マモムステイカー

私は魔王の娘であるリリムである。

先日、とある男性から熱烈なプロポーズを受けてめでたく結婚した。

一夫多妻制として...

「私は魔王の娘!リリムであるぞ!!」

「お...おう、そうだな...」

彼こそが私の夫であり、大柄でサングラスをかけており、いかつい印象を受ける。しかし、実際は面倒見がいい性格で得意料理はパンケーキ、基本エプロンを付けているほどかわいらしいところがある。話によると、夢の中で「魔物娘とハーレムを作りなさい!」と啓示を受けたらしく、単身で魔王城に乗り込んでは出会った子を片っ端から口説いて行ったらしい。いや、行動派過ぎるだろ、並みの勇者よりもすごいのではないか!?最近では「魔界を連れたもの」とか言った二つ名までつけられているらしい。彼の魅力は、まだまだ語り足りないが、今回ばかりは日頃の不満による我慢の限界である。

「もっと私とイチャイチャしろ!ほかの女ばかりかまうな!」

「そうしたいのは、山々なんだが...ほかの子が中々...」

「えぇい、よせ!今はほかの女の話をするではない!」

「す、すまん...どうしたら許してくれるかい?」

「ふん!分かっておるだろうに...」

「...分かった。」

そう一言呟くとおもむろに彼は立ち会があり、私をその見た目とは裏腹にガラス細工が割れないように優しくそっと抱きしめた。
わわわ!!確かにこういうのを期待していたけれど、いきなりだなんて...大丈夫かな、私?にやけてないかな?口臭くないかな?やばいやばい!顔がこんな近くに!

「すまなかったな...」

不器用にボソッと彼はつぶやくと凛々しい顔の整った唇を私の唇に重ね.....

「「「主殿!!本日のお稽古に付き合ってくださいませ!!」」」

まぁ、そうなるわよね!何たって私たちは一夫多妻ですし!一夫多妻ですし!
雰囲気を打ち壊していただいた鎌鼬は私の優秀な部下であり、東の国で培った連携は、武闘、事務のいずれにも素晴らしいものである。ただ、今はその見事な連携を活かして、私と彼がイイ感じなったところになったところで現れては、阻止していく。

「気にするな!!早く続きだ!!」

「いや...でも...」

「「「稽古!!稽古!!稽古!!」」」

こうなってしまっては私の催淫をもってしても、もうだめだ。彼は未だ人としての倫理観は持ち合わせているらしく、他人に見られているときにはこういった行為は一切しない。私もほかの女との行為は見たことはなく、彼なりの気遣いであるのだろうが、実に惜しい。

「もういい!!私から行く!!」

今までの恥じらいをかなぐり捨てて、唇を強引に近づけようとするが、

「すまん!!後で埋め合わせはする!!」

と言って顔を真っ赤にしたのち部屋から出て行ってしまった。

「「「稽古!!稽古!!稽古!!」」」

彼女たちも彼を追いかけて嵐のように去っていった。部屋に残された私はひどく落胆しもう何もする気力もおきず、彼とのキスハメをオカズにオナニーをしてふて寝した。



日は改まり、今日は絶好のイチャイチャ日和。鎌鼬には山ほど仕事を押し付けてきたためしばらくは大丈夫であろう。今日こそ彼をメロメロにして私に溺れさせれ所存である。そうと決まれば、さっそく彼が午前中の家事が終わったであろう時間を見計らって、部屋を訪ねる。

「私は魔王の娘!リリムであるぞ!」

2,3回ノックをしても返事がないため疑問に思う。
この時間はいつもいるはずなのに...!?まさか!?
慌ててドアを開けてもそこに彼の姿はなくただきれいに整えられたベットが横たわっているだけだった。
しまった...時すでに遅し。せめて私の計画の邪魔をしたやつの邪魔をしてやる!!私は城中を駆け回り、ようやくある部屋の前にたどり着いた。

「本当に俺でいいのか...?」

「今さら何言ってんだ。お前とじゃなきゃ無理に決まってんだろ!」

「お姉さんとかいるじゃないか?」

「はぁ!?あいつとしろってか?無茶言うなよ!」

「そういうもんなのか?」

「当たり前だろ!もういいだろ!さっさと始めるぞ!」

ビンゴだ!標的はこの部屋の中にいる。行為が始まったところで勢いよくドアを開けてやれば彼はあまりの恥ずかしさで、そいつと顔を合わせるたびに気まずい空気になり、しばらくは疎遠になるだろう。フハハハハハ!我ながら悪魔のような考えだ。いや私は悪魔だったなぁ!フハハハハハ!と声には出さず笑いをこらえた。

「もうそろそろきつくなってきた。出していいか?」

「まじか、まぁそんな感じだな。あとちょっとだけ我慢してくれないか?」

「善処するが、もしもの時は勘弁してくれ...」

「ったく、しょうがねえな。確かにこれはやばいな。」

「我慢は良くないぞ。」

「どの口が
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