サハギンの皮膜の話をしよう

 みなさんはサハギンの皮膜はあの紺色の物だけしかないと思っていませんか?
 私もかつてはそう思っていました。
 しかし、旅に出て世界中のサハギンに会ってみたところ、実はサハギンの皮膜には様々な種類があるということが分かったのです。
 今回はそのうちの一部を紹介しようと思いますので、よろしくお願いします。


 では早速紹介していきたいと思います。
 まず最初はこの皮膜です。
 これは通常のサハギンのものと比べると、背中や胸が露出していて、肩の部分が紐のように細くなっています。
色は通常のサハギンの皮膜と同じ紺色ですが、肩部分と胸部分が白く縁取られているのが特徴的です。
 
 さて、次です。
 さっきのは通常のサハギンの皮膜より露出が多い物でしたが、今度は逆に露出の少なくなっている物を紹介します。
 このサハギンの皮膜は肌にぴったりとフィットし、頭と腕以外のほぼ全身を覆っています。
 色は黒一色で何とも見た目は味気ないですが、どうやら水の中を泳ぐのを助ける構造になっているらしく、この皮膜を持ったサハギンは信じられないほどの速さで泳いでいました。

 続いて紹介するのがこちら。
 今度のは皮膜が上半身を覆う部分と下半身を覆う部分に分かれています。
 お腹は完全に露出し、見た目は下着姿とほとんど同じように見えます。
 このタイプの皮膜は、非常に見た目や形のバリエーションが多いようです。
 様々な色が使われているのはもちろん、花柄や虎柄、ストライプの物、さらにはスカートのようなものが付いている物までありました。

 さて最後になりました。
 これは今紹介した、上半身と下半身に分かれたタイプの種類の一つなのですが、見た時に私があまりに衝撃を受けたため、個別に紹介させていただきます。
 その皮膜とは、なんと貝殻の形をした皮膜です。
 両胸と股間がギリギリ隠れる程度の貝殻三つを紐状の物で繋げた構造になっている物で、当然、後ろから見れば完全に裸にしか見えません。
 私はこのサハギンにお願いし、この皮膜を触らせてもらいました(もちろん、他には何もしていません)が、その感触は普通の貝殻と全く同じものでした。
 これはどう考えても皮膜とは思えないのですが、サハギン本人は終始「これは皮膜」と言い張っていました。


 いかがだったでしょうか。
 今回紹介したのは、私が見た中でもほんの一部に過ぎません。
 おそらく、これらの話が本当かどうか疑っている方もいると思いますし、百聞は一見にしかず。みなさんも彼女たちに会いに行ってみてはどうでしょうか。
 もしかしたら、新しいタイプの皮膜を持ったサハギンに会えるかもしれませんしね。

 以上で私の話は終りです。
 ありがとうございました。
11/01/24 03:02更新 / ぞろ
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