4.宝具

-レスカティエ教国・王城・私室-



セイバー「……………」
朝、ベットから這い出た俺は、身体検査の結果と睨めっこを繰り広げていた


セイバー「…年齢は20〜21歳、身長179cm、体重73kg……」
…普通、なのだろうか?
この世界の一般男性の平均を知らないから何とも言えない
ただ、城ですれ違った数人の男性と比べると、俺のほうが体格はよかった
身体検査をした研究者にも戦士として一流の鍛えられた体をしていると褒められたしな


英雄として呼ばれた人間がもやしみたいな奴だったら笑えないしな……



……そんなことはさておきだ…

セイバー「身体に異常はないが、体中に刻まれたルーンの刻印については詳細不明……か……」
ルーンの刻印、俺が一番気になっていた部分はこれだ

魔術的刻印であることは間違いないが、どのような力か全く判明できず、研究者達はお手上げらしい

ルーン刻印は体中に刻まれており顔にも刻まれているが、今部屋にある姿見を覗いてもルーンの刻印は見当たらない
研究者達が言うには、ルーンの刻印は魔術を使用すれば浮かび上がると言われたが………なにせ、記憶がないため魔術などちんぷんかんぷんである

もっと長く研究すればどういったものか判明するかもしれないと言っていたので、とりあえずは保留か




考えに耽っていると、ドアから気配を感じた、この気配はウィルマリナだ


セイバー「開いてるぞ」

ビクッ とウィルマリナは部屋の前で驚いているの、想像に難くなった

ウィルマリナ「失礼します。おはようございます、セイバーさん。つかぬ事をお聞きしますが、あのドアにはなにか仕掛けでもあるのですが?」
彼女は本当に疑問に思ったのだろう、俺にそんな疑問を投げかけてきた

セイバー「おはよう、別に仕掛けもなにもないよ。ただ、いるような気がしたんだ、それだけだ」
実際は、そこにいると確信を持って呼びかけたが、自分でもうまく説明できる自信がないので適当に誤魔化した

ウィルマリナ「そうですか…」
納得してないようだが、彼女はすぐに切り替えた


ウィルマリナ「…っと、昨日言ったとおり、これから地下の宝具庫に行こうと思ったんですけど、セイバーさん、朝食は摂りましたか?」
朝食………行こうとは思っていたが考えに耽ってしまい失念していた

セイバー「すまない、まだだ。別にそこまで腹は空いてないし食べなくても問題ないが…」

ウィルマリナ「いえいえいいんです、まだ食べていないだろうなと思っていたので、よければ一緒に食堂で朝食を食べませんか?」
断る理由なんてないな

セイバー「ああ、わかったよ。すぐ行こう」


俺たちは揃って朝食に向かった





-レスカティエ教国・王城・食堂-


この城の食堂は、とにかく広い
それもそのはず、一部の上官以外を除き、ほぼ全ての城詰めの人間がここで食事を摂っているのだ、広くなくては人が溢れる


セイバー「昨日の夕食を食べた時も思ったが、本当に広いな」
ウィルマリナ「王城の自慢の一つですね、メニューも豊富でとっても美味しいし、レスカティエが栄えている証拠だと思います」

確かに、栄えてなければここまで広い食堂は作れないだろうし、務める兵や使用人の数も相当、つまり兵糧も相当な蓄えがあるんだろう

ウィルマリナ「セイバーさん、なに食べます?私が取ってきますよ」
セイバー「いいよ、俺も行く、ここの朝食は初めて食べるからな、メニューも見ておきたい」

ウィルマリナはわかりました、と頷くと食堂の列に向かって歩き出した
元気だな、と後ろ姿を眺めていると、後ろから知った気配が近づいてくるような気がして、後ろを振り向いた

メルセ「…っ、おはようセイバー、お前も朝食か?って、当たり前だな」
セイバー「これはメルセ隊長、おはようございます。はい、ウィルマリナと朝食を摂ろうと…」

なんだ、メルセ隊長か…
ウィルマリナとの一件で薄々思っていたが、俺は相当気配に敏感で用心深いみたいだな

メルセ「しかし驚いたぞ、驚かそうと後ろから気配を絶って近づいたんだが、バレてしまうとはな。英雄の名は伊達ではないらしい」
セイバー「偶然です、何故だかいるような気がしたんですよ。ほら、メルセ隊長が美人なので、男としては反応せざるえないというか…」
メルセ「っ!……はは!そうか、だが俺はな、女扱いされるのが嫌いなんだ、どちらかと言えば格好いいとといってもらいたいものだな」
セイバー「そうでしたか、それは失礼しました。」
メルセ「昨日知り合ったのだ、知らなくても仕方あるまい、さて、俺達も列に並ぼう、ウィルマリナを待たせてしまうぞ」

俺はそうですね、とメルセ隊長とともに列に向かった



………隊長は明らかに俺が美人といった時、なにかに嫌悪するような、そ
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