ユウルート3「ねーさんと俺の幸せ」

ユウねーさんが10年前のことについて、皆に話したがやはり皆そんなに気にしていなかった様子


ただ皆共通して口にしたことは


「「「「弟を取られた!」」」」


と、まぁ10年前のことよりこっちのほうで色々と騒動があったわけだ


そしてそんな騒動も過ぎて…


「ねーさん、朝やで…起きてや」


「んー…?まだ眠いわよぉ…」


ねーさんはどうやら朝に弱いらしい、シロ姉も朝弱いし…蛇みたいな魔物は全員そういう感じなのだろうか?


いや、ねーさんは確かドラゴン属だから種族的にどうなのだろうか?…蛇とドラゴンじゃまた違いそうなのだが


「休みやからってずっと寝てたらアカンよ、さぁさぁ起きた起きた」


「…眠りについたお姫様を目覚めさせるには、王子様の口づけが必要よぉ?」


「わかったわかった…ほら、んっ…」


「んんっ…ちゅっ」


ねーさんがおはようのキスを求めてきたのでご要望にお応えしよう


「起きたか?」


「えぇ、目が覚めたわよぉ♪」


「じゃあ俺朝ごはんの用意するから下に降りてきてな」


「はぁい」


下に降りて俺は朝ごはんの準備をする、今日は何にするかな


「たーっくん♪」


「…ねーさん、料理中は危ないからやめてや」


珍しく他の姉たちがいない休日だ、俺とねーさんは何処にも出掛けずに家でのんびりすることにした


というのもユウねーさんが


「まずは止まった10年の埋め合わせをしましょう♪」


と、デートとかより何よりも二人だけの時間を過ごしたいのだとか


「だってぇ…離れたくないのよ、せっかく二人きりなのにぃ」


「昼飯作る時にちょっと離れるだけやろ…」


「いやよぉ…片時も離れたくないの、ただでさえ家だと二人きりの時間が少ないんだからぁ」


とはいえ料理中に少し離れるだけなのだが、それもいけないらしい


料理を作っている最中、ユウねーさんが後ろからロールミーしてきた…包丁使ってるし危ないんだけどなぁ


「だから危ないっちゅうに、包丁持っとるんやから」


「包丁くらいじゃ龍の身体に傷はつけられないのよぉ、だから安心安心」


「そういう問題やないで…」


「ふふ…ちゅっ♪」


「くぁっ…ね、ねーさん…!」


「ちゅっ…ちゅぅ…♪」


首筋にキスまでしてきた、ここまでやられて俺がやられっぱなしだと思われるのも男として…


「こらこら、悪い姉にはこうや!」


料理の手を止め包丁を置く、そして巻きついてるユウねーさんを止めるために両ほっぺを両手で挟む。


「ぅー…」


( >3<)←いまねーさんこんな感じの顔になっている…どんな顔してもかわいいとか卑怯だと思う


(このままちゅーしたろか…)


…かわいいなあ


「ちゅっ…」


「んぅ…!?」


しまった、自然と唇に吸い込まれて…


「あ…悪い、つい」


だってかわいいんだもの、かわいいんだもの!


ええ仕方ないですとも!


…はい、やわらかかったです


「も、もぅ…たっくん、いきなり何するのよぉ」


「キス口付け接吻ベーゼちゅー…どれでも好きな名称をどうぞ?」


「そういうことじゃなくてぇ…恥ずかしいわ、いきなりちゅー…だなんて」


ユウねーさんはちゅーという名称がお好きな様子だ


「先に始めたのはねーさんやぞ、なんで恥ずかしがるんや」


「わ、私のは唇じゃないもの…」


「ならねーさんからも唇にしてくれればいいんやない?」


「そんな…そう言われると恥ずかしくて出来ないわよぉ」


「ほらほら、お願いお姉ちゃん」


「そ、そんなときだけ甘えてぇ…たっくん、もぉ仕方ないんだからぁ♪」


優しくねーさんがキスをしてくる、そしてねーさんの舌が口内に入ってきた


「くちゅ…れろ、じゅぅ…ちゅる…」


「んっ…ちぅ…じゅぷっ、んんっ…」


「ふふ、幸せぇ…♪」


「せやなぁ…ほら、もうさっさと終わらせるからねーさんは居間で寛いでて、な?」


キスの余韻に恍惚な表情を浮かべているねーさんの頭を撫でて居間に行くように促す


「はぁい、分かったわぁ…早く来てね♪」


「はいはい」


ユウねーさんが体から離れたので滞りなく料理が進む、すぐに料理が出来たので居間まで運ぶ


「ん〜…たっくんの料理はいつ食べても美味しいわぁ♪」


「はは、そりゃあ光栄やな」


「いつの間にか料理の腕も抜かされてるのねぇ…前は教えてあげる立場だったのにぃ」


元々俺の料理はねーさん仕込みだ、小さい頃に台所でよく教えてもらった…それから10年、研究施設では自炊が当たり前だったから大分磨かれている


「俺、ねーさんの料理もたまには食べてみたいなぁ」


「ふふ…今度作ってあげるわ♪…あら
[3]次へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想[#]メール登録
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33