美味しい物を食べて。
いろんな人と遊んで。
頑張って強くなろうとしてるけど。
段々飽きてきた。
「また、遊びに行きたいのですか?」
うなずく。
美味しいお菓子食べたい。
「それなら私も行くわよ」
「え、なになに? 美味い酒もあるって?」
ディリアとカナシャもやってきた。
「また、あの国に行くのね?」
うなずく。
「どこだいそりゃ」
えっと。
黒くてねばねばした国?
「レスカティエですよ」
「へ〜。そこって凄いところなの?」
「空気の濃度はこことは比較にならないほどでしたわよ」
食べ物がおいしい。
他にも色々あったことを説明。
半分以上はディリアが解説。
「いいところじゃないか! よし、行こうぜ!」
うん、行こう。
とーちゃく。
「なるほどなぁ。強い奴はいるかぁ?」
「前に来たときは、王の妻たち以外はさほど強くもなんともなかったわね」
「お三方。争い事はお止めください」
隊長が深くため息をついてる。
元気出して?
「では、なるべく問題ごとを起こさないでください」
がんばってみる。
「努力はするわ」
「え、問題ごとが楽しいんだろ?」
隊長さんが大きく肩を落とした。
隊長さん、がんば。
とり、なんとかってお店で今回も食べた。
カナシャもいるから一杯食べた。
「至急、応援を呼んで!」
「了解しました!」
そろそろお酒飲む?
「それも良いわね。樽で飲めるかしら」
「あっはっは。だったら私は2樽だ」
「張り合わないでください。従業員が死んでしまいます」
お店が潰れたらみんな困るから、ほどほどに。
「それもそうね」
「だが、私は自重しない!」
巣でのお酒、無しにする?
「ちっ、わーったよ。普通にビンでならいいだろ」
「じゃあ私もそれで」
陶酔の果実酒3本。
「わかりましたぁ!」
「あ、私の方も。グラスでお願いします」
ケーキもおいしい。
パイもおいしい。
「私はもっとがっつり食いたいんだよなぁ」
「たまには味わいなさい」
「それでは、魔界豚専門の焼肉屋があるそうなので、後で行きましょうか」
「お、いいねぇ」
やめとく。
「なんでかしら?」
たぶん、歯止めが利かなくなる。
「あー、なるほどねぇ」
「いやいや。肉は食えるだけ食うもんだろ」
カナシャは大食いが得意。
「やめてください。在庫が死んでしまいます」
おやつを食べてふらふらゆらゆら〜。
「あら。龍王様?」
ダークなプリーストさんが現れた。
「あなた、前にも見たことがあるわね」
「はい。サーシャと申します」
「確か元勇者の方ですね」
ゆうしゃ?
でも弱そう。
「勇者にも色々な方がいらっしゃるそうなので」
強くないのに勇者。
ふしぎ不思議。
「勇者だって? なら、かくご、がふっ」
あばれちゃだめ。
「まったく。ドラゴンの名に傷をつけるような事は止めてくれるかしら?」
「ちくしょう。弱い勇者なんて認めねぇぞ」
勇者は色々いる。
便利だからって勇者扱いする人もいる。
「なんだいそりゃ」
名声と権威と地位と、あと色々なものが手に入る。
だから勇者を作るって人がいる。
「わけがわからないねぇ」
「お恥ずかしい限りです」
でも、ダークなプリーストさんは戦えそう。
「強いのかい?」
カナシャはもう少し落ち着いたほうがいい。
「そういえば、あなたの名前は何ておっしゃるのかしら」
ん?
なまえ、んー。
「また忘れたのかしら?」
ディリア、あたま痛い。
「叩けば出てくるかしらね? 自分の名前でしょう」
いたい、いたい。
「はあ。この子はリィーバって言いますの」
よろしく。
「はい。私はサーシャとお呼びください」
ん。
サーシャ。
覚えた。
で。
サーシャが案内してくれた。
美味しい食べ物が出てくるらしい。
出てきたのは沢山のちびっこサキュバスたち。
ん。
なんかみんな黒っぽい?
「全員ダークプリーストの様ですね」
「みんな堕落しているの? ということは」
サーシャが原因。
「はい♪」
サーシャ、がんばった。
「ええ。今ではみんな、淫らな笑顔を浮かべていますわ♪」
抱き着いて来ても、何も出てこない。
出るのは炎だけ?
「あそぼー」
「あそぼー」
「ああ、もう。この子たちは何とかならないのかしら」
「はっ。子供の扱いは慣れてるぜ」
カナシャがドラゴンの姿になった。
相変わらずおっきい。
そのカナシャの背中にみんな乗っていく。
「おーし、全員乗ったか? じゃ、動くぜ」
カナシャが発進。
みんな大喜び。
「意外な才能、なのかしら」
ふしぎ不思議。
「はは。私はあちこち旅をしてるからね。泊り先で子供の世話をすることも多かったんだよ」
「カナシャ様も一般的なドラゴンに比べると、やや変わっていますね」
酒と食べ物があれば満足なのはドラゴン共通。
カナシャはドラゴンの中でも大雑把
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録