ワイト 危険度☆☆☆☆★

 サバイバルの最中、あなたは周囲の異変に気が付く。
 ほんのりと立ちこめる硫黄のような香り。空気はむしむしと湿気をはらみ、遠くからは流水の音が聞こえてくる。

この異変の正体に気が付いたあなたは、急いで熱を帯びた霧、湯気の中へとつっこんでいった。

 そこにあったのは、紛れもない温泉であった。
 おそるおそる指を突っ込んでみると、熱すぎず温すぎずの適温。
 
 久方ぶりのお風呂を見て、いても立ってもいられずに素早く服を脱いで湯船に飛び込むあなた。
 肩まで浸かっていると、サバイバルでの疲労が抜けていくような心地で、あなたはとてもリラックスします。


 今回は安全な温泉でしたが、野生の源泉には人の害になる成分が含まれているものもあります。
 慎重に確認しながら入りましょう。



「そこのあなた。こんなところで一体なにをしているの?」

 湯煙の向こうから人影のような者がこちらに声をかけてきました。
 慌てて逃げようとするあなた。しかし、冷たい空気のようなナニカに腕を捕まれてしまいました。
 獲物をとらえた捕食者は、真っ赤な瞳を輝かせ歩み寄ってきます。

 先程までのまったりムードから一転、口をガタガタと震わせながら、近づいてくる人影をじっと見据えます。

「まったく、ここは私の私有地でしてよ?あまつさえ侵入し、よりにもよって温泉にはいるなど……あなた、事の重大さを分かっていまして?」

 ザブザブと湯をかき分けてやってきたのは上級アンデッドの魔物娘、ワイトだ。
 湯煙に混じってしまいそうな白い肌、シルクのように輝く髪をまとめ、荘厳なドレスの代わりに湯浴み用のタオルを巻いています。

 どうやら、この温泉を含む一体はワイトの所有地だったようです。
 彼女のように温泉を所有したり、温泉旅行を好むアンデッドは珍しくありません。
 実はアンデッド種が大のお風呂好きというのは、魔物娘界ではよく知られています。
 魔力で構成されたその肉体が腐臭を放つことはありませんが、人が先入観として持つアンデッドの不潔さを気にしているのです。
 そのため、毎日お風呂に入ったり、お洒落や香水選びを怠らず、朝にはヨーグルトで乳酸菌を摂取するのだとか。
 
 そのアンデッドの中でもとりわけ美意識の高いワイト。
 彼女曰く、この温泉には美肌成分や保湿成分がたっぷり含まれていて、美容には最高なのだとか。
 あなたは遭難している内に偶然迷い込んだことを謝りつつ、これまでの事情を説明し、家まで帰してもらえないか頼み込みました。
 ワイトはあなたを値踏みするように全身を見て、気に入ったというように頷きました。

「よろしくてよ。そのかわり、無礼を働いた罰として、この温泉にいる間は私の召使いとして奉公しなさい」

 つまるところワイトはあなたに三助、背中を流させたりしたいようですね。

 これはチャンスです。仕事を上手くこなせば極めて安全に帰れる上、彼女に気に入られて逆玉の輿ルートも夢ではありません。
 特に日本は温泉大国として知られており、入浴の心得を熟知していれば周囲から尊敬のまなざしを受けることとなるでしょう。
 今回はワイト以外にも有効な、女性の疲れも心もオトセちゃう「お風呂テクニック」をご紹介いたします。




 
STEP1 かけ湯、入浴

 入浴中のサポートも仕事の内です。
 まずはかけ湯、彼女の体に桶で湯をかけ、大まかな汚れを落としていきます。
 その後、片足ずつ湯船に入り、肩までしっかりとつかります。
 この時塗れた床は大変滑りやすくなっていますので、手を取ったり、性器を握って貰うなどして相手をしっかり支えてあげましょう。

 湯船に入っている間、なにもせずにリラックスするのも結構ですが、お喋りしたり、体を密着させたりするなどして、彼女との心の距離感を縮めましょう。
 
 5分程お湯に浸かって体も温まってきたら、一度あがって体を洗い流します。



STEP2 ボディタオルは絶対NG!

 さて、いよいよ三助の仕事である洗体の時間です。
 タワシのようなボディタオルでゴシゴシ洗うのが気持ちいいという男性もいらっしゃいますが、女性相手には止めましょう。

 彼女たちの肌は遙かに繊細です。使うなら綿の柔らかいタオル、ですがベストは肌で直接洗うことです。
 泡を目一杯つくり、手のひらにのせて彼女たちの体に塗り込むように洗っていきましょう。
 魔界産の良質な石鹸であれば、洗うのに力は全く必要ありません。
 そのかわり、何度も何度も擦り込むように、撫でるように洗うのがポイントです。
 丹念に洗う箇所は汗の溜まりやすいところ。
 腋やおっぱいの周辺、おへそ、そして下腹部などはこれでもか!というくらい丁寧に洗いましょう。
 
 ポイント!
 もし、あなたがエア
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