一人ぼっちだったニ人

彼女と出会ってから数か月後

俺達は魔物親交国である小さな村で暮らし始めた

主な理由は洞窟から出たことがないの彼女に世界の広さを知ってほしかったからだ

そんな中・・・・・







〜〜〜〜〜



「うるさい!バカッ!死んじゃえ!」

バタンと扉がしまった

「…………はぁ〜、またかよ」

深いため息をつく


これで何度目だろうか―――この状況は



俺は石になっている首より下の部分を見下ろしながら俺は再び大きなため息をついた









〜〜数分前〜〜

「リオのバカ、もう知らない!」

理由もわからずいきなりキレられる

「今度は何なんだ?」

呆れ顔をしながら返すと

「うっ、また人をバカにした顔して、アンタなんか、アンタなんか…」

シノンの目の色が変わり辺りが時間が止まったように静まる


気が付くと手足が動かない

つーか体が石になってる

「ちょっ、いきなり人を石にするな。せめて、理由だけでもだなぁ・・・」

若干説教っぽく俺が言うと

「うるさい!バカッ!死んじゃえ!」


















〜〜〜〜〜

そうして首より下の部分は石になり、一人家の中に取り残されたのが現状である

と言ってもこの状況は今日が初めてではない

以前も2、3回彼女が怒った時こうなった記憶がある

なんというかまぁ、一応ケンカみたいなものだ(主に彼女の一方的な怒りによる)

しかし、今までたいていはこの石化が自動的に解ける前に彼女は

「リ、リオが寂しそうだったから、し、仕方なく戻って来てあげたわよ、か、感謝しなさい!」

とか


「リ、リオがどうしてもっていうなら、ゆ、許してあげてもいいわよ・・」

とかなんとか言いながら帰ってくるのがオチだったりする

体が動かないので、とりあえずいつも通り彼女が怒った原因を考えることにするが

「・・・・・・暇だな」

ボソッと独り言をいいながら俺は彼女の戻りを待った












〜〜〜〜

家を飛び出て

私はひたすら歩いていた


「全く、リオったらいつもいつも私を放っておいて」



――リオ


――私を救ってくれた人



――世界で一番大切な人



そんな彼は、私が目を離すと、すぐどこかへ行ってしまう

私だってもっと彼とイチャイチャしたいし

もっと愛して、愛されたい

でもそんなのできっこない

だってそんなの………ハズガシイシ……///

そりゃ出会ったばかりの頃はそれなりに甘えたりしてたけど・・・

今は村の人や魔物がいるし・・・

前にいた洞窟みたいに誰もいないとこならいいんだけどなぁ・・・


そんなことを考えていたら

「此処……どこだろぅ……」

私としたことが、怒りに身を任せてひたすら歩いていたらいつの間にか森で迷ってしまった

アォーンと狼の雄叫びが聞こえ、反射的にビクッとしてしまう

狼などに襲われたらどうしよう・・・

この辺りの森では危険な

基本的に魔法が使える私なら狼なんて軽く捌ける

でもそれは正面から戦った場合の話

突然の不意討ちだったり、群れに囲まれたらどうなるかわからない

先程の怒りも忘れ、私はいつの間にか不安になっていた


「リオ………」

ふと彼の名前を口にする

さっきまでとは裏腹に彼のことが恋しくなっていた

「とにかく、帰らなきゃ」

怯える心を励ましつつ、私は再び歩き始めた









〜〜〜〜〜

「・・・・・・・遅いな」

結局、彼女が起こっている理由もわからず、暇をもてあそばせていた

「このままじゃ、あっ」

突然、体が自由になる

石化が解けたのだ

「シノンの奴、どうしたんだ・・・」

今までなかったことに俺は少し動揺していた



いい加減俺にあきれてしまったのか?



いや、もしかしたらどこかで誰かに襲われたのかもしれない?



まさか教団の連中につかまったとか?



「もう帰って来ないとかないよな・・・・・・・」



勝手な妄想が徐々に自分を焦らせる

「クソッ」

気が付くと俺は家を飛び出していた















〜〜〜〜〜

道に迷ってから数時間

なんとか無事に家まで着くことができた

早く彼に会いたいと気持ちが焦るが


どんな顔で会えばいいのだろう


勝手に怒って、石化させて、そのままずっと放っておいて・・・


今までは開き直って彼に接してきたけど


今日は少しだけ寂しさと罪悪感を感じていた


少しの間ドアを開けるのを戸惑ったが、早く彼に会いたいという気持ちが先走り


ドアを開けた




でも


彼はいない


「リオ?リオー!」


彼の名前を叫んでみるも返事が返ってくる気配はない


リオはどこかへ行ってし
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