うぅ…すっごく眠いである…
時間はまだまだ薄暗い夜明け前、そんな時間に我輩達はケンタウロス達の集落を出発した。
理由は簡単、早く逃げ…もとい、出発しないと大変なことになりそうな予感がしたからである。
「うー…まだ寝たりんのやけど…」
「すまん…だが、彼女達が起きてからでは不味いのだ…」
「まぁ、ケンタウロスだものね…」
「じゃが、わっち等ではどうがんばっても追いつかれるぞ?」
「この先に牧場があるから、そこで寝さしてもらえばええんちゃう?…ふあぁぁぁ…」
「弥生様もこの状態ですしね…」
「牧場ですか…ホルスタウロスの乳絞りの体験とか出来るんでしょうか?」
「出来たとしても、男性限定とか言う条件が付いてそうだがな。」
ホルスタウロス…ミノタウロスの亜種で大人しく人間に対して友好的な魔物だったか?
彼女達から採取したミルクは人間魔物問わず人気があると聞いたが…我輩は飲んだことがないであるからなぁ…
可能なら飲んでみたいが…乳絞りの体験なんて出来るのだろうか?
まぁ、出来るかどうかは行って見るまで分からんし…うむ、行くか。
「輝ちゃん、私の乳絞りなら何時でも歓迎するわよ?何ならその後も…」
「それ以上いけない。」
「ちょっ!?桜花ちゃん冗談だからやめ…ひぎぃぃぃ!!!」
…突然だが、我輩は桜花に巻きつかれるのは好きだったりする。
とは言えだ…今のアレクシアの様な巻きつかれ方は絶対に嫌である…
あれは確実に骨にひびくだろうな…今度からは桜花を怒らせんようにしよう…
「おぉー…ここが例の牧場か。」
歩く事十数分、我輩達は目的の牧場へとたどり着くことが出来た。
敷地内では、ホルスタウロスやワーシープが気持ち良さそうに寛いでいるのが見えるな。
「ワーシープは何所におるん?さっさと毛を刈ってゆっくり寝たいわ…」
「弥生様…そんなに寝たいのですか…」
「向こうに三人位固まってるぞ。」
「ちょっとダイブしてくる。」
「行ってしまったの…」
「乳搾り!乳搾りしたいです!」
「リシェルちゃんも落ち着きなさい…まぁ、気持ちは分からないでもないけどね。」
朝から元気であるな…我輩ではついて行けそうにないである…
我輩達が騒いでいるのを聞きつけたのか、一人のホルスタウロスが此方へとやってきた
「おはようございます、当牧場にようこそです。」
ややゆっくりとだが、気持ちの良い元気な挨拶をしてくる。
さて…乳絞りの体験を出来るか聞いてみようか。
「一つ訊ねたいのだが、ホルスタウロスの乳搾りの体験は出来るだろうか?」
「出来ますよー、男性でしたら特に大歓迎ですよー。」
「私も体験したいのですが大丈夫でしょうか?」
「旦那様のいない娘なら出来ますよ、そちらの貴方はどうしますか?」
「ふむ…我輩も乳搾りとやらに興味が湧いてきたし、体験してみようか。」
「わかりました、でも私の旦那様が戻ってくるまで待って…あっ、旦那様ー♪」
彼女が手を振った先を見ると、小さめの馬車に乗った男が此方へ向かって来ていた。
男は馬車の上から彼女に手を振り返すと、我輩に話しかけてきた。
「いらっしゃい、特に面白い所もない所だけど歓迎するよ。」
「旦那様、この二人が乳絞りの体験をしたいらしいですよ。」
「おぉそうか!では貴方は此方に…そっちは頼むよ。」
「はーい。」
ホルスタウロスに連れられて行くリシェル達、二人を見送ったその後に我輩も男について行く。
それにしても…ホルスタウロスは良い魔物であるな。
何よりもその胸!胸囲の戦闘力!
…読者諸君は分かっているだろうが、我輩は大きくても小さくても女性の胸は大好きであるぞ?
どんな風に揉むかを考えていると、一人のホルスタウロスと目が合った。
彼女は此方をじっと見つめ、可愛らしく微笑みかけてきたである。
「おっ、あの娘が貴方に興味を持ったみたいだね。」
「そうなのか?」
しかし、相手が此方に興味を示さないまま乳絞りをしたらどうなるのだろうか?出が悪くなるとかそんな感じの事があるのだろうか?
「それじゃあ大事な事を説明…って、何で頭を撫でてるんだい?」
「むっ…体が勝手に…」
「んっ……ふにゅ…」
「彼女も喜んでるみたいだしいいかな…それじゃあ説明させてもらうね。」
〜ホルスタウロスを撫でつつ一時間後〜
「…長いな、三句切りで。」
「痛くしない様に優しく絞ると良いよ。愛情を籠めて絞るとミルクの質と出が良くなるよ。テクニックよりも誰に触られたかが大きく影響するよ。」
「把握した…だが、三つ目は大丈夫なのか?我輩に触られて嬉しいなんて事はないであろうし…」
「大丈夫ですよ、彼女…ミィナの反応を見れば一目瞭然ですし。」
「むっ?」
彼女…ミィナと呼ばれたホルスタウロスを見ると、我輩に胸を押し当てて上目遣い
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