ロリばかり続いていたので今回は巨乳のお姉さまが主役です。すごく大変な変態な文章なので、こんな妖精の国は嫌だ!! と思われる可能性があります。こいつはやばいと感じたら読まないことをお勧めいたします。
※特に最後は上級の紳士向けの作品です。
おーけー警告はした。
「今日から入った派遣だ。あー、ちょーどいい。あいつもこの間入ったばかりだ。一緒に教えてもらうといい」
部長が連れてきたのは、場違いにもほどがあるという程の美人だった。
「はじめまして、今日からよろしくお願いいたします」
ぱちぱちぱち、という拍手が起こるがそれも一瞬、皆自分のディスクに向かい仕事の続きをはじめる。納期が迫っているのだ。クライアントからの電話だろう、課長がぺこぺこしながら応対している。
おまけに新人が急に退社した。かくいう自分も他の会社から転職したばかりなのでまだ不慣れだというのに……。
「あ、あのよろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
例の美人が自分の隣に来てしまった。どうしよう、教えようにもどこから手をつけていいかわからんぞ。
「大丈夫ですよ〜♪」
「えっ」
耳を疑った。先ほどとは全く雰囲気のことなる女性が隣に居たのだ。他の人は全然気が付いてない。
「改めてリコリスと申します。どうぞよろしく」
「は、はぁ……」
なんだ、一瞬背中に蝶の翅(はね)のようなものが見えた気がする。それにしても大きな胸だ……。
「はっ! す、すまん!!」
「うふふ〜」
いかんいかん、このご時世、女性の胸を見だけでもセクハラで訴えられる。ましてや自分はもういい年のおっさんだ……。きっと嫌な気分にさせてしまったに違いない。
「(うん、この方ですね〜♪)」
「ど、どうしましたか」
やはり、訴えられるのか、転職早々に自分は終了だろうか……。
「いえいえ〜、これを打ち込めばいいんですね」
「えっ、はい、そうです」
女性はPCに向き直るとものすごい勢いでキーボードをたたき始める。さきほどの俺の視線が胸にいっていたことなど全く気にしていないようで一安心だ。
良かった。一時はどうなることかと思ったが、さすが派遣会社から来た方だ。若い子に鼻の下なんて伸ばしてないで俺も負けないでやらないと………。
「あのー、終わりました〜♪」
「え、ああ! ありがとう」
気が付けば、会社に残っているのは俺たちだけだった。必死に積み上げられる書類を片付けていたら時間の感覚がおかしくなっていたらしい。妻が居ない自分ならともかく、年頃の女性をこんな時間まで付き合わせてしまったことに罪悪感を感じてしまう。
「ご、ごめん。こんな時間まで手伝ってもらってしまって、そ、その申し訳ない」
「いいんです〜。えっと、あ、わたし、派遣さんですから〜おっけーですよー」
なんとも間延びした言い方だが、全然嫌にならない。どう見ても俺よりずっと年下だろうに気品が感じられる……。
あれ。
まただ。背中に蝶の翅が……。老眼だろうか。
「あ、バレちゃいました〜♪」
「え、うわっ!?」
女性は立ち上がるとクルッとまわってみせる。スーツ姿はいつの間にか消え、ひらひらとした薄い紫色の服へ、耳がスーッととんがり、その上には大きな花の飾りが現れる。
そして、やはり見間違いではなかった。様々な色に輝く蝶のような美しい翅が動くと金色の粉なようなものが辺りに舞う……。
それはオフィスにはあまりにも不似合いな光景だ。
「なっ!! よ、妖精!?」
「おしいです〜。えっと〜妖精の国の女王をやってます♪」
えへへ、と無邪気に笑う女性。
「じょ、じょじょじょ、女王様っ!!?」
「あらあら落ち着いて下さい〜」
ぎゅっと手を握られて顔が近づく、花の香りが広がる。心臓がバクバクいっている。こんな気持ちなど等の昔に忘れていた。
「えっと、どこから説明したらいいか忘れてしまいました〜」
「じょーおーさまー」
「おーい」
「みんな〜♪」
両手を広げて彼女達を迎えるリコリス。小さな蝶……いや、妖精の団体。どこから来たのだろうか。
いかん眩暈がしてきた。
「あ、にんげん」
「この人ー?」
「そうだよ。そうだよ」
「えっと、その何がなんだかさっぱりなんですけど……あの女王様?」
「リコリスです。あっ、リコちゃんって呼んで欲しいです〜♪ あの大丈夫ですか」
よろよろと尻もちをついてしまう男性を心配そうに見つめるリコリス。
「いやいや、とにかく説明を」
うーんと首を傾げるリコリス。妖精たちがぐるぐると俺たちの周りを取り囲む。
「あ、そうですね。つづきはわたしの国で」
にこっとリコリスが微笑むとまばゆい光があたりをつつみこんだ。
後には無人のオフィスが残される。ま
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