Nurse Call Girl

清瀧郡 静守町(せいりゅうぐん しずもりちょう)。
幸川県の山間にある、田園風景の広がる自然豊かな土地だ。今では市町村合併で高山市の清瀧区静森町となっているが、ここには高山市街地とはうってかわって静かでゆっくりとした時間が流れている。

そんな静守町に、広い面積を取った広大な建物がある。
舞原病院 静守園(まいはらびょういん しずもりえん)。
高山市内にある総合病院が立てた療養施設である。

静守園には、一つ妙な規則がある。
「入院患者においては、特記する例外を除き入院期間中の自慰行為を禁ずる。」
・・・ハッキリ言えば、オナニー禁止というわけだ。

これはそんな妙な病院である男に起こった出来事のお話である。

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僕、松原 実樹(まつばら みき)はある日舞原病院 高山中央院に担ぎ込まれた。
ある日仕事から帰っている途中、ボールが頭にぶつかって気絶していたらしい。
幸いケガは軽かったものの、検査の為しばらく入院することになった。

「打ち所が悪かったからね・・・最低3ヶ月は安静にしていないとダメね。 え!? お店で働くなんてダメに決まってるじゃない!!」
「ドクターストップですか。」
「えぇ。治療費も休業補償も相手の保険で全額出るんだから、ゆっくり休みなさい。静守園の空きもあるし、何より松原くん、疲れた顔してる。」

疲れた顔。
思い当たることがある。

実は、以前首になったバイト先からまた働かないかと誘わていたのだ。
実作業はダメだがPOP作りの戦力として欲しいと言うのだ。同時に二つのことはさせないと言うので「それなら何とかできるだろう」と思って、僕もそれに応じた。
ところが何かしながら周りを見ると言うことが苦手な僕には、やはりハードな課題だった。

そして、自分の中には負の感情が巻き起こっていた。
いっぱいいっぱいでどうしようもない状況に対する苛立ち。
次々と変化する状況への困惑。
そして・・・店長の期待に応えられない自分への・・・

失望感。
絶望感。
怒り。
苛立ち。

・・・

「・・・無理に理由は言わなくていいわ。とにかく、休みなさい。」

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僕はその日のうちに入所手続きの書類を書き終わり、提出した。
「松原 実樹様。3階315号室までお越し下さい。」
館内放送に呼ばれるまま、僕は部屋に向かった。
そこにいたのは、一人のナースだった。
名前はエリナ・マジェンティスという
そこで待っていたのは、意外にもケーキと紅茶を交えながらの雑談だった。

2日後の、静守園入所日。
さすがにエリナさんはいないかぁ・・・と思って勝手に落胆していた。
まぁ、他のナース達も十分に美人揃いなのだが・・・揃い揃って魔物娘だけど。

ただ、受付だけは如何にもなベテランドクターのオッサンだった。
静守園は急患でない限り完全予約制なので、それでも十分に回るのだ。
そしてドクターに案内され、部屋で待機することに。
その部屋はどこかの温泉街の旅館と見紛うほどのきれいな和室で、防音・防震対策が万全なので好きに過ごしていいという。
しかも「好きにしていい」のレベルが半端ではない。ノートPCとペンタブくらいならまだわかるが、先日友人から貰って積みっぱなしにしていたミニ四駆コース(当然持ち込む気は全くなかった)さえも運ばれていたのだ。

「それでは、担当のナースがすぐに参りますのでお待ち下さい。」

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そして、数分後。
「失礼します。」

・・・あれ、この声・・・どこかで聞いたような・・・

そして、次の瞬間僕は驚きのあまり固まってしまった。



「改めて、自己紹介させていただきます。私、正式に松原さんの専属ナースになりましたエリナ・マジェンティスと申します。これから、何卒宜しくお願いしますね。」

・・・この上ない笑顔に、僕のハートは射抜かれてしまった。

と言うか、エリナさんが僕の担当なんだ・・・と、内心お祭り状態。
元々エリナさんはさらりと伸びたストレートロングに物腰柔らかな表情、出るところがきっちり出てる典型的ナイスバディに眼鏡っ娘という・・・個人的に最高レベルの容姿を持つ。

しかし、それが故問題も起こった。
そのナース服が刺激的すぎるのだ。
胸元が大きく開いている上にへそ出しルック、白いぱんつが明らかにまる見えなタイト超ミニスカに白いガーターベルトと来ているではないか。
これでは、僕の主砲が・・・!!!

「それじゃ、これからの・・・あれ、どうしたの?」

言えない!!
エリナさんがエロ過ぎてビンビンになっちゃったなんて言えないっ!!!

「・・・ビンビンになっちゃったんなら、正直に言ってくれると嬉しいな。」
・・・エリナさんが、
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