第三話 森林から草原へ

うへへぇ、とうとうスコッドとエッチしちゃったんだよぉ〜♪
ニヤニヤが止まらないんだよぉ〜♪

「まったく、いつまでニヤニヤしているんだよ」

「むふふ〜、スコッド〜ちゅ〜」

「おいおい...」

呆れ顔でもしっかりちゅっちゅしてくれる。
んんっ〜幸せすぎるんだよぉ〜♪
本当はこのままスコッドのおちんぽ咥えたり〜ずぽずぽしたいけど旅が進まないからお預けなんだよ〜。

「夜まで我慢出来るか?・・・ん?」

「ま、まかせるんだよ」

「俺達は夜まで我慢できねぇなぁ〜」

ごそごそっと盗賊達が現れた!なんだよ。
ボロッボロの服にぜんっぜん洗って無さそうな髪。
ナイフに木の棒に刃毀れしてる剣。
・・・というか突然すぎるんだよ。

「なぁティナ、ココらへんも通常の人間界か?」

「そうだよスコッド、この大陸は人が移ってから100年経ってないから大きめな町以外はそこまで魔界になっていないんだよ」

「へー・・・いや、魔物娘が居る所なのに盗賊なんてやってる男どもって言うのがレアだと思ってな」

「けっ、好きでこんな所に居るわけじゃねぇ!それに俺の好みはお淑やかな女だ!ただのどエロイ魔物娘なんざ眼中にねぇ!!」

眼帯付けていかにもボスっぽい男が好みのタイプを自分からばらしているんだよ。

「というかちったぁ恐怖しやがれ、なーにおとなしく身ぐるみ剥がれれば命までは取りゃしねぇ・・・」

「けけけ、ボスは怖いぜぇ・・・魔界から出てきた魔界豚を一人でのしちまうんだからなぁ!」

「魔界豚?」

「魔界で生きてる野生の豚さんなんだよ、おっきくて、生きてるとガチガチに硬いけど殺したら肉が柔らかくなって食べると美味しいの」

「・・・おまえら」

お、盗賊さん達がプルプル震えてるんだよ。
んー、どうしようか・・・スコッドは元騎士って言ってたし。

「ティナ、自分の身は守れるか?」

「うん、あの人達よりとんでもない獲物を小さい頃から狩ってたし平気だよ」

「流石狩猟種族だ、とりあえず俺の後ろに居ろよ」

むふー!騎士とお姫様みたいなんだよぉ〜。
ま、そんなの私には似合ってくれないだろうけど。

「舐めてんじゃねぇぞ!やっちまえおめぇら!」

うぉぉぉ!とうっさい声を上げながら突撃してくる盗賊たち、数は6人。
あ、女の人も居るんだね服とかは男っぽくしてるけど魔物娘にそんな変装は通用しないんだよ。
ま、いいやとりあえず毛皮から分割銛を取り出してガチョンと接続。
さーこい!

「男のほうを先にしばいてしまえ!」

「あいよ!」

スコッドはひょいひょいと盗賊達の攻撃を避けて避けて、また避けて。
・・・んー?攻撃しないの?

「おい!魔物娘の方は縛っておけ!」

「あいさー!・・・なんかぽけーっとしてるなこの子、頭の帽子もなんか間抜けっぽいし」

「そうっすね〜さー、痛くしないから縛られてねー」

あ、一応女の子は優しくするのか。
ふむ・・・なんで盗賊なんてやってるんだろ。

「んー、ちなみに聞くけど私を縛ったらスコッドと荷物はどうするの?」

「ん?そりゃー抵抗されちゃぁアレだから軽くボコって半分くらい荷物はもらうけど」

「それじゃ、縛られるわけには行かないんだよ、恋人が傷付けられるのが魔物娘は一番キライなんだから」

片方は長身細身の男、片方は女の人なんだよ。
とりあえずぶんぶんと銛を振り回して距離を離させる。
それで私を縛ろうとした二人がナイフを構える。
スコッドの方はナイフを持っている手を蹴飛ばしたり関節技で無力化していってるんだよ。

「だ、大丈夫っすか先輩・・・魔物娘ってかなり強いんじゃ・・・」

「ばっきゃろ、ドラゴンとかとは違うただのアザラシだ。そこまで強くねぇだろうし魔物娘は人間を傷つけるのを本能で嫌うって話じゃねか、あの槍だって脅しさ」

「その予想はハズレだよ?」

とりあえず油断してるから銛の土手っ腹で何か言ってる男の人の腹部を殴打、樹の幹までホームラン。
油断してくれてありがとうなんだよー、下手に避けられると刃が当たって血を出されても嫌だからね。

「なっ!?」

「だいじょうぶだよー、気絶させただけだから」

「な、ななな、なんで普通に人間の男をぶん殴ってるんすかぁ!?」

「そりゃ、好きな人を傷付けられるかもしれないってなったら人を殴る気持ち悪さなんてどうでもいいんだよ〜、魔界銀の武器なら容赦なく攻撃できるんだけどねぇ」

女の人を蹴り飛ばしてすっ転ばせる。

「それに」

銛を両手で構えて振り上げる。

「ひぃ!?」

振り下ろして女の人の顔の真横に突き立てる。

「脅しくらいなら、この銛でも十分なんだよー」

「あ、ああああああ」

ふふふー、心がガクガクと震えてるんだよ〜。
あぁ、愉悦。
簡単に捕まえられると思っていた相手
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