優しさと、本能と、気遣いと。

それは、ある日のこと。
神納くんがたまたま用事で出かけている間に、掃除をしようと入ったんです。
すると、何だか不振な匂い。私、結構鼻が利く方なんです。
部屋を見てみるとエロ本、ティッシュ・・・その、いわゆるイカ臭い匂い・・・何なのかは、すぐに見当が付きました。

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「神納くぅーん? 自分でしちゃダメって、言ったよねぇ?」
「ごめん、だけど限界だったんだ。だけど頼むわけには・・・。」
「どうしてなのか、理由を聞かせて。さしずめ他の女の子を見て欲情したとか、その辺りでしょ?」

黙りになってしまった神納くん。
こういう時の神納くんは、十中八九図星。
夫婦である以前に幼なじみだから、そんなのはすぐわかります。

「一つ、認識を確認させて貰うわね。私に単純な性処理をさせるのと、自分で処理しちゃうのと。どっちか一方だけが侮辱行為なんだけど、どっちだと思う?」
「感情のない性処理でしょ? だって、人を道具扱いするんだから。」
優しすぎるほどに優しい神納くんらしい発言です。
でも、その優しさがかえって私を傷つけていたのです。
「神納くんらしい発言だね。でも、違うよ。」

「まず理由その1。
話の順序があるんで言わせて貰うけど、見るところ神納くんのクルマって左のランプ、フェンダー、ドアを交換してるみたいだね。」
「うん。向かいの佐山のじーさんが、免許を返納するって事を言いだしてさ。なんでも、気が付かない間にドアまで引き裂くような自爆事故を起こしたらしいんだ。じーさんは廃車にするつもりだったらしいけど、車検もたっぷり15ヶ月残ってたし幸いフレームまではイってなかったから貰ったんだよ。こっちには解体屋とのコネもあるし。」
「つまり、相手は無価値と判断した訳よね。でも、神納くんは価値があると判断した。そんな中でも無価値だと言い張って潰したとしたら、神納くんはどう思ってたかしら?」
「何でそんな・・・って、もしかしてそれが1つ目の理由!?」
「そう。神納くんが犯して、中出ししてくれる。それ自体に、既に価値があるのよ。」

「そして、理由その2。
私達が『男を気持ちよくイかせてナンボ』って種族なのは、わかってるわよね。」
「まぁ、漠然とは。」
「だったら、ヌきたい時に私を利用するのは『私に価値がある』と言う意思表示になると思わない? それに神納くんは私に抑えてって言うけど、私からしてみれば欲情してくれるのは嬉しいんだよ。」

「そして、これが最大の理由。
私だって神納くんに欲情してる。それこそ、四六時中。
神納くんが来てから、私の身体はもっと貪欲になってる。1秒でも長く繋がっていたいし、一滴でも多く中に欲しい。だから、私の身体でヌくのは侮辱行為じゃないんだよ。」

私にとって、この身体で性処理したいと言われるのはむしろ嬉しいのです。
対してオナニーされちゃったら私のお○んこ気持ちよくないのかな、私のフェラ下手なのかな、って不安なのです。
私は神納くんに最高の快楽を届けたいと思ってるのですが、ドレスコードやテーブルマナーにうるさい高級レストランのようになるつもりは全くありません。大衆食堂とかファーストフードとかのように、肩の力を抜いて気楽に抱いてほしいのです。

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ついに、私の思いが噴出しました。
「私は、ずっと神納くんといたい!! いっぱい甘えられたいし、いっぱい身体も求められたい!! 必要なら神納くんのオナホにされたっていい!! だからお願い、私を一人にしないで!! 神納くんがいなくなっちゃったら、私、私・・・っ!!」
「きぃ姉ちゃん・・・」
「Hしてる時は私がここにいて、神納くんがここにいるって実感できるから・・・。
『私』ではなく『快楽』が欲しい。そんなことがあるのは、重々承知。でもその時『私の身体』を求めてくれるかで、感じ方は大きく変わるから。遠慮しないで、この身体を使って。
あと、一時は他の子の所に行っても最後は私のところに帰ってきてくれる。そう、信じてるから!! 他の子としたいなら、別に止めはしないよ?」
「・・・気持ちは嬉しいんだけどさ、AV鑑賞に付き合わせるのって気が引けるよ。」
「神納くんは真面目だね。でも、その真面目さが私を苦しめてるんだよ? 私は、基本的に神納くんの身体に飢えてる魔物なんだよ? 勿論心もあればもっと嬉しいけど、身体だけでも嬉しいんだよ? まして私にヌいて欲しいって言ってくれたら・・・私の身体が、テクが気持ちいいって事だよね? 『お前とのHは最高に気持ちいい』っていうのは、サキュバスに対する最高の褒め言葉なんだよ? だから、私は神納くんに『褒められたい』。その証に、お○んこの奥に『白インク』でサイン
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