【 縁は異なもの味なもの
── 男女の縁とは、常識では考えられないほど、不思議で面白いものなのである 】
……遙か東方のジパングには、そんな言葉があるそうです。
男と女の縁(えにし)に宿る不思議。
時にそれに導かれ、時にそれに翻弄され。
必然の結果に、偶然の末に、誰も彼もが目を回す。
その苦しさと楽しさに関して、古今東西の区別なし……という事が、よくわかる言葉ですね。
さてさて、実はこの本の編集・制作にあたっても、【縁は異なもの味なもの】な出来事があったのです。
この本づくりに関わったのは、三人。
一人は、今こうしてペンを走らせている私。
一人は、弊社唯一の社員である若手男性編集者。
そして、最後の一人は……私と古い友人関係にある長からの命を受け、街へと見聞を広めにやって来たアマゾネスの乙女。
そう、人間と魔物の関係を『夫婦』という切り口から覗いてみたこの本づくりの現場には、共に仕事に取り組む未婚の人間と魔物がおり……何を隠そう、そこに新たな愛が生まれたのです!
これもまた、のびやかな心と体を持つ、一組の男女が織り成した運命と申しましょうか。
それとも、「人が出張している間に、一体君たちは何をしていたの?」と申しましょうか。
……正直に告白すれば、最初に両者が顔を合わせた段階から、「この二人は、『そういうこと』になりそうだなぁ。楽しみ楽しみ、フフフのフ」という予感を抱いてはいたのですが。
ただ、目の前でその一部始終を見届ける事になった、アマゾネスの契りの儀式。
あの激しさと疲れ知らずっぷりは、少々予想外でした。ビックリでございます。
おっと……話がズレてしまいました。
とにかく、そんなこんなの色々の末、この本を企画、編集した私の部下は、同じくこの本の編集に加わったアマゾネスの乙女と結ばれ、その里へと旅立っていきました。
しっかりしているようで間が抜けていて、要領が良い様で実は不器用な彼ですが、清く強く正しい心を持った彼女と結ばれた事によって、後悔のない素晴らしい人生を歩み出したと言えるでしょう。
その詳細は、この本と同時に発売された《アマゾネス美少女滞在期》に詳しく記されておりますので、お買い上げの程、なにとぞよろしくお願いいたします♪
彼の後を引き継ぎ、この本の編集を行う中で感じたこと。
それは、人生の不思議であり、縁というものの無限性であり、愛というものの普遍性であり。
まさに、最初に記した【縁は異なもの味なもの】そのもの、あるいはそれ以上の世界……。
恥ずかしながら、私はいまだ独り身の女ではございますが、皆さんが色とりどりに描いた愛の軌跡に触れ、改めて『生きる事と、愛し愛される事の意味』について考える日々を重ねております。
しかし、いいえ……もしかするとそれは、理屈として考えるものではなく、あるがままの心で感じる事によって、初めて理解出来るものなのかもしれませんね。
いやはや、私もまだまだ未熟者でございます。
それでは最後に、この本をこの世に生み出した彼への質問とその答えを記し、全ての作業を終えたいと思います。
皆様の日々に、無限の愛と平和が共にありますように。
ナドキエ編集&出版社 社長 カタリーナ・ナドキエ
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≪ 最後の質問です
あなたは今、幸せですか? ≫
・アマゾネスを妻に持つ男性
「はい。言葉では表現しきれないほどに、両手では抱えきれないほどに、幸せです!」
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