山登りをはじめしばらく経つと、急激に気温が上昇していることに気がつきます。
この山は活火山。地下ではマグマが流れ、地表からは蒸気が吹き出します。
しかし安定しているのか、噴火が起こる気配はありません。
このように落ち着いた火山地帯は魔界でも見かける事は少ないです。
そして、このような珍しい環境を好む種族が存在します。
そう、あなたの目の前にいる漆黒の彼女。
黒曜の毛皮と柔肌。瞳は業火を閉じこめたように赤く、あなたを見定める。
ヘルハウンド。獣型の魔物の中でもとりわけ凶暴で危険な種族です。
決して人になつかず、独り身の男性を見つけては襲いかかり、騎乗位によって無理矢理子種を吐き出させます。
彼女と出会い、そして目を付けられたら最後、地の果てまでも追いかけてきます。
逃げることは出来ません。
しかし、怖じ気ずくのはまだ早い。
本書を読んできたあなたならわかるはず。武器がなくとも、あなたの男性器さえ奮い立てば希望はあることを。
ここで速やかに行うべきは、あなたに闘争の意志がないと示すこと。
平らな地べたを選び五体投地。これがベターですね。
襲いかかる前に降伏宣言をしたあなたにちょっぴり引きつつも、ヘルハウンドは気分をよくすることでしょう。
あなたのプライドが許すのであれば、全裸になり三回回ってワンと泣きましょう。
性に対するモラルが欠けている彼女達ですらどん引きです。
とにもかくにも、ヘルハウンドを相手にするときは常に従順でいましょう。
リードにつながれた犬のようにピタリとそばに寄り添い、襲いかかられる前にこちらからご奉仕する位がちょうどよいとされています。
彼女の事は“ご主人様(はぁと)”と呼び、何かする度に目一杯ほめちぎりましょう。
端から見ればあなたは立派なヘルハウンドの手下。
ですが、これらはあなたの本心を見破られないためのフェイク。
彼女の隙をつき、下克上する布石をしたたかにうっておくのです。
STEP1 チャンスは水浴びの時!
あなたの手下演技が板に付き、ヘルハウンドが心を許し始めた頃合い
で、いよいよ彼女に一矢報いる時間です。
「ご主人様(はぁと)一緒に水浴びがしたいです(はぁと)」と、あなたの方から彼女を誘ってみましょう。
普段一人で水浴びをするヘルハウンドは少々苦い顔をすると思いますが、従順な下僕であるあなたの頼みとあっては断れないと、渋々了承することでしょう。
火山地帯の数少ない水場、いるのはあなたと彼女だけ。
「まずは僕がご主人様(はぁと)の背中を流してあげますね。えへへぇ、ご主人様(はぁと)の背中、すべすべしてとっても素敵ですぅ」
という具合に彼女の背後をとり、水辺からくんできた水をそっとかけてあげましょう。
STEP2 ヘルハウンドの弱点 その1
「ひゃうう!?ば、バカ!冷たいんだよ!もっとゆっくりかけろ!」
「あちゃー、ごめんなさいご主人様(はぁと) こんな無能な僕を許してくださいね(はぁと)」
と小芝居をうちつつ、ヘルハウンドの急激な変化に気が着いたあなた。
外見の変化ではありません。それは彼女の周囲を漂う魔力、オーラのようなもの。
いつもは燃えさかる炎のように猛々しかったオーラが、水をかけた途端にくすぶってしまったように感じたのではないでしょうか。
そう、彼女達ヘルハウンドの弱点は『水』と『冷気』なのです。
高温の火山地帯に好んで生息する彼女達。
当然火に対する耐性はとても高く、中には口から火炎の息吹を吐き出すものもいるほどです。
しかし、何かを極めれば何かが劣るのがこの世の摂理。
炎になれた彼女達はその性質も炎のようになり、冷たい水などを浴びればその力は弱まってしまうのです。
STEP3 ヘルハウンドの弱点 その2
水をかけたら何をするか? もちろん、ごしごし洗わないと。
「それではしつれいしますね。かゆいところがあったら言ってください(はぁと)」
ヘルハウンドの答えを聞くまでもなく、あなたは無防備な体を洗い始めます。
さぁ、ここからは楽しい楽しいゴシゴシタイム。
なにせ、ヘルハウンドの背面は、彼女達の弱点といえる部位で一杯なのですから。
その理由を先に説明してしまいましょうか。
闘争本能がつよく勇猛なヘルハウンドは、決して敵に背を向けることはしません。そのため、いくら背中に弱点があろうとも関係ないのです。
彼女達の背面の感度は、通常の数倍は高いと言われています。
うなじをそっとなぞって見てください。きっと女性器をふれられたときよりも敏感に反応することでしょう。
背筋、わき腹、おしり、太股の裏側etc……裏側ならば何処
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