反魔物側の首都リーデル
魔物を滅ぼさんとする騎士団と勇者が多く生み出されてきた町である
しかし、この町の中に魔物が隠れ住んでいることを知っているものはほとんどいない
「やっとついた、ここがリーデルか」
「なかなか大きな町なんだな」
「おなかすいたぁご飯〜」
「はいはいわかったよ、フーさんもどうですか?」
「私は・・・用事があるからここで失礼させてもらうよ」
「そうか・・・短い間だったが世話になったな」
「今度あったときは一緒にご飯食べましょうね」
「ええ、楽しみにしているね、それじゃあ私はこれで」
「ありがとうございました」
そう言うと、彼らは近場の飲食店へと入っていった
さて・・・適当にお土産になりそうなものを探して家に行きましょうか
「・・・これ少し値引きできませんか?」
「それは難しいな、こっちにも生活がかかっているんだ」
何気なくハーブショップに立ち寄ってみたところ、黄金色のハーブ入りの文鎮があったので値段を聞いてみたのだが・・・
高い・・・高すぎる・・・金貨5枚とかどれだけ高いの・・・
ちなみに金貨5枚がどれくらい高いかというと・・・3ヶ月は生活に困らない程度の金額だ
「そこをなんとかお願いできませんか?」
「そうはいってもねぇ・・・金の代わりになりそうなものがあれば少しは値引きしてやってもいいが」
「本当ですか?ちょっと探してみます」
そういいつつ、ポーチの中を探すが何も無い
・・・なんとなく・・・なんとなくだけどマントの内側を探ってみる
あれ?妙に広い・・・?
手に何かが触れる、取り出してみるとそれは宝石だった
「お!宝石か!」
「え?あ・・・なぜかはいってました」
「こっちがこの文鎮にハーブティー多めにつけるからそれを譲ってくれ!」
「あ、ありがとうございます」
「これでやっと結婚指輪の材料がそろった、助かったよ」
「そうですか、おめでとうございます」
「礼を言うのはこっちのほうだ、ありがとよ!」
目当ての物をオマケ付きで手に入れれた、お土産はこれくらいでいいかな
さて・・・懐かしの我が家へ帰りますか・・・!
そのころ・・・大教会では・・・
「念願の勇者になったぞ!」
「念願の騎士になったぞ!」
「念願の賢者になったぞ!」
「・・・相当嬉しかったんですね」
彼ら3人は、神の加護を受け、勇者とその仲間として生まれ変わっていた
「おめでとう、君達の様な勇気ある若者が勇者として立ち上がってくれた事に心から感謝をする、我々は君達を歓迎するぞ」
「勿体無いお言葉・・・ありがとうございます」
「君達に適した装備を支給させてもらった、魔物との戦いに役立ててくれ」
「すごい・・・軽くて丈夫で・・・本当に貰っていいんですか?」
「もちろんだとも、世界を救おうと旅立つものを全力でサポートするのも我々の使命なのだ」
「ありがとうございます!大事に使います!」
「気に入ってもらえたならよかった、ところで早速で悪いのだが頼みたいことがある」
「私達に出来ることなら何でも言ってください」
「うむ、まずはこの手配書を見てくれ」
そう言って、神官は一枚の紙を渡す
「これは・・・指名手配書?」
「うむ、この手配書に載っている人物を捕まえて欲しい」
「アルト=V=ラグナロック?・・・この顔・・・どこかで見たような・・・」
「情報によるとこの男は女装が得意な変態らしい」
「うーん・・・この人フーさんに似てない?」
「・・・!そういえば・・・ということはフーさんは・・・」
「居場所はまだわかっていのだが・・・」
「この人は・・・多分この町にいます・・・」
「何っ!?本当か!?」
「憶測ですけど・・・」
「よし!騎士団を集めよ!この町から犯罪者を逃がすな!」
「・・・何かの間違いであればいいけど・・・」
そのころ・・・ヴァンダルハーツ家では・・・
「・・・アルトは来てくれるだろうか・・・」
「あの子もいろいろと大変みたいだし・・・来れないかもしれないわね」
「まったく、行商人をやっていると思ったら今度は指名手配犯か」
「一体何をやらかしたのやら・・・」
「私はアルト君にあったことがないから楽しみなんだけどね」
「アルト・・・まだ見ぬ私のお兄様・・・♪」
「おいおい、お兄ちゃんならここにもいるだろう?」
「おっと、お前の相手は私だぞ、余所見はいけないな」
「ちょっ!まて!おちtアッー!」
「・・・アルト・・・早く来てくれ・・・」
一家の大黒柱がため息を吐いたとき、ドアのほうからノックが聴こえる
ライトは立ち上がってドアの前まで歩み寄り、ドアを開けた
「はい、どちら様で・・・ん?」
「どうしたの?」
「うむ、誰もいない、コンコンダッシュの様だ
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