第二章 支えあったり、衝突したり

 愛する妻のためならば、世界の全てを敵に回したって怖くない。

 それが、夫婦。

 愛する妻との晩御飯、残り一つのおかずをめぐって大ゲンカ。

 それも、夫婦。

 支えあったり、衝突したり……だって、生きているんですもの。


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≪ 質問 : 11
  「うち奥さんの萌えポイントはここだ!」という所を教えてください ≫

・オークを妻に持つ男性
「クルリと可愛くカールしている、短い尻尾ですね。あれを指でプルルル……と弾いてやると、うちの奥さんは『ふえぇぇぇぇ〜』と愉快な声を出してクネクネするんです」

・ワーラビットを妻に持つ男性
「聞いた所によると、異国の高級社交場にはバニーガールという接待役の女性がいるそうで。だけど、自前の耳と尻尾を持つ私の妻の可愛らしさには敵いますまい」

・バフォメットを妻に持つ男性
「サバトの活動中はキリリと引き締まった表情の妻ですが、二人きりの時は心配性のおっちょこちょいさんなんです。本当、八重歯が可愛い普通の女の子って感じですよ」

・デュラハンを妻に持つ男性
「鎧を脱いだ後の私服姿がたまりません。オンとオフのギャップと言いますか、その姿を見られるのは自分だけだという特権意識と言いますか。時々、眼鏡もかけますしね」

・アマゾネスを妻に持つ男性
「風呂上りの彼女の髪を毎晩梳いてあげているのですが、たまに『クセっ毛の女は、嫌いか?』と問いかけて来る事があるんです。その時の顔と、好きだよと答えた後の笑顔が……もう最高です」

・エルフを妻に持つ男性
「やっぱり、エルフといえばあの尖った耳ですよね。友人や知人から、『あれって固いの? 柔らかいの?』と訊かれる事がしばしばあるのですが、答えは内緒です。ふっふっふ」

・マーメイドを妻に持つ男性
「美しい月が輝く夜、岩場に腰掛けて波の音を聞いている妻は、本当に女神様のようです。……ただ、話しかけると『え? あぁ、明日の夕飯の事を考えてました』とか言うんですけどね」

・メドゥーサを妻に持つ男性
「口では何だかんだと言いつつも、しっかりと僕のそばに居てくれるところでしょうか。例えば、以前に風邪で高熱を出した時は、一晩中つきっきりで看病してくれましたから」

・アリスを妻に持つ男性
「無邪気にこちらの腕の中へ飛び込んで来た彼女が、『えへへ……大好き!』なんて言った日には、もぅ。自分の理性の糸が切れてしまわないよう、必死になりますよ」

・ブラックハーピーを妻に持つ男性
「先に入浴を済ませた後に発する、『鳥の良い出汁が出てるお風呂へどうぞ!』という体を張ったジョークですね。何回聞いても笑ってしまいますし、その後のドヤ顔も最高です」


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≪ 質問 : 12
  人に自慢できる奥様の特技や長所を教えてください ≫

・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「うちの奥さんのお乳は、世界一です。大きさ、かたち、柔らかさ、そして味。どこから見ても、何をとっても最高です」

・ギルタブリルを妻に持つ男性
「たぶん、【ダルマさんが転んだ】をやらせたら、世界でもトップ5に入るんじゃないでしょうか。とにかく素早くて足音がしませんから。針でオニ役の人も刺せますし」

・ジャイアントアントを妻に持つ男性
「ちょっとしたドアや家具の修理から家全体のリフォームに至るまで、嫁さん一人で全て行う事が出来ます。ねじり鉢巻で作業に臨む嫁さんの格好良さったらもぅ、惚れ直す勢いです」

・アラクネを妻に持つ男性
「彼女の裁縫技術、そして服のデザインセンスの素晴らしさには、いつも感動しています。おしゃれする事の楽しさ、というものを教えてもらいました」

・ピクシーを妻に持つ男性
「もともと、フェアリーとよく似た姿かたちをしているのですが、その他の妖精型のモノマネや扮装も得意です。異国で流行しているらしい、コスプレとかいう奴ですかね?」

・マミーを妻に持つ男性
「季節の変わり目に吹く風を誰よりも早く察知します。と、言いますか、風に吹かれて喘ぎます。ご近所からは、風見鶏の百倍役に立つねと評判です」

・ゴーストを妻に持つ男性
「泥棒に入られる心配は、全く無用ですね。彼女がちょっと人魂を飛ばしたら、たいていの不審者は『ギャー!』と叫んで逃げて行きますから。幽霊屋敷呼ばわりされても、ある意味正解ですし」

・ゴブリンを妻に持つ男性
「口八丁手八丁の素晴らしい商売上手です。あの技術、私には真似できません。ただ……閉店後、ものすごく悪い顔で売り上げ計算をしている姿が怖いです」

・バブルスライムを妻に持つ男性
「逃走しようとした強盗犯の背中にとびきり臭い粘液をぶつけ、その後の逮捕
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