ミューカストード 危険度☆☆☆★★


 薄暗い洞窟を歩いていると、あなたは地面に落ちていた何かを踏んづけて転んだ。
 尻餅をついた程度ですんだあなたは、足下のそれを手で広げた。

 両手では広げきれないほど大きな蛇の抜け殻だ。
 実はこれ、脱皮したラミアの外皮なのです。
 大変珍しいものとして扱われ、財布に入れておくと金運と恋愛運が上昇すると言われている縁起のいいアイテム。
 換金すれば儲けられると思ったあなたは、抜け殻を綺麗に畳んで持ち運びました。



 スコールの激しい雨は、洞窟の天井からポタリポタリと伝ってきます。
 周囲の風景はごつごつした岩から鍾乳洞のように変化しており、湿度もかなり高いようです。
 一見住みにくそうな環境に思えますが、このような場所に好んで生息する魔物娘も存在します。


「ゲェロ♪ お兄さん、こんなところでどうしたの?一人でいたら、こわぁい魔物娘に食べられちゃうよぉ?」

 ペタペタと壁に張り付いて、じっとりとした視線でこちらを見つめる影。
 彼女はミューカストード、カエルの魔物娘です。
 緑色でヌルヌルとした皮膚のため洞窟のような多湿な環境を好み、長い舌を持って男性を捕らえて襲いかかります。
 
 この滑りやすい洞窟は彼女達のテリトリー。ろくに装備を整えていなければ不利な状況です。
 足下に気をとられた瞬間、ミューカストードは飛びかかってのしかかってきました。

 逃げられないと悟ったあなたは、目を閉じて食べられる瞬間を待ちます。

「お、あきらめちゃった?それじゃあ遠慮なく、いただきまぁ……」


 しかし、しばらく経っても食べられる気配はありません。

 おそるおそる目をあけると、目の前には口を開けたまま固まっているミューカストードの姿が。

 腰を抜かしたあなた以上に驚いていミューカストードの視線の先には、先程拾ったラミアの抜け殻。
   
 そう、蛙であるミューカストードにとって、ラミアは最大の天敵。
 別に食べられるというわけではありませんが、その姿を見ただけで、肉体は金縛りのごとく動かなくなってしまうんだとか。

 思わぬものでピンチを切り抜けたあなたは、のっかったまま動かない彼女をどかそうと押しのけました。

 しっとりヌルルな独特の感触に思わず手を見ると、汗のような油のような、透明な液体がべっとりとついていました。
 
 これは「トードの油」とよばれており、ジパングではこれを加工することによって軟膏にします。
 その効能は覿面で、日本刀で切り裂かれても一塗りで癒すとかないとか。
 もしあなたが空き瓶などを所持していれば、以下で説明するトードの油の取り方を試してみて下さい。






STEP1 ラミアの抜け殻の効率的な使い方

 ミューカストードはラミアの抜け殻の見た目や、それが放つ匂いに反応して硬直、全身から汗のように油を流すのです。

 要するに、ラミアの抜け殻は彼女達に密着させて使いましょう、ということです。

 オーソドックスなのはマフラーのように首に巻いてあげることですが、細く切ってリボンにしたり、手芸の才能があれば手袋などの小物を作ってあげるのもいいでしょう。
 
 彼女達が小さな悲鳴をあげれば、充分油がとりやすくなっている頃合いです。

※注意
 全身を抜け殻でぐるぐる巻きにしますと、あまりの恐怖に気絶してしまいます。くれぐれもやりすぎ注意。
 





STEP2 大きめの鏡を探そう!

 ジパングの言い伝えによると、ミューカストードは鏡に向き合わせておくと、最もよく油を搾ることができるそうです。

 彼女達の全身がみれる姿見を用意しましょう。
 今回は場所が洞窟なので、鏡のような水晶を用いていますが、それがなければピカピカに磨いた金属の面、最悪の場合手鏡程度のものでもかまいません。

 なぜこのような事が有効なのか、未だ科学的には証明されては降りません。一説によれば、彼女達は身動きのとれない状態で油を搾られている自分を見て興奮し、更に油を出してしまうからではないか、といわれています。
 
 鏡の前にミューカストードを座らせ、あなたはその後ろに座れば、あとは油をとるだけです。






STEP3 優しく油をとろう!

 彼女の体からは、トードの油が玉のように浮き出ていると思います。

 これを手でこそぎとるように集め、空き瓶の中に入れていきます。
 とくに油が出てくるのはおっぱいです。両手を使って優しく揉みし抱くと、上質な油が母乳のように垂れてきます。
 
 さて、全身をまんべんなく触られたミューカストードは、女性器をじっとりと濡らしてしまいます。
 こちらはただの愛液で、トードの油ではないです。
 しかしこの愛液が重要で、油に発情した彼女達の愛液が混じることで、薬にしたときの効果が倍増す
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