第二章〜舞台は砂漠!旅は道連れ世は情け!〜

 ……………ここが、セイの言ってた平行世界というやつだろう…
うん。少なくとも俺はこんな場所にはきたことない。
でも、あえて言わせてもらおう………




「なんで砂漠なんじゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 




 俺こと霧島翔一は叫んだ。
俺の叫び声は、この広大な砂漠の前で綺麗にかき消された。


 見渡す限りは砂、砂、砂。テレビや漫画でしか見た事の無い…砂漠…。
正直さっきの「精神と●の部●」と大して変わらない。白い空間が砂だけの空間に変換されただけだ。

「もしかして、まだセイがいるかも……………呼んでみるか…」


 俺はとりあえずこの場所で呼んでみることにする。いたらいたで安心するし…なんだかんだいって寂しいんだよね、一人って…

「おーい、セーーーイ」

 …呼んでも返事は無い。

「おーい!セーイ、いたら返事してくれぃ!」

 …………………

「せーい!せいせいせいせいせいせいせい!!」

「フォオォーーーーーーー!!」

 一昔前に流行った芸をしてみた。…返事がない、ただの仕方の無い馬鹿のようだ(俺)


「こんな場所に出されても、どこに行けばいいんだ?」


 ただ、ひたすらたたずむだけ…



「とりあえず人を探すか…さすがにこの世界の住人ならってオブフォッ!!」

 いきなりの奇襲。俺の頭上から何かが落ちてきた。しかもかなりの大きさの物が。
それは…旅行カバン!そう、旅をするものなら必ずいる旅行カバン!
大事なことなので二回いっておいたZE★by翔一

「畜生!いてぇぞこの野朗!!誰だ!こんなのぶつけた奴は!!」

 結構色々入っているみたいで、それなりの重さがあった。

「くそぅ、いきなりなんだってんだよ。もっとファンタジーファンタジーしろよ…って、手紙?」

 カバンの横に紙があることに今気づく。この手紙は…


 〜〜     翔一へ    無事平行世界へとたどりついたようじゃな。そのカバンは我からのせめてものの選別じゃ。中に必要最低限の生活用品や食料、水、路銀なんかを入れておいた。大事に使え。これからはお前もその世界の住人じゃ。我が干渉できるのはこれっきりじゃから、もう我の名前を叫ぶでないぞ?それじゃあ、せいぜい体に気をつけいよ。   セイより   〜〜

 いきなりの不意打ちに少し涙ぐんでしまう。俺って結構なみだもろいんだよねぇ〜(笑)

「………あいつも結構おせっかいだな……ん?追伸?」

 〜〜P.S そのカバンの中に魔物図鑑と世界の成り立ちについて簡単に書いたものを入れておく。最初に目を通しとけ。 若いからって調子にのるなよ?せいぜいからだにきぃつけい。〜〜


・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだろう。本文と追伸の「気をつけろ」の意味が違う気がするのだが・・・とりあえず見てみるか・・・

「なになに………ふんふん……へぇー剣と魔法のある世界か…やべぇ、オラわくわくしてきたぞ!!」

 この世界の世界観は、ほとんどRPGのようなものだった。魔王や勇者なども存在し、独自の組織をもった教団などがある。昔プレイした「ドラ●ンクエス●」のような感じだ。

「まぁ、俺はせいぜい村人Dとか商人Fとかそのあたりの位置づけだろうな…」

 それでもよかった。いきなり来た世界が、人間のような生物がいなくて、火星人みたいな生物の跋扈する世界でなくて…

「神族…ヴァルキリーやエンジェルのこと……セイもそんな感じの生き物なのかなぁ」

 セイ=天使という考えをすると、笑ってしまう。あいつはどっちかって言えば悪魔に近い感じだったし

「しかし、なんかエロいなぁ、触手の森とかどうなん?(笑)」

 どうやらここは少し貞操観念が薄いのか、魔物に男の大事なものが色々と奪われる傾向があるようだ。…さっきのセイからの手紙はこういうことだったのだろう。

「よし、大体世界の仕組みはわかったぞ!?残りの知識は生活しながら自然に覚えよう!!」

 こうして俺はようやく動き出した。
まずは町を見つけよう!!






               セイ視点(オマケ)
・・・気になる。あやつは大丈夫じゃろうか・・・

 さっきから妙にあやつが気になってしまう。あやつの意思とはいえ、あのような世界で生きていけるのじゃろうか?

「あやつはああ見えて結構たらしじゃからのぅ…もう襲われておるんじゃ…」


………いかんいかん、管理職にいながらなんてざまじゃ。一つの存在に固執しておったら勤まらんとゆうのに…

「まぁ、たまにあいつの様子を伺うだけにしておくか…///べつにあやつの事が気になるわけじゃないぞ!///ただの暇つぶしの存在にすぎん!///」

 ……意味もなく叫んでしまう。
 ……まるであやつ
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