閉ざされた人形達の楽園

 親魔物国の郊外の森の奥。
 ここに、閉ざされたリビングドール達の楽園が存在する。

「みんな。おはよう。」
「おはようございます。マスター。」
「おはようっ! マスター!」
「じゃあ、今日も、朝の儀式をしようか。」
「はい!」
 長い金髪を後ろで束ね、青と銀色の鎧を身にまとい、ミスリルソードを装備し、凛とした聖騎士の印象を与えるオルトリア。
 金髪のロングヘアーに、白いドレスを着た、幼く純粋な印象を与えるリリィ。
 2人は服を脱ぎ、テーブルの上に横になる。
 私は2人の膣から溢れる愛液を味わい、2人にペニスを咥えさせ、2人に精液をかける。そして、最後は1人ずつ中出しをする。

 これが朝の儀式と呼ばれる恒例だ。私は2人のリビングドールに毎朝、毎夜、儀式を行っている。

 私は魔術師。そしてここは親魔物国領の郊外にある広大な森にひっそりと存在する村だ。この村は私が築いた閉ざされた楽園だ。
 私はこの村の豪邸で、オルトリア、リリィ、そしてメイドのリビングドール達と暮らしている。

 朝の儀式を済ませたあと、朝食を取り、私は村を散歩する。これも毎日の行いだ。

「おはようございます。マスター。いいお天気ですね。」
「おはよう。そうですね。」
「今年も豊作になりそうです。・・・ジャガイモも・・・」
「ジャガイモは・・・しばらく見たくないなぁ・・・」
「そうですね・・・」

 村の村娘のリビングドール達は、私を見かけると必ず挨拶をする。
 そう。この村には私以外、人間は住んでいない。皆、リビングドールなのだ。皆、私が集めたり、私が作ったりした人形達だ。
 彼女達は私を愛しているし、私も彼女達を、この村を愛している。喧嘩や争いごとは存在しない。皆が互いを愛し、支え合う。
 この村は"愛と秩序によって保たれた楽園"なのだ。

「できれば、トウモロコシや、キャベツや、トマトもたくさん作って欲しいな。あと、米も。」
「そうですねぇ・・・さすがに、作り過ぎましたね・・・どういたしましょうか?」
「コフキイモにしなさい。ジパングという地方のジャガイモ料理だそうだが、まぁ、普通に食べるよりかは美味しいだろう。」
「わかりました。」

 この村のリビングドール達は多種多様な者が存在している。多くは農業をしている村娘だが、医者や建築家、木こりや猟師。教師。
 そして騎士も存在している。騎士はこの村の秩序と平穏を守るための存在だ。私は暴力や争いごとは嫌いだが、村を守るためには必要なので必要最小限に組織している。騎士隊長は私の側近、オルトリアだ。

 一通り村を散歩し、村娘や猟師、騎士のリビングドール達から挨拶され、そして性交して、屋敷に戻った。

「おかえりなさいませ。マスター。」
「ただいま。」
 屋敷の清掃に取り掛かっているメイドのリビングドールが私を出迎えた。
「さてと。壁に手をついて、尻を向けなさい。あ、君達も。」
「はい。マスター。」
 私はメイドのリビングドール達を後ろから膣にペニスを挿入し、突き上げた。メイド達とも私は毎日交わっている。場所など関係ない。いつでもどこでもだれとでもだ。
 私は満足して自室に戻った。

「おかえりなさいませ。マスター。」
「おかえりなさい!」
「ただいま。おお! 今日も元気いいな。リリィは。」
 自室に戻ると、リリィが勢いよく飛びついてきた。オルトリアは微笑ましくその様子を見ていた。
 私は自室のソファーに腰かけ、隣にはリリィ。向かいにはオルトリアが座る。
「じゃあ、報告を聞こうか。オルトリア。」
「はい。では、農作物の収穫状況から。今年はトウモロコシとキャベツが多く取れました。しかし、果物は例年よりも少なかったです。あと、ジャガイモは・・・」
「・・・大豊作・・・だな? 今年も。」
「ええ・・・食べきれるでしょうか・・・?」
「食べ切ろう。何とか今年中に。」
「ええー またコフキイモとポテトサラダが出るのー!?」
「・・・我慢しなさい。村中で毎日食べれば、なんとか消化できるだろう。それに、外の世界ではジャガイモどころか麦すら食べられないで死んでしまう人も居るんだよ? だから、食べ物は大切にしないとね。」
「はーい・・・」
「えっと、あと、村の住人からの要望で、南側の家の多くが経年劣化しているので、建て替えて欲しいとの要望がありました。」
「そうだな。あの辺は、この村を作った最初期に建てられた家が多いから、そろそろ立て替えないといけないな。よし。では建て替えを許可しよう。その間、住人にはテント暮らしをしてもらうことになるが・・・」
「分かりました。では、建築家ドール達に建て替えの許可を出しておきます。それから、外部から2名の侵入がありました。」
「侵入者か・・・」
 私は少し緊張した態度を取り、重い声で話をした
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