「う〜ん…そんなに食べれない…」
私の危機を救ってくれたグールちゃんは異空間酔いで倒れてしまった。
パピー曰く、私みたいなミミックみたいに日ごろから異空間を使っている種族なら問題ないが人間や他の魔物はこうなってしまうらしい。
パピーはマミーと一緒にいっぱい使っているので慣れているが最初はこんなだったらしい。
「私の王子様早く起きないかなぁ〜ですぅ」
がたっ「おっ王子様って、その子女の子だよね?」
「おっ?うちの娘にもついに春かい?」
パピーが大きな音を立てて転んだ…マミーがお赤飯でも炊くかい?とか言って微笑んでる。
「オリーブ、冗談じゃないよ…まだ僕は娘を手放す気はないからね」
「セベル…そろそろ子離れしなよ…いくらレモンが可愛いからって…」
「いやだーいやだーオリーブとレモンがいなきゃ僕死ぬー」
…パピーはすごく頭がよくて、昔は冒険者をやっていたそうですが、今は近くの学校で魔法の先生をしています。
かっこよくて知的ともっぱらの噂ですが…家ではこんな感じで…噂についてマミーと苦笑いしています。
「パピーはなんと言おうとも私はこの人と旅に出るのですぅ〜」ギュッ
「まだ相手の了承も取ってないのに強引だねぇ…誰に似たんだか…」チラッ
「そっそんな…レモン…僕を置いていくのかい…」
「可愛い子には旅をさせろって言うじゃないか、っていうかずいぶん前から旅に出たいとはいってたじゃないか」
「ぼっ僕は了承した覚えはないぞー」
ボソッと小声でマミーが、そういえばレモンを襲った教団の勇者まだレモンの秘密の宝物庫かね…と言うと
「ぬあー、そうだった我が愛しのキューティー娘を襲った不届き者は僕が成敗してやるー」
「いってらっしゃい、セベル私のぶんもよろしくー」
パピーが宝箱に飛び込むとマミーは手を振って見送っています…
「んっ…んんっ…」
見慣れない天井…ここはどこ?
「すぅ〜すぅ〜…」ぎゅー
「ん?ああっ…起きたかい、おはようさん」
「あっおはようございます」
知らないベットで目を覚まし体を上げるとと右手には金髪の女の子がくっ付いて寝ており、ちょうど大人のミミックが部屋に入ってきたところだった。
「とりあいず…パンでも食べるかい?」
どれくらい寝ていたのかわからないがお腹は空いている。恐縮だがもらおう。
「あっはい、いただきます」モシャモシャ
「いやーまさかあんな辺境の寂れたダンジョンに教団が来るとは思ってなかったよ」
この人はこの金髪のミミックのお母さんらしい、いわく昔自分が使っていた隠し場所を何個か娘にあげていたら、そのうちの一個であったのがあの遺跡らしい。
まぁ私も奥まで行こうと思わなかったし、あの教団の勇者がおかしいのだろう廃墟マニアか何かだったのか?
「このパンおいしいですね…」モシャモシャ
ただの白パンなのにほのかな甘さがちょうどよい…
「ふふっ…私の自慢のパンだからね、売れ残りですまないけどおいしいといってもらえてうれしいよ」
「あっそういえばここはドコなんでしょうか…」
旅慣れしてないから現在位置の確認忘れてた…
「ここは魔法街グリモア、あんたのいた砂漠からは少し離れちゃってるね、どこか行く予定だったのかい?」
「あっいえ、当てのない旅だったので大丈夫です」
「という事はあれかい?今流行りの…」
「違いますよ、旦那じゃなくて自分探しというか…父が元旅人だったので私もしたいなーと思って」
「くっくっく…いいねぇ〜よし私も決めたよ」
…突然笑い出したあとこちらを真剣な眼差しで見て来た。
「えっえっとぉ〜…」
「そうだねぇ…うちの娘は魔法が使えるだろしかも基本的なのはほぼマスターしてるって言ってたし、つれて行って損はないよ、」
「あっあのぅ〜」
「ん〜そうだねぇ、うちのパンをいつでも食べさせてあげよう、異空間使えばすぐだしね」
「すっすいません、話が見えないのですが…」
「あぁ…すまないね、勝手に盛り上がっちまった、うちの娘をあんたの旅に連れてってくれって話だ」
うちの娘ってのはこの右腕で寝ている金髪の子だろう。旅につれってってくれって…
「下手したら、教団とかに襲われるかもなんですよ?」
「一人旅ってのもつまらないだろ?まぁこれは旦那の受け売りだけど」
「いえまぁ…旅立ってから1ヶ月たってないですし…寂しいときもありましたけど…」
思い出すと悲しい、新しい風景を見るのは楽しいがやはり心細く寂しいことも合った、
「そうかいそうかい…ちなみにうちの子はあんたにラヴだそうだ」
「はっ!?」
ラヴって…いやいや魔物同士ですよ?というか女同士ですよ?いくら私が美人でも…
「親としてそれでいいんですかー!」
「んー私としては娘の恋はどんな物でも応援するって決めてたからねぇ、命の恩人ならなおさらさ」
「いや
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