私たちケプリは、王様を探す

 王は不在。玉座は空。兵士も従者も仕える主もないまま、玉座を拭き清める。

 彼女たちは待ち焦がれる。王の帰還を。主の到来を。奉仕の日々を。

 そして何より。

「えっちがしたい〜〜〜〜〜!」

 えろろな日々を。




 私たちはケプリ。一人一人はよわっちい、ありんこ同然の雑魚魔物だ。私たちの取り柄は、魔力を集めて玉を作ることだけ。料理が得意なケプリは毎日料理を作っているし、掃除が得意なケプリは遺跡の中を掃除している。私は他のケプリと比べると、冷静なほうだと思う。どこぞの馬鹿と違って、溜まり過ぎた性欲に任せて他のケプリを襲ったりしない。

 損な性分だと思う。私は数少ない、ファラオに仕えた経験のあるケプリだ。ファラオの旦那を探す名目で私を含めたケプリたちが旅に出て、この遺跡に辿り着いた。私たちは、いや少なくとも私は最初からファラオの旦那を探すつもりなんてなかった。私たちはファラオに使えたいんじゃない。王に仕えたいんだ。遺跡を見つけて最初に私が提案すると、他のケプリは全員同意した。
 その時の提案が決定的で、私の立ち位置が決まった。いや、特別な仕事をしているわけじゃない。頭を使う仕事、と言うよくわからない役目を負うことになっただけ。平たく言うと、仕事が無い。だって王が居ないなら、私たちのすることはない。単に王がいつやってきても良い様に準備をするだけ。だから、他のみんなには何がしたいか問いかけて、それぞれのしたいことをえっちの練習以外で分担した。えっちの練習は放っておいてもみんなするしね。

 最初の役割分担で従者として必要な役割は全部埋まったし、人手が足りなくてもあまり問題はない。どうせ王が来たら人手は増えるし。ああ、でも。最初に子を産むのは私だ。これは譲らない。絶対、他のケプリには渡さない。それならどうするか。
 簡単だ。探しに行こう。そのための準備も全部済んでいる。

「ふふふふ〜」

 みんなにはみんなの役割がある。私は私の役割を進めよう。そして最初に王とえっちをするのだ。子を産むのだ!

「待っててね! 私たちの王〜!」




 王の候補はすぐに見つかった。と言うか、ぶっちゃけ誰でもいい。強いて言うなら、王が複数だと困るから一人だけ選ぶってぐらい。男が複数いたら,その時点でケプリの群れを分ければいい。今回は一人だけ旅をしていた。

「ひひ、ひひひ♪ 金色の腕輪〜♪ 金色の足飾り〜♪」

 金目の物に目が無い、欲望の強そうな男を発見した。だから私の外殻の一部をそれっぽく加工したアクセサリーを置くだけで、簡単に誘導できた。

「おほ♪ ねぇ、おじょ〜ちゃん♪」

「なぁに? おにーさん」

「えっちな格好だねぇ♪ 誘っているのかな?」

「やだ〜♪」

 人間の習性も事前調査で分かっている。ふふふ、この手の欲望が強い男は、少しだけ遊ぶように誘ったら簡単に食いつく。ああ〜、わたし、食べられちゃう〜♪

「ひゃはっ!」

「きゃぁっ♪」

 ああ、私は飛び掛かった勢いで押し倒されちゃった♪ 男は発情した犬の様によだれを垂らして、私の頬を舐める。

「やだぁ♪ ねちっこいよぉ♪」

「えろい、えろいぞぉ!!」

 男は私が抵抗しないと知ると、強引に唇を奪ってきた♪ 乱暴に口の中を男の舌が暴れ回ってきて、男が私をモノにしようとしているのを強く感じる。慌ただしくも慣れた手つきで私の体を男のカサついた手が撫で回す。ああ♪ この男、もう、私を離すつもりなんてない♪ 絶対に、このまま、犯されちゃう♪

「ねぇ〜♪」

「じゅぶっ、べろ。あぁ、なんだ?」

「私、かわいい? 乱暴にしたいくらい、かわいい?」

「あぁ、かなりの上玉だ! 最高だぁ! エロいし柔らかいし良い匂いだしなぁ! 売るのがもったいない位だ!」

「じゃぁ。良い事を教えてあげる。一つ、条件があるけどね」

「あぁ?」

 不機嫌そうに声を低くする男。ふふふ、人間の男は簡単でちょろっくて、とっても可愛い♪

「簡単な事よ。貴方なら絶対に出来るわ」

「は。言ってみろ。面倒な事だったら断るぞ。お前に選択肢があると思うな」

 優位に立った男特有の傲慢な力で、私の両腕が押さえつけられる♪ さぁ、選択肢が無いのは、どちらなのかなぁ?

「私を」

 えっちが好きで好きでたまらない、オスの匂いぷんぷんさせてる、お・う・さ・ま♪

「孕ませて♪」








「あはぁっ♪ また、いっちゃう♪ いっちゃう♪」

 私の体は精液でどろどろになって、体中が気持ちいい♪ 口に8回、胸に5回。ナカ出しは10回は超えている。背中にも出されたし、なんならお尻にも出されてる♪ もう王様の匂いがついてない場所なんて、ない♪

「あ〜〜〜〜〜♪」

 また、いっちゃった♪ ずっと我慢し通しだっ
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