・・・とりあえずアルさんを小屋の中に引きずり込み、目の前で向かい合うように互いに正座している状態まで持ち込めた、ここからどうするか。
そうだ、まずは何処から見ていたか聞こう!もしかしたら見上げた時ちょうど見られたのかもしれない!
「えっと・・・ど、何処から見てましたか?」
「あー、えーっと・・・扉を開いて中を覗いてた所から」
「最っっっっ初からじゃないですかぁぁぁぁ!!!うわーーーーん!」
最後の希望が崩れ落ち、おもわず四つん這いになって床を懇親の力で叩きながら涙をポロポロ落とす私。
「ちょっと、霞さん!?」
「な、なんで私が窓見た時に見つからなかったんですかぁ!」
「あ、気配を消して地面に寝そべっていたんだ」
下も見ろよ私ィィィィィィィィ!!!!
どうする、どうすれば関係を修復出来るの!?知能が低いのはわかってるケド考えなさい私!
そう!皆シテル事って言えばいいの!ごまかせる!
「あ、えっと、あのっ!あ、アレはですね、魔物娘の間で流行っている健康法で、棒を咥える事で顎を鍛えて、健康になるって言うっ!」
目が泳いでいるのもテンパっているのもわかります、でもお願いだからっ!
「・・・スライム系ってそういう鍛えるの必要ないんじゃ」
「あー、えー、ソウデシタネー!」
誤魔化せないぃぃぃぃぃぃ!!!!
あああああああ!折角他の皆に根回し(スライムゼリーおすそ分け)してアルさんに手を出さないように頼んでいて、ゆっくりと恋愛して恋人になる私の計画がァァァァ!
いぃぃやぁぁあああああああああああああああああああああああああ!
直視できない、アルさんを直視できない。
なんで?どうして回数を増やす度に抑えが効かなくなるの?
初めの時は心がぽかーと温まっただけだったのに回数を重なる度にアルさんの汗が大好きになって、止められなくなって、欲しくなって・・・。
「なんで・・・見つかっちゃうのよ・・・」
「霞さん・・・」
優しいその声が今は棘となって突き刺さる。
針に返しが幾重にも連なった様な刺が何本も何本も、ぐさぐさと。
「脱いでください」
「えっ」
「下着以外脱いでください!女性に恥をかかせたんですから貴方も恥かいてください!」
「あっ、えっ、あっはい」
「早く!」
「了解!!」
もうこうなったら流れに身を任せてそのままアルさんも道連れにしてしまえ!
私が強い口調で言ったからなのかアルさんは素早くシャツとズボンを脱いだ。
しかも丁寧に畳んで置いている。
それにしてもなんて逞しいというか、あぁすごい男らしさがなんかすごい。
力を入れてないのに腕のこの筋肉なんて・・・はぁ....はぁ。
「ぬ、脱いだぞ」
「よろしい」
もうここまで来たらアルさんはまな板の上の黒鯛、しっかり辱めちゃうんだから。
「むふー、乙女に恥をかかせたアルさんに問題です。私達スライム属の食事はなんでしょうか」
「ん?色々じゃないか?俺達と一緒に食事取ってたし」
「残念、間違えです。確かに私達はお肉やお野菜も食べて吸収することが出来ます・・・がそれはあくまで本来の食事を確保するまでの言ってしまえば副菜」
アルさんの逞しい肉体を眺めながら、今直ぐ飛びついて襲いかかりたい衝動をどうにか押さえつけて、アルさんの周りをぐるぐるとゆっくり動く。
身体を動かしていないとこの衝動に勝てそうにない。
「本当の食事は男性の、体液」
「体液?」
「そうです、汗や唾液・・・私は違いますけど個体によっては尿等も好きみたいです。つまり、ついさっきまで運動していてこうして素肌を晒しているアルさんは私にとってごちそうなんです」
もう隠したって仕方がない、後は私達を女にした魔王様を信じて流れていくだけ。
「なので、おねがいします...あなたの汗を私にご馳走してくれませんか?」
アルさんは目を閉じて少し考え、恥ずかしそうに静かに頷いてくれた。
「ありがとうございます...そして、いただきますね」
目の前に広がる大きな背中、ゴツゴツとしていて私の身体とは正反対に堅い。
筋肉の一つ一つの溝に他の魔物娘じゃ判別がつかない位の汗が溜まっている、それを舌で舐めて頂く。
ぺろり、と僅かに舐めただけで全体を駆け巡る幸福感。
初めは焦らすように舐めていこうと思ったが無理なのは明白だった。
舌で小さく舐めていくのが煩わしくなって両手でも吸収していく。
首元や腹筋、指も咥えて舐めとる・・・自分の息が荒く、熱くなっていく。
アルさんはじっとしていて、時々くすぐったいのか声を漏らす。
その反応が楽しくて頂く以外でも舐めてしまう。
「あの...腕を...上げてくれますか」
「あぁ・・・わかった」
腕を上げてもらってその、上げる瞬間に広がる臭いで一瞬立ち眩んでし
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