ブランシェさんと関係が深くなった休日の二日間をずっといちゃいちゃして過ごしてきたが、とうとうこの日が来てしまった
「ブランシェさん…やっぱり行かないとダメか?」
「ダメです、ちゃんと起きて学校に行ってください」
そう、学校の日が来てしまった
学校ということは朝から夕方までブランシェさんとは会えない時間ができてしまうということになる
「ご主人様…私も寂しい気持ちはあります、ですがその感情のままに学校を休んでしまっては立派な大人になれませんわ。…学校で何かイジメなどがある、と言うわけではないのでしょう?」
「無いけどさ…やっぱり寂しい」
「もう、仕方のないご主人様…♪」
ブランシェさんが朝から駄々をこねる俺を優しく抱きしめる、柔らかくて落ち着いて…これじゃあますます離れられなくなりそうだ
「ブランシェさぁん…」
「今週、頑張ってちゃんと学校に行けば…ブランシェはご主人様のお願いを何でも聞きますわ。だから、ね…学校に行きましょう?」
「な、なんでもって…本当に?」
「はい、キキーモラ…メイドの名にかけて誓います♪」
「…そこまで言うなら、頑張ってみるけど」
「ふふ、偉いですよ…行ってらっしゃいませご主人様。…私も待っていますから、ちゅっ♪」
ブランシェさんからの行ってらっしゃいのキスを受けて俺はようやく家を出る、自分でも思うが俺ってブランシェさんに甘え過ぎてないか…
いや、何を言っているんだ俺は!恋人に甘えることが悪いわけないじゃないか、そうだ!この試練を乗り越えたらブランシェさんにとことん甘えてやる、甘え倒してやる!
「…よし、この寂しさは週末に埋めてもらうぞ!」
やっぱ俺、ちょっと変わりすぎな気がする…魔物は人を堕落させる種がいるとは聞いたが、これもある意味そうなのだろうか?
いや、ブランシェさんはメイドだしそんな俺を堕落させる気なんて無いはずだ!今だってだらける俺を優しく抱きしめて学校に行かせてるわけで…となるとやはり問題は俺か
もう完全にブランシェさんに依存しちゃってるし、離れていると不安で仕方ないから…だって今まで甘えられなかった一人の生活だったんだぞ?
そこに甘えさせてくれる存在が現れたら誰だって依存しちゃうだろ?俺は間違ってないはずだ
「…とりあえず、一週間頑張ろう」
…
そして何とか寂しさに耐えてちゃんと一週間学校に行って週末がやってきた。
まぁ学校の後帰ってきたらブランシェさんはいるし、朝は相変わらず辛かったがその度にブランシェさんが奮い立たせてくれたので案外普通に一週間大丈夫だった
そしてブランシェさんに食べさせてもらう晩御飯が終わり、俺は話を切り出した
「ブランシェさん、約束通り今週ちゃんと学校に行ったぞ」
「はい、よく頑張りましたね…偉いですよ〜」
ブランシェさんが俺の頭を撫でる、あぁもうこれだけで報われた気がする
って違う、ちゃんと約束は守ってもらわねば
「…何でもお願いを聞いてくれるんだよな?」
「はいっ、何なりとお申し付け下さい♪」
よし、今こそブランシェさんにお願いをいうんだ
「それじゃ…休みの間、甘えてもいいか…?」
「…えっ、それがお願いですか?」
「だ、だってよ…一週間の間は夕方からしかブランシェさんと触れ合えなかっただろ?だから…」
別にヤりたいというわけでない、なんと言うかとことん甘えたいんだ…分かるだろうか?いや、健全な男の子なら分かるはずだ、分かってくれ
「…ふふっ♪」
「わ、笑うなよぉ…」
「申し訳ありません、ただ…ご主人様があまりにも可愛らしいことを仰られるものですから♪」
くうぅ…恥ずかしい、顔から火が出そうだ
「…では、まずは如何なさいますか?抱きしめてほしいですか、頭をなでなでして差し上げましょうか?」
「…どっちも」
「かしこまりました♪」
ブランシェさんが俺に胸を押し付けるように抱きしめて、髪を梳くように頭を撫でる
いい匂いがして、柔らかくて…気持ちよくて、昇天してしまいそうになる…凄まじい包容力だ
「く…ぁ…」
「なで、なで…ふふっ、気持ちいいですか?」
気持ちよくないわけがない、その証拠に身体は既に力が抜けきり完全にブランシェさんに身体を預けている
「やっぱり…ブランシェさんって、母さんみたいだ…」
「えぇ、ブランシェはご主人様のママですよ〜♪」
ブランシェさんは優しい笑みを浮かべで、ただひたすらに俺を甘やかしてくれる
「今から私はご主人様のママとして甘やかしますから、ご主人様は私をママって呼んでくださいね♪」
「えっ…ぶ、ブランシェさんを…?」
「ママ
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