「まったく…何故あの程度の事で怒るのかが理解出来んである。」
同じ布団で寝る事の何がいけないのだろうか…何か好からぬ事があるわけでもないだろうに…
…まぁ、独り身の男ゆえに好からぬ事を想像してしまうのは仕方がないと思うが…
「琴音に近づくな…か…」
よほど頭にきていたのか、琴音と話すどころか会うことすら禁じてきたである。
大事にしたい気持ちは分からないでもないが…
「厄介になってる身であれこれ言うのもあれであるからな…」
結局、我輩が五代目の息子であるという明確な証拠は見つからなかった。
寿命を超えて生きているという時点で、常人の理解の域を超えるであるからな…
せめて、我輩の名が入った物が五代目の遺品から見つかればいいのだが…そんなに都合よく見つかるものでもないだろう…
…ん?誰か来たであるな。
「やっほー、遊びに来たよー♪」
「お邪魔します。」
「お前達か…」
入ってきたのは、先日の一件以来ここで女中として働いているネコマタ殿と提灯おばけ殿だった。
こんな時にいったいどうしたのであろうか…?
「二人とも、仕事はどうしたであるか?」
「こっそりサボったよ!むふんっ!」
「ネコマタちゃん…そこで得意げになっちゃ駄目だから…」
「楽しんでいるようであるな。」
「輝様からも何か言ってやってくださいよー…」
「うむ…楽しむのもいいが、やることはしっかりとな?」
「わかった…じゃあはじめようか。」
「う、うん…」
そう言うと、いきなり我輩を押し倒した。
そのままネコマタ殿に押さえつけられ、提灯おばけ殿に服を脱がされて行く…
「い、いきなり何をするであるか!?」
「私達…本当は諦め切れなかったんです…」
「どうしても、あきらんにご主人様になって欲しかったの…」
一瞬、後ろへと視線を向ける二人…
「でも…今日、当主様との話を聞いてしまってその時に気づいてしまったんです…輝様が、琴音様を心から好いているのを…」
「私達にはこれ位しか出来ないけど…絶対に幸せになってよね!」
そう言うと、入り口の方へと歩み寄り、襖をあける二人…
そこには、頬を赤らめた琴音さんが立っていました。
……………
「ぬぉっ!?こ、琴音!?」
「輝様…」
「私達が当主様を止めている間に早く!」
「ことちゃん!あきらん!ファイトッ♪」
琴音が入ったのを確認すると、襖を閉めてどこかへと行ってしまった…
残されたのは、全裸に剥かれた我輩と息の荒い琴音だけ…
「輝様、彼女達の気持ちを無駄にするわけにはいきません、今すぐ交わりましょう。」
「ま、待つである!こういうのはもっと時間をかけて…」
「八代目から言われました…輝様に近づくなと言ったから安心しろと…そして、いずれはここから追い出すとも…」
…まあ、当然の対応であろうな…
誰でも、身元の分からない男を大切に面倒を見てきた娘に近づけさせたくないであろうからな…
「私にも輝様にも時間が無いのです…輝様が私の初めてを貰って下されば、何が真実なのか八代目も分かってくれるはずです。」
「琴音…」
「輝様…私の守り続けてきたもの…貰っていただけますか?」
琴音の言葉に、目から熱いものが零れるのを感じた…
…女性にこの様なことを言わせるなんて…我ながら酷い男であるな…
「こんな所でも要領が悪いな我輩は…」
「私達らしくていいじゃないですか、どんな輝様でも私は大好きですよ。」
「……琴音」
「…はい。」
「…琴音の初めてを…貰っていいであるか?」
「…はい!」
「えぇい!邪魔をするな!」
「いくら雇い主様でも、ここを通すわけにはいきません!」
「愛する二人を引き裂くなんてさせないよ!」
「どこの馬の骨とも分からん奴に大事な大事な琴音を汚されてたまるか!」
「くっ…輝様…琴音様…お急ぎ下さい…」
「いくら私達でも…そろそろ限界かも…」
「輝様…もう我慢出来ません…いれますよ?」
「…本当にいいであるか?」
「何か不味い事でもあるのですか?」
「…我輩は、生涯琴音だけを愛することは出来ないかもしれないである…だから…」
「それならば、私が一番だと言って貰えるように頑張ればいいだけです。」
「琴音…不束者だが、よろしく頼むである。」
「輝様、それは私の台詞ですよ…ふふっ。」
琴音が、我輩の一物を手に取り自らの秘所にあてがう。
我輩の目を見つめる琴音を優しく撫でると、可愛らしい笑みを返し、一気に腰を沈めた。
その直後…
「琴音っ!!」
勢い良く襖を開け、八代目が部屋へと飛び込んで来た。
後を追うように、ネコマタ殿と提灯おばけ殿も入ってくる。
「あぁ…輝様…やっとひとつに…」
「琴音…待たせてすまなかったな…痛くないか?」
「とても痛いです…ですが、それ以上にとても嬉しいです。」
「間
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