とある夜の砂漠、少年旅人が一人旅をしていた。
しかし少年は少し砂漠を舐めていた。
水が尽き、体力も限界になろうとした時・・・
『がおー!!』
〈グールが現れた〉
グール―人間の肉を好物とする魔物。また見た目は生きた人間そっくりである。 (特に女性型は絶世の美人であり、砂漠で美女にあったらグールと思えと言われるほどである)
このグールも絶世の美女ではあったが、見た目は十代後半、銀髪に褐色の肌、赤い目、まさしく砂漠の美女…しかし登場の台詞が『がおー』であるとこからして頭が弱いのかもしれない。
しかし頭の弱さなら少年も負けていない。平和ボケした国の出身で、物事を楽観視してよく大変な目にあうし、人を疑う事を知らないのでよく騙された。
だが、少年は“運”だけでここまで来たのではない
さて少年、彼女が魔物だなんてこれぽーっちも思っていないので、変な子だなと思いながらも、「水をいただけませんか?」と言うのである。
グールも焦った、いつもならなぜか正体がばれて(“がお―”が原因とは気がつかない)走って逃げるのを追いかけて、食事にありつくのだが、今回はばれてないどころか、普通に話しかけてきたのだ…。
『今は持っていないですが、あっちにオアシスがあるのです』
さてこのグール、人と話すのは初めてである。
(いつも話す前にばれて逃げられるから)
少年は変な子だな…と思いながらも彼女に付いていきます。
さてさて、グールは困っていた。いつもなら何も思わず殺せるのだが、それは相手が逃げていて自分が追う方だから狩猟の感じで、相手をただの生き物としてしか見なかったのである。
しかし、自分の事を怖がらないこの少年に興味を持ち、いつの間にかに食べようという気はなくなっていたのである。
少年も困っていた。最初は普通の女の子だと思って「水をいただけませんか?」などと言ったが、よく見れば超がつく美少女だったのである。何を話せばいいのか悩んでいた。
すると、一切の会話の無いまま二人は朝方オアシスに着いた。
少年は思い出したかのように喉の渇きを感じ、オアシスの水を飲んだ。
少年はふと、ここまで連れて来てくれた、彼女に礼を言っていなかった事を思い出し、後ろを振り向いた…
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彼女は微笑んでいた。問題は彼女の後方である。一人の男が彼女に銃口を向け銃を構えていたのである。
彼は反射的に「危ない!」と言って彼女を倒し草陰に隠しました。少年は彼女から離れながら男に話しかけました。
「なぜ、彼女を狙う?」
『知れた事、そいつがグールだからに決まっている』
「グール?あの食人鬼のか?」
彼女は驚いていた。
殺されかけていたことにではない、そんなことはよくあるし、銃弾で死ぬほどグールは弱くない。
ではなにか?自分の感情にである。少年に自分がグールである事が知られてしまったことが悲しかったのだ。いつか知られるのはわかっていた。しかし短い間だったが彼の隣をを歩く事、時々こちらを見ては恥かしそうにはにかむ彼の顔を見ることはできないと思うと、彼女は胸が締め付けられるようだった。
彼女がはじめて抱いた感情であった。それは“初恋”だった。
彼女が悩んでいる頃、少年は考えていた。
彼女は本当にグールなのか、もしそうならばなぜ自分を食べようとしなかったのか、今あんなに悲しそうな顔をしているのか
しかし少年がいくら考えても答えは見つからない。どの問題も彼女に聞かねば納得のいく答えが手に入りそうもないのだ。
彼女と話す必要がある。少年はそう思った。
少年は自分の武器のダガ―へと手をかける。そして、素早く男との距離を詰める。
男は驚いた、旅人はその女がグールだと知ればそいつを倒してくれると思っていたのに、武器を手にした旅人がこちらに来るのである…接近戦の苦手な男は全力で逃げた
少年も人を殺めるのは気が引けるのでほどほどで追うのをやめた。そして彼女のもとへ帰ってくる。
彼女は悲しみと絶望、諦めをひとみに写し、静かにたたずんでいた。
少年は問う。「君はグールなのか?」と
彼女は答える。『そう、私はグール』
さらに少年は疑問をぶつける。「なぜチャンスはたくさんあったのに僕を襲わなかったのか」と
なおも彼女は答える悲しそうに。『最初はそのつもりだった、だが今はそんな気はない。』と
少年は自分の一番の疑問をぶつけた
「なぜ君はそんなに、悲しそうな顔をしているの?」
彼女は答える、自分の思いを乗せて、
『あなたが好きだから、正体がばれてしまった以上一緒にいれないから、ただそれだけが悲しい』
少年は予想外の答えに驚き、言葉が出ない
彼女は続ける…。
『もし私の願いを一つ聞いてくれるのならば、お願いがあるあなたの…あなたの手で私を殺してほしい、あなたに殺されるのなら何の未練もな
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