私は人間だった・・・
人間でいたかった・・・
でも、人間でいられなかった・・・・・・
人間だったころの記憶はほとんどない。
多分、何かしらの事故か病気で死んだのだと思う。
お父さんやお母さんだった人も、一応知っている。
すごく・・やさしそうな人達だった・・・
でも、私を見るなり・・・父や母は・・・「魔物」を見る目でこちらを見ていた・・・・・・
会う人会う人が、私を見るなり普通とは違う視線を向けてくる。
恐怖・畏怖・軽蔑・嘲笑・侮蔑・好色・・・私を普通の人として向けてくれる視線は無かった。
なんで、生き返ったのだろう。
なんで、生き返らされたのだろう。
あのまま死なせてくれたら、人として終える事が出来たのに・・・
――このまま死なすには惜しい肉体だ・・・――
あなたは・・・誰なの・・・
――すぐに蘇らせてやる――
なぜ・・・私を眠らせてくれなかったの・・・
やめて、私をこれ以上苦しめないで!お願い、もう・・・あんな視線の中で生きたくない!!
「っ!!・・・はぁ・・はぁ・・・・・・」
・・・またあの夢だった・・・
いつまでたっても見るあの夢・・・
きっとこれからも見続けるのだろう・・・
きっと・・・いつまでも・・・
「う〜ん・・・日経株相場・・・Zzz」
「!!」
・・・・・・そうだった。
やっと・・・出会えたんだ・・・
私を・・・一人の「人間」としての視線を向けてくれる人
私を・・・一人の「人間」として接してくれる人
そして・・・私を・・・一人の「女性」として・・抱いてくれた人・・・
・・・最後のは、少しこっちが強引に迫ったものだけど///
それでも、もうありえないと絶望していた私に、もう人の視線を受けたくないと思っていた私に、もう一度「暖かさ」を教えてくれた人・・・
こんな私のわがままを・・・笑って許してくれた人・・・
「う〜ん・・・ユーロじゃないって・・・スクレだったって・・・マジで・・・」
私の・・・世界で一番「好き」な人・・・・・・
「えぇ!ジンバブエドル?・・・紙幣で家が作れるよ・・・むにゃ・・・Zzzz」
「っ♪」
この人を見てると、魔物としてでなく、一人女性としていとおしく思える。
私のこの思いは・・・きっと、魔物の本能とは違う・・・
きっと、「人間」として出会ったとしても、私は・・・翔一を好きになってたと思う。
他の何もかもが魔物になったしても、この思いは、ずっと・・・永遠に・・・
・・・人としての思いでありますように・・・
「しょーいち。だいすき・・だよ・・・♪」
もう一度寝よう。
今度は、翔一の手を握りながら・・・
そうすればきっと・・・いい夢が・・・見られると思うから・・・
翔一視点
あ、ありのまま 今 起こったことを思うぜ・・・
朝起きて、いつものように妄想をし、俺の愚息から白い欲望を出そうと思って、目を覚ましたら
・・・俺の布団に、家族以外の女性が、息がかかるほどの距離で寝ているではありませんか・・・
まて、まつんだ、俺・・・そうだ。素数だ!素数を数えて落ちつくんだ!!
2・3・5・7・11・13・17・19・23・29・・・・・・・・・・・・・・・
よし、落ち着いた。さて、落ち着いたところで分析の再開だ・・・
彼女は寝ている。完全に熟睡している。そしてなぜか俺の手を握っている。服装は包帯にローブを羽織っているだけというなんともサービス精神満点な服装だ・・・みているだけで俺の愚息が反応しちまった・・・
そして、極めつけはこの体・・・
初めて味わった女性の肢体・・・シリコンゴムやダッチワイフなんてちゃちなもんじゃ談じてねぇ。
リアルの、生の感触ってもんを味わったぜ・・・
「・・・そうか、俺、こっちの世界に来ているんだった。」
馬鹿な分析をしているうちに色々と思い出した。
俺、霧島翔一は一匹の猫、ネロを助けるために死んだ。そんでその猫と俺の願いが一致したとかでこの世界にきて、ネロを探す事になったんだった。
そんでなぜか砂漠にほうりだされて、最初に会った人が倒れて、助けて、何故か抱いてしまって(犯されたに近いが・・・)、そんで何故か一緒にネロを探してくれる事になったんだった。
そんで、宿を探して、見つけたのはいいが・・・
二人部屋は満席で、他に当たろうとしたらこの宿の店主の野朗が「一人部屋なら何とか工面できますぜ♪」なんて言いやがって、さすがにそれは駄目だろうと俺が断ろうとしたらロルの奴が「それで
[3]
次へ
ページ移動[1
2 3 4 5 6]
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録