「おぉ!海である!」
次の町へ向かう道中、広大な海に面した道に差し掛かった。
そろそろいい歳でもあるので、海くらいで騒ぐなんて恥ずかしいであるが…
まぁ、そんな事はどうでもいいである、ちょっと海を見てくるである。
「おぉー…潮風が気持ちいいのである…」
磯の香りを含んだ風が、我輩の目の前を過ぎ去っていく。
…うむ、こんな時は釣りをするである、美味い魚をたくさん釣って腹と懐を満足させるのである。
「たまには、こんなのんびりした時間もいいであるな。歌の一つでも歌いたくなってくるである。」
釣り糸を垂らし、海を眺める。
今日は随分と穏やかであるな…我輩がこの大陸に来たときは、大荒れだったであるが…
「うーみーはーひろいーなーおーきーいなー♪」
「なーかーでーまものーとーあんあーんあーん♪」
…ん?何かが間違ってるような…
というか、誰の声であるか?
「こんにちわ、釣れますか?」
「今始めたばかりであるからな、そんなに早くは釣れんよ。」
声のした方に目を向けると、そこにはおっとりした感じの魔物がいたのである。
鱗が赤い…ということは、メロウという魔物かも知れないである。
まぁ、さっきの歌を聞けば間違えることは無いであろうが…
「この辺りの貝殻って、大きさが程よくて皆取りにくるの。」
「そうなのであるか…貝殻って、胸を隠すための物のことであるか?」
「そうだよ。まぁ、私は普段は外してるんだけどね♪」
脳内ピンクと言われるメロウであるが、予想以上であった…
よい子の皆には、刺激がきついかも知れんであるな…
「あ…そう言えば、あなた私の友達見なかった?」
「友達…であるか?」
「うん、鱗が青くて私より胸がおっきいの。」
鱗が青い…マーメイドであろうか?
胸が大きいと言うことは…揉み甲斐がありそうであるな…ククク…
「見てないであるな…見かけたら教えるである。」
「ここで待ち合わせてるんだけどなぁ…どこ行っちゃったんだろう…」
随分と心配そうである…友人が来ないと言うのは辛い物であるな…
我輩も、友人が待ち合わせに遅れて来た時は、柄に無く心配したものである…
もっとも、今はもう心配する必要は無くなったであるがな…
「…む?あの者ではないか?」
「あ、あの子だよ。おーい!」
メロウ殿が、手を振ってマーメイド殿に声を掛ける。
マーメイド殿は気づいた様だが、どうも様子がおかしい…
「こっちに来ないであるな…人間嫌いなのであるか?」
「そんな事は無いけど…ちょっと聞いてくる。」
メロウ殿が、マーメイド殿の下へと泳いでいく。
そのまま何かを話してるみたいだが、何を言ってるのか聞こえないである。
「……む?かかったであるか?」
竿に僅かな手応えを感じ、思いっきり引き上げる。
かかっていたのは魚ではなく、紐のついた貝殻であった…残念…
…っと、メロウ殿が帰ってきたか。
「えっとね、ブラジャー無くしちゃって恥ずかしくて来れないんだって。」
「…もしかして、これの事であるか?」
「あー!それだっ!君が見つけてくれたの?」
「たった今釣り上げたである。」
ブラジャーを渡すと、礼を言ってマーメイド殿のところへ泳いでいく。
もしかしたら、何かお礼を…とか言ってきたりして…
もちろん、そうなったときはやることは一つである。
「あの…助けていただきありがとうございます。」
「偶々釣り上げただけだから気にしなくていいである。」
「それでね、何かお礼したいんだって。」
来た…ついに来た!
この時を待っていたである!遠慮せずに我輩の要求を突きつけてやるのである!
「何でも…であるか?」
「はい…出切る事なら何でも。」
「胸を揉ませろである。」
「胸ですね?わかりま…えぇ!?む、胸ですか!?」
「胸が触りたかったの?言わなくても触ってよかったのに。」
メロウ殿が何か言ってるが無視するである。
…メロウ殿の胸を触ったら、確実に夫認定されそうで怖いのである…
「あぅ…ど、どうしても…ですか?」
「嫌ならやめるであるが?」
「うぅ…い、一回だけですよ…?」
そう言って、恥ずかしそうにブラジャーを外すマーメイド殿。
栄養の行き届いた豊満な胸が、我輩の前に現れる。
我輩は、揉みやすくするためにマーメイド殿の後ろに回りこみ、二つの胸を鷲掴みにした。
「んっ…!」
「痛かったであるか?」
「だ、大丈夫ですから…続けてください…」
大丈夫らしいので、遠慮なく胸を揉む事にする。
しかし…後ろからの方が揉みやすいとは言え、この体勢はなんだかいけない気持ちになってくるのである…
「あっ…んぅ……はふぅ…!」
「マーメイドちゃん…凄く可愛い…♪」
我慢出来なくなったのか、メロウ殿が自慰を始めだした。
そろそろ止めた方がいい気も
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