とある反魔物国家のとある貴族の末っ子のお嬢様は家にやってくる行商人が売ってくれるホルスタウロスミルクが大好きでした。
幼い頃母が気まぐれで買ったミルクがあまりにも美味しくて行商人が来る度におねだりし、成長してからは親が買う分以外にこっそりと自分のお金で買ってしまう程で、一度でいいからミルク風呂に入ってみたいというのが彼女の夢でした。
しかしここは反魔物国家、そこまで多くは仕入れられることが無く自由に飲めるのが4日に瓶1本ペースでしか飲めないことを心の底で嘆いていました。
その悔しさを武術や身体を動かすことで発散していました。
そして18才になった時両親から他の貴族との結婚を決められてしまいます。
これは使える、相手ははっきり言って好みではないですし事故に見せかけて行方不明になるいい機会だ。
そう思ったお嬢様は親には申し訳なかったのですが・・・。
結婚相手とのピクニックの際、事故に見せかけて崖へと飛び込みました。
この崖、地理の関係上霧が立ち込めており1m下も見ることが出来ませんし、実際の深さは3m程でかなり遠くへと歩いて行けることも調べてありました。
それを利用し、落ちたと見せかけロープでするすると一番下まで降り、ロープを切って回収、作っておいた目印でまんまと国から逃げ出したのです。
これで両親が悲しむことは心が痛みましたがソレよりもホルスタウロスミルクがたくさん飲みたかったのです。
ホットミルクにするのもいい、デザートに使うのもいい・・・けど、何よりも!そのまま飲むのが至高なのです!
そして1カ月後、お嬢様は魔物娘に捕まってしまいました。
絹糸の様な白い髪、曰くつきの宝石のように見つめるだけで全身を包まれたように錯覚させられてしまう深紅の瞳。
蝙蝠の羽とハートの装飾を付けた尻尾、男性だけでなく女性すら惹きつけてしまいそうな身体と衣装。
「わんぱくなお嬢さん、あなたはどんな姿になりたい?」
お嬢様は聞かれてもなんて答えればいいかわからずオロオロしていると魔物々は指をぱちんと鳴らし、お嬢様の荷物を空中に広げ、やけに空き瓶が多いことに気づきました。
何故かと聞かれ、お嬢様は自分が言える限りのホルスタウロスミルクの魅力を身振り手振りを加えて伝えました。
魔物娘はその姿に対し愛する我が子が新しく知ったことを一生懸命に説明するのを聞いている母のように相槌を打ちながら全て聞いてあげました。
「わかったわ、あなたが最もなりたい姿が・・・この液体を飲みなさい」
そう言うと魔物の手のひらから黒真珠のような拳程の大きさはある球体の液体が現れ、ゆっくりと飛んでお嬢様の目の前で浮遊しました。
お嬢様は思わず1瓶だけ残っていたホルスタウロスミルクの封を切り、半分だけ急いで飲んで目の前の液体を瓶の中に入れて口を締め、振って混ぜました。
予想外な行動に魔物も思わずクスクスと笑ってしまいます。
「さぁお飲みなさい...きっと貴女の人生が変わる最高のミルクよ」
お嬢様は瓶の中身を一気に飲み干します。
次の瞬間、お嬢様の身体はドクン、ドクンと脈打ち、全身に知らない感覚が突き抜け始めました。
頭が熱くなり、思わず両手で抑えると何かが生えてきて手を押し返し、視界に入っている自分の髪が黒と白の2色に変化していくのが見えました。
次に胴体・・・正確には胸が内側から押し広げられるような感覚と共に膨れ上がり、お嬢様が着ていた服のボタンがはじけ飛びビリビリと破れて立派な胸がはみ出してきました。
胸が見るからに膨らんでいくのを見てお嬢様は嫌悪感より幸福感を感じてもっと、もっとおっきくと願いました。
胸の変化が続いているうちに下半身が熱くなり、両足の形が変化してフサフサの毛が生えてきました。
その感覚に耐え切れず尻もちをついてしまい、足を見ようとしましたが大きな胸が壁となってどうなっているか見ることが出来ません。
そして全身に溜まっていく不思議な感覚、それがとうとう溢れだした瞬間お嬢様の身体はガクガクと震え、胸からは噴水のように真っ白な母乳が吹き出しお嬢様の身体を白く染めていきます。
その温かさと飲みたかった甘さを感じながらお嬢様は気絶してしまいました。
「おめでとう...コレで貴女も新しい世界の住人ね」
お嬢様の変化を見ていた魔物娘は胸から止まること無く出続けるミルクを手の器に集め、掌でその温かさを感じながらゆっくりと飲み干しました。
「んっ♪おいしい...あら?」
魔物娘はふと自分の衣服をめくると、自らの先端から白い液体が滲み出て居ることに気づきました。
「突然変異なのかしらね...お母様への土産話が出来たわ」
お嬢様の噴乳が止まったのを見て、魔物娘は魔力で衣服を作りお嬢様の側に置いて飛び去って行きました。
最期に貴女の人生に祝福と幸せ、快楽が溢れる
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