴくりと身体が震えるが、いやがる素振りは見せない。
「んっ……」
それどころか顔を上に向け、俺にキスをせがんでくる。
チュッ……と、触れるだけのキスを一回した。
もう一回軽くくちびるに触れ、三回目から大胆に動く。
半開きになった斉田の口に自分の舌をさし入れ、彼女の舌を絡めとった。
「んっ、んんっ!? ん……んんぅ、んちゅ、あむっ……ん、んっ」
俺のキスに少し驚いた斉田だったがすぐにそれを受け入れ、自分からも舌を絡み付けてくる。
ちょっと動きは拙いが、それでも積極的だった。
「んちゅ……えへへ、濃いファーストキスだったわね」
少し照れくさそうに斉田は言う。
「キスだけなのに何か気持ちいい……」
「もっとしたい?」
俺が尋ねると斉田は少し顔を赤くして、でも潤んだ欲情している目で頷いた。
再びくちびるを重ねる。
だがそれと同時に俺の片手は斉田の胸の膨らみに添えられており、少し力を込めて彼女を押し倒していた。
ベッドに二人でもつれこんでも、二人のくちびるは離れない。
「んふぅ……ん、んちゅぅ……」
その間にも俺は手を休めない。
むにゅむにゅと指をうごめかし、斉田の胸の感触を愉しむ。
ふわふわのマシュマロのような胸は、ブラジャー越しでもふんわりと俺の指を押し返す。
「んぅ……佐々木君……」
斉田がちょっと手で俺を押し返すような素振りを見せる。
「ごめん、嫌だったか?」
「ううん、もっとして欲しい……だから、直接触って?」
そう言われたなら答えなければならないだろう。
俺は斉田のブラウスのボタンをひとつずつ外していった。
はだけさせると、可愛らしいピンク色のブラに包まれた胸が露になる。
「あっ、いや……」
直接触って欲しいと言ったのは斉田のはずなのに、恥ずかしがって手で胸元を隠そうとする。
だがその分、下がお留守となった。
彼女の腰に腕を回し、ファスナーを探り当てる。
そのままそっと下ろし、スカートを脚から抜き取った。
ブラと同じデザインのショーツが俺の目に入る。
「うぅ、やっぱりちょっと恥ずかしい……」
「そうか? 綺麗だぞ?」
やっぱり淫らな魔物娘でも羞恥心というものはあるのか、下着姿にブラウスだけの斉田が身体を縮こまらせた。
そんな彼女を安心させようと俺は抱きしめる。
だが安心させるのが目的だったのに、その行動は別の効果ももたらした。
「あ……佐々木君の、大きくなっている……」
俺の勃起したペニスが斉田の太ももに当たっていた。
それに気付いた斉田がにんまりと笑う。
片手を伸ばしてジーパンの上から俺のモノに触れた。
感触を確かめるようにさすったりぐいぐいと指を押し付けたりしてくる。
「すごく硬くなっている……ねぇ、直接見てもいい?」
「……別に構わないけど、今までも何度も見ただろう?」
「いいでしょう? 雰囲気が違うってものなの!」
そう言って斉田は俺のベルトを外そうとしてきた。
だが人のものを外すのは慣れていないようで苦戦している。
仕方がないので斉田の手をどかし、ベルトとボタンは自分で外す。
間髪いれずに斉田がファスナーを下ろし、さら
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