※ご注意 この物語は作者の独自解釈が多く含まれます。
いろいろと突っ込みどころが多々あると思いますが、読む際は今一度、あらすじ等の注意事項を確認してください。
タグ的には 魔物化 ロリ 暴力表現 凌辱 ふたなり などなど背徳的満載。
魔物の襲撃!!
第一報が入った。
信じられなかったが、すでに貴族達の馬車が、ここにぞくぞくと集まってくるのが見える。
訓練ではない。
まさか、本当にこんな日がくるなんて……。
俺たちの任務は貴族や他の有力者の子ども達を中心に、万が一に備えて誘導と避難をする部隊だ。
ある日突然
「難攻不落といえど、絶対は無い! 幼き者には希望が満ち溢れている。救った者たちがその憎しみを糧に、より強い勇者になるかもしれん!! いざという時に全滅しては誰がこのレスカティエを受け継ぐのか? 沈みゆく船から逃げるのはではない。いつ、いかなる時も希望を残すのが我々大人の役割であろう!!!」
めちゃめちゃな意見だったらしい、だが、その貴族は力を持っていた。
ばかばかしいとされたが、最もな意見でもあった。難攻不落が返って壁となり、有事の際に国民を逃がす為の砦が逆になる。
魔物達が町のど真ん中に現れて、あっという間に陥落したという、町の例もある。魔物は神出鬼没だ。城壁は外から力には強いが内側からは弱い。
レスカティエを覆う結界の仕組みは正直わからないが、ここ最近町中で魔物を見たという。情報があったので、これは計画されていたのだろう。
しかし、何もかもが遅すぎた。
とにかく、俺達は与えられた任務を果たすだけだ。
「よし、全員乗ったか。失礼、全員乗ったでしょうか? これよりレスカティエを出て、近くの国へと逃げます。サルバリシオン砦は同時に襲われている可能性があります」
後方の馬車からはすすり泣く声が聞こえる。
それはそうだ。
人は、実際に悲劇が起きた時になってはじめて後悔する生き物だ。
まさか自分がこんな目にあうなんて、隣国が魔物に襲われても、どこか「レスカティエは大丈夫」という固定観念に囚われていたのなら尚更だ。
しかも、俺は例の貴族や有力者達の令嬢達を逃がすという重要な任務。
「そっちはどうだっ!」
「問題ない、全員点呼済みだっ!」
隣も、その隣も子ども達でいっぱいだ。親たちは果敢にも魔物達へと戦いを挑んでいったらしい。我が子を逃がす為には、喜んで剣を振るう。
それに比べて……。
先ほどは、あれだけこの部隊に対して反対意見を飛ばしていた主神教の幹部連中が「乗せてくれ」「助けてくれ」とうるさかった。
あいつらは最低だ。いざとなったら逃げる気でいたのか……、子どもより自分の命を大切にするなんて……。当然無視だ。
例の貴族より俺たちは特権を与えられている。許可された者、事前に申請した者達以外は絶対に乗せてはならない。
『剣で追い払っても良い』
人は切らなかったが、魔物ではなく人間同士ほど醜い争いはない。俺たちはなんとか奴らを振り切った。威嚇攻撃をしたら、主神教の連中は逃げて行った。
なんという腰抜けだ。あんな連中が居たのなら、どちらにせよレスカティエは長くなかったのかもしれないな……。
「さあ、もう少しの辛抱です」
子ども達は疲れ果てていた。
そうだろう。いきなり親に連れられて、ここに来たのだ。中にはまだ寝間着姿の子もいる。
「おい! そっちは……くそ」
ち、またか。
次々に馬車が消えていく。空から魔物の群れがこの馬車に向かって攻撃をしているのだ。
必死に弓矢で応戦していたが、空高くに逃げられては意味がない。攻撃部隊がまた魔物にやられ、後方へと、そして暗闇へと消えて行った。
ついには俺ひとりになってしまった。いや、まだだ、後ろには子ども達が乗っている!!
どこかに身を潜めて、夜明けを待つか……。
ようやく魔物からの攻撃が収まった。
まわりには誰もいない、街道をめちゃめちゃに走った。
馬も限界だ……。
くそ、せめて仲間と合流できれば……。
子ども達は疲れ切っていたのか、みな眠っていた……。さて、起こさないように、ゆっくりと隠れられそうな場所を探すか。
「うふふ、うまくいったようね
#9829;」
「な、なんだと……」
目の前には白い悪魔。
白い翼や尻尾、まさかリリム!!
「た、頼む! 俺はどうなってもいい。せめて後ろにいる子ども達だけでも見逃してくれ!!」
俺は馬から降りて、リリムに頭を……頭は地面にこすりつけてお願いした。
せっかくここまで来たのに……。全滅だけは……全滅だけは避けないと!!
「ふふ、勘違
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