外天っ!まえっ!


俗天っ!の外伝っ!略して外天っ!

なんか感想で私たち夫婦とファリ姉さん夫婦の見せ愛っこを所望した紳士がいるらしいじゃない。
普段の私じゃ物足りないの?もっと過激なのを御所望?このいやしんぼさんめ。
いいわよ。ファリ姉さんにばれたら怒られるだろうけど、こっそり見せちゃおうじゃないの!
あの場面は、実は記録水晶でばっちり保存してあったのよね〜。

えっと、どこにあったかな〜……あったあった。
じゃ、再生するわよ?ファリ姉さんの可愛さに情熱をほとばしらせるがいいわ!




それは、特に何事も無い。
そう、あのアホの子天使(もう堕天使か)の襲来も、主神の愚痴も無かった日だった。

「……と言うわけで、ウチの旦那もようやっとインキュバスったわけですよ。いや〜長かった〜」
「そ、そうなんだ〜……」

お茶を飲みに来たファリ姉さんと猥談に花を咲かせているわけですよ。
見た目幼女が何してやがる?私たちゃダークエンジェルよ?これぐらい日常茶飯事じゃない。

「で、旦那ったら今までの腹いせか、すっごく激しくて……腰が壊れるかと思いましたよ」
「う、うわぁ……」

もっとも、何かファリ姉さんの様子がおかしい。
普通のダークエンジェル同士なら、ここでカウンターとして、こちら以上の惚気と言う名の弾丸を放ってくるはずだが、
ファリ姉さんにいたっては何故か顔を赤らめてうわーうわー言ってる。

……これは、怪しいっ!

「ところで、ファリ姉さんの方はどうですか?やはり、お盛んですか?」
「え、ふぇ!?あ、あの、えっと!その!!ね?」

アタフタするファリ姉さん萌え〜。
この反応で確信する。

ファリ姉さん、Dエンにあるまじき恥ずかしがりやだっ!

そこに考えがいたると、ムクムクと湧き上がってくる好奇心。

(普段がこんな状態なファリ姉さんがヤる時って……どうなるんだろう?)

『好奇心はワーキャットを腹上死させる』というが、そんなことになるはずがないので私はその言葉を信じない。
つか実際そこまでやったら腹上死するのは相手だろ。
まぁ、それはともかく、この衝動は最早留まる事を知らない。
黒天は深い好奇心と情欲に包まれた。
言ってしまえば、発情した。

だからだろう。あんなことを言っちゃったのは。

「ねぇ、ファリ姉さん」
「何?」

「……見せ愛っこ、やってみない?」
「……え?」




「……で、こうなってんのか」
「アハハ……どうにも気になっちゃって、ね?」
「「…………」」

そうして集まった私たち夫婦とファリ姉さん夫婦。
あの後、もちろんファリ姉さんは拒否ったけど、その拒否はのらりくらりとかわし、その日の夜に。
なんだかんだ言って、ファリ姉さんもDエンよのぅ。いざとなれば無視すればいいのに、ここに来ちゃって。

ちなみにファリ姉さん夫婦はさっきからカッチーンと固まってピクリとも動かない。
どんだけ緊張してるんだか。

「いや、普通するだろ?」
「そうかな?……まぁ、確かに私たちも始めて青姦したときはガッチガチだったっけ?」

今ではいい思い出です。

「えっと……ほんとにするの……?」
「ファリ姉さん、あなたもDエンでしょ?ならヤっちゃおうぜ!!」

ファリ姉さんはここに来てまだためらってる模様。
そんなファリ姉さんに私はサムズアップ。
というか、もうここに来た時点でファリ姉さん夫婦は詰んでますしおすし〜。

「覚悟決めちゃいましょうよ〜。それに……」

フフフと怪しい笑みを浮かべながらファリ姉さんに近寄る私。
そして、ビクビクと子羊のように震えるファリ姉さんを一撫で。

「ひゃ……っ」
「なんだかんだで、期待してるんですよね?こんな一撫ででそんな声出しちゃうなんて」
「や、そんなこと……っ」

ギュっと目を強く瞑りながら、体を小さく縮こめるファリ姉さん。
フルフルと首を横に振るおまけ付き。

「かふっ!?」

な、なんと言う可愛い生き物……。
これは……これは……!

「フルネッチョしかあるまいて!」
「や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!?あなたっ!た、助け!!?」

こんな可愛い人を愛でずに何を愛でろと!?
……おい誰だ、あのアホとそっくりだっていった奴。
私は節度とか、そういうのは心得てるからねっ!?

「あ、あの、えっと、ファリエル?」
「……諦めろ、なんだかんだで、ウチの嫁さんはダークエンジェルだ」

なんか旦那ーズが会話してるが、今はこっちが優先じゃい!!




「や……、黒天……やめてよぉ……」
「ファリ姉さん、今すっごい可愛い……」

あれからベッドの上に移動後、ファリ姉さんの唇を強引に奪う。
当然抵抗されるが、がっちりと後頭部を掴み、離れることを許さない。

「んむっ!?……ちゅぷ……ん……んんっ……っぁ、くろて、やめ……」
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