本日も快晴、絶好の旅日和であるな!
今日の我輩は凄く機嫌が良いである!快晴もそうだが、ついに完成したであるからな!
「…のぅ琴音、輝は何故あんなに嬉しそうなのじゃ?」
「昨日作ってた薬が完成したみたいですよ?どんな物かは私も分かりませんが…」
そう!魔力の侵食を抑える薬がついに完成したのである!
味を大幅に薄めつつ、効果を維持することに成功したため凄く飲みやすくなったである!
やはり我輩は天才であるな!天も我輩を祝福しているであろう!
…うわっぷ!鳥の糞がっ!?
さて…あほな事をやってないでさっさと進もう…
「…今度は凄く落ち込んでますね。」
「鳥の糞が直撃したみたいよ?」
「うわぁ…そりゃ災難やな…まぁ、輝はんの表情がコロコロ変わるんは見てて飽きへんけどな。」
皆酷いである…仕舞いにゃ泣くぞ…
…だがまぁ調子に乗り過ぎてたのは事実だ、天罰が下ったのだと思って清く諦めよう。
しかし暇だな…襲撃の一つや二つないものか…
「あっ…輝はん、この辺強盗が出るみたいやから気ぃつけてな?」
「強盗か…五人程度までならぎりぎり何とか出来ると思うが…」
「むぅ…何とか争わずにすませれんかの?」
「出来ると思うわよ?金目の物を全部渡して私達全員が強盗の雌奴隷になれば争わずに済むわ。」
「輝、殺めぬ程度にバッサリやって構わんぞ。」
「目が笑ってない…普段温厚な人ほど怒らせると怖いって言いますけどこれは…」
「…リシェルも人の事は…」
「師匠、何か言いましたか?」
「何でもないですごめんなさい謝るので限界まで搾り取るのは勘弁してください。」
「…最近輝様がどんどんヘタレっぽくなってるのですが…」
「たぶん気のせい…やないな。」
流石にこの前のように搾り取られるのは勘弁である…父上と母上が川の向こうで苦笑いしていたのが見えたであるし…
…目を覚ました時に号泣しながら謝ってきたリシェルが可愛かったから快く許したけどな!
「…輝ちゃん、どうやらお客さんが来た見たいよ?」
アレクシアの指差した方を見ると、木の陰から何者かが此方の様子を伺っているのが見えた。
雰囲気からして仲良くお話しましょう何て感じではないな、明らかに我輩達を獲物として見ている視線を感じるである。
相手がどう出てくるか分からないから動きようがないな…一応戦える準備はしておくか…
「…………」
「輝様がいつも以上に真剣な表情になってますね…」
「せっかくギャグキャラとしての道が見えてきたのに…どんな輝ちゃんも可愛いからいいけど。」
「…我輩の扱いとはいったい…うごごごご…」
「えっ?何所にでもいる主役っぽく振舞うけどドジ踏んで台無しにしてまう脇役やないん?」
「なるほど、皆が我輩をどう思ってるのかよぉぉぉく分かったである!」
「あー…師匠が拗ねてしまいました…」
「拗ねてなんていないである!」
…我輩ってそんなに脇役っぽいだろうか…やる事成す事大体がしょうもないことだと言うのは自覚しているが…
なんて考えていると、横の茂みから何かが飛び出して我輩を押し倒してきた。
考え事に集中していたのもあって反応が遅れてしまい、押し倒されると同時に刀を落としてしまった。
くっ…ギリギリ届かない位置に転がっていってしまった…
「捕まえた!」
「輝ちゃん!?」
「ふーん…中々可愛いじゃん、良いのを捕まえたね。」
「これならリーダーも満足するね!あわよくば私達も…うへへ…」
「…もうそれでもいいや…何も考えたくないである…」
「輝はん!?言い過ぎた事は謝るから戻ってきて!」
「他の魔物が!?しかもおっぱいでかい!」
「あ、でも一人だけおっぱい小さいや。」
「そこの貴方、ちょっと此方へ…」
「やめろー!死にたくなーい!」
「やっぱり今回もダメだったよ…あいつは言葉を選ばないからな…」
「次の彼女は上手くやってくれるでしょー。」
…何だこれ…
暫くして双方落ち着き、普通の話し合いが始まった。
彼女達…ゴブリン達は、我輩を住居に持ち帰って子作りしたいと主張しているな…上位の魔物を見ても怯まない辺り流石と言うかなんと言うか…
琴音達は弄り過ぎたと反省しつつ、戻ってきてと涙目になりながら我輩に抱きついてくる…
…流石に弄り過ぎたな…気にしているとはいえ、皆に悪意がないというのは我輩はよく知っているし。
「うぅ…私達よりおっぱい大きいからっていい気になるなー!」
「リーダーは凄いんだぞ!おっきくてふわふわでいい匂いなんだぞ!」
「コトネサマハビニュウコトネサマハビニュウコトネサマハビニュウ…」
「…琴音はん、あのゴブリンにいったい何したん?」
「ちょっと教育を…」
名も知らぬゴブリン…胸の話題に触れなければ元気に笑えるままでいれただろうに…
我輩ですら胸の話をすると搾り取
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