パピヨン 危険度☆☆★★★

 火山地帯をよけつつ進むあなた。
 高温多湿の気候によって体力はどんどん奪われていく。
 このままでは干からびてしまう。額にたまる汗を拭いながら休憩できそうな場所をさがしました。
 
 ふと、遠くに不思議なものをみつけます。
 木です。大きな広葉樹が一本、更地となった山岳地帯にまっすぐ根をおろしているのです。

 はじめは幻覚かと思ったあなた。しかし近づいてみれば、それは確かに存在しました。
 人間界では見られないような巨大な樹木。
 まるで高層ビルか、という大きさに圧倒されるあなた。

 魔界において、時として環境に左右されず強靱な生命力を発揮する生物がいます。
 この大樹もその一つ。
 最初はドングリ位の小さな木の実ですが、水と空気さえあれば根をおろし、あっという間に大きくなります。
 このように火山に生える種もいれば、根っこが海水に浸っていても腐らない種もいます。
 とある伝説によれば、雲の上に根をおろし、空をさまよう大樹もそんざいするのあとか。
 成長した樹木は森にいきる魔物の住処となり、まるで魔物娘達のマンションです。
 
 心なしか気温も下がり、落ち着いて休めると安堵するあなた。

「あらあら、旅人さんかしら?こんなところで一人でなにしているの?」

 ふわり、ふわりと上空から舞い降りてきたのは、蝶の羽をもつ美しい女性。

 彼女はパピヨン。グリーンワームという芋虫型の魔物が成長した姿。透き通った鮮やかな羽はステンドグラスのように光を通し、男性を魅了するという。
 本来はパピヨンになった時点で男性と結ばれている者が多数をしめますが、中には相手に恵まれず、単独で成長する個体も珍しくありません。
 このパピヨンはおそらく後者でしょう。
 
「ふふ、それとも迷子なの?よしよし、お姉さんがなでなでしてあげますからね〜」

 反論するまもなくパピヨンはあなたを抱擁します。
 豊満な彼女の胸に顔をうずくめると、華やかな香りに包み込まれます。

 彼女達は母性本能が強く、相手となった男性に甲斐甲斐しくお世話をする様子がたびたび目撃されています。
 それはまるで、男性の母親か姉であるかのよう。

 グリーンワームから成長した個体ということもあってか、ほかの魔物よりもお姉ちゃん風を吹かせたいという意識がみれますね。




 しかし、どれだけお姉ちゃんぶっていようがこのパピヨン、処女である。
 男性と手すらつないだこともないので、あなたに抱きついてるだけで心臓の鼓動が大変なことになっています。
 グリーンワームからパピヨンへ形態変化を遂げていたときも、殻の中では将来のためにエッチな本を読んで勉強ばっかりして、悶々とした日々を送っていました。
 そこらへんで愛の巣をこしらえているグリーンワームの方がよっぽどヤることヤっているわけです。

 俗世的な言い方をするならば、彼女は「大学デビュー」ならぬ「パピヨンデビュー」の真っ最中。

 今だって余裕のある笑みを浮かべながら。 

(わぁ……男の子ってこんな匂いなんだぁ。嗅いでるだけで、どきどきしてくるよぉ……さっきからこの子黙ってるけど、どうしたんだろ?ひょっとして私変な匂いする!?嘘、毎日ちゃんときれいにしてるのに!男の人は香水が嫌いって聞いたから、あんまりつけないようにしたけど、やっぱり必要なのかなぁ……)
 
 なんて事を考えているのです。
 でも決して彼女の正体を暴くようなことをしないで下さい。
 結構繊細な心の持ち主なので、たやすくヘコんでしまいます。

 今回はパピヨンとしての尊厳を保ちつつ、お互いに楽しむ方法をお伝えします。





STEP1 パピヨンの持つ包容力

 パピヨンは奥手で献身的な性格をしてるものが殆どなので、あなたを襲いかかってくるようなことはしません。
 もし性行為をしたいのであれば、自ら申告しましょう。

「うんうん、そっかぁ……お姉ちゃんとしたんだね?いいよ、い〜っぱい甘えて、おねえちゃんにしてほしいことはなんでも言ってね」

 彼女の言葉通り、パピヨンはどんな男性でも受け入れる懐の広さを持ち合わせています。
 豊満な乳房に花の蜜をたらす疑似授乳プレイや、黒光りするボンテージを身にまとい焦らしエッチをするソフトSMプレイなど、特殊な性的嗜好にも可能な限り聞き入れて、あなたを心から満足させようとします。

 しかし、彼女達も知識として知っているだけであって決してエッチに慣れているわけではありません。挿入したときの快感で容易く達してしまい、うまく動けなくなってしまうこともしばしば。
 そんな時は、パートナーとして優しくフォローしつつ、お互いに手を取り合って楽しみましょう。






STEP2 パピヨンがしてほしいこと

 パピヨンの優しさに包まれたら、
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