4月号-魔物の個性

 魔物にはいろんな種類が居ます。
 一つ目、下半身が魚や馬、体が極端に小さいなどの特徴を持つ魔物たち。
 しかし同じ種族の魔物にも様々な種類が居ます。
 レッドスライム、バブルスライム、ダークスライムなどです。
 しかし、しかしです。
 同種の魔物にも色々と種類が居ます。
 ……少々長い前不利になりましたが、何が言いたいかといいますと、図鑑に描かれている魔物だけでその魔物の全ては理解できないという事です。
 例えば、こんな魔物が居ます。




>>幼いって素晴らしい



 草木も眠る深夜。
 甘いと息を漏らす一人の少年がいた。
 愛らしい顔立ちとさらさらの金髪のため少年はいつも女の子みたいだとからかわれていた。
 その少年は顔を赤らめて少女の様に恥じらい、体をくねらせる。
「ふふ、どう? 私のお口」
 暗闇の中から大人の女性の声が聞こえる。
「気持ちいいよぉ」
 壁に背をもたらさせている少年。
 その少年の腰に蹲る人の姿。
 雲が動き、カーテンから漏れる月の光にその姿が映し出される。
 羊の角と蝙蝠の翼を持つ魔物、サキュバス。
「うわぁぁ、で、でるぅ!」
 声を上げる少年。
 暗い室内に白い液体が放たれ、サキュバスの顔に降りかかる。
「ふふ。また出た。でも、まだまだだよ?」
 サキュバスが顔を近づけ、少年のソレを舐める。
 目を細め、舌を軽く出し、少年のソレに唾液をたっぷりと垂らしていく。
 射精後に萎えてきたモノ、可愛らしい袋の部分、内股。
 ねっとりと垂れていく唾液は蜂蜜のように絡まり、少年を妖しく濡らしていく。
「ちっちゃくなって可愛らしい。でも、すぐおっきくなっちゃうんだよね」
 唾液を止めて顔を近づけ、舌全体を使うように舐める。
 ぞくぞく、と少年が震える。
 サキュバスは執拗に少年のソレを舐め続ける。
 強く、弱く。
 時に先端を舌を尖らせて突付き。
 しかし決して咥えず、舐め続ける。
 気づけば少年は隆起していて、快楽に息を乱している。
 十分舐めて満足したサキュバスは少年を抱きかかえ体を変える。
 少年を四つん這いにする。
 次に何をされるのだろうかと少年は期待し、サキュバスはそれに応える。
「うぁあぁぁ」
 子供特有の丸い臀部に舌を這わせる。
 女性の胸を愛撫するように撫で擦る。
 性器を舐められる時とは違った背徳的な快楽に少年が声を漏らす。
 舐める位置が少しずつ変わり、やがて窄まった部分へと到達する。
「だ、だめぇぇ」
 力なく拒否を示す少年を無視して、サキュバスが目を細める。
 色の濃いその部分の皺を伸ばすように丹念に丹念に。
 唾液をまぶし、舌で突付き、指の腹で解す。
 拒否を示していた少年の声が途絶え、荒い呼吸音と卑猥な水音だけが室内に聞こえる。
「そろそろ入るかな」
「だ、だめ、だめぇぇ、入れないでぇ」
 怯える少年と、笑うサキュバス。
「だ〜め」
 たっぷりと唾液をまぶした指を少年のアヌスへと入れていく。
「ぁああああああ!!」
「こぉらこら。おとうさんとおかあさんが起きるでしょ」
 人差し指を出し入れしながらサキュバスは少年の下に体を滑り込ませる。
「ほら。腰、落として」
 言われるままに、いや幼い体には強すぎる快楽にか、少年は崩れ落ちるようにサキュバスの上へと体を下ろしていく。
 サキュバスは尻尾と翼を使い少年の体を支え、アヌスを弄りながら少年のソレを口に咥える。
「ーーー! ーーー!」
 目を見開き口を開き、口からは涎が垂れる。
 与えられた快楽の強さに耐え切れず、声さえ失う少年。
 頃合いを見計らい、サキュバスが少年の中に埋め込んだ指を曲げる。
「ーーーーー!!」
 サキュバスが刺激した場所は前立腺。
 目から涙を溢れさせ、少年が強制的に射精させられる。
 うっとりと目を細めて喉を鳴らすサキュバス。
 最後の一滴まで飲み干し、サキュバスが少年を抱き上げ、少年の顔を自身の胸に埋めるように抱きしめる。
「もうちょっと頑張ればインキュバスになれるわよ。……?」
 抱きしめた少年の反応がない。
 怪訝に思ったサキュバスが、あることに気づく。
「すー、すー」
「なんだ、寝てるのね」
 くすりと笑みを零し、彼女も睡魔に身を委ねるべく瞼を閉じた。



 

 このサキュバスは「幼馴染の大人しい男の子が大好き!」の為に母にねだり、魔物と共に暮らす村へと引っ越してきたのです。
 上手く愛らしい少年と仲良くなった彼女は、幼い姿のままインキュバスにしてずっと添い遂げるのだと日夜努力を続けていたのです。
 彼女の思いが実ったかどうか。
 それはここで述べることは控えておきましょう。
 またいずれ、折を見てお話いたしましょう。
 ではまた、いつか。
10/08/13 22:52更新 / るーじ
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