荒野地帯を抜けたあなたは、再び草木が生い茂る道を歩いている。
あたりは蔦状の植物が繁殖しており、足下に気を配る進軍は好ましくなかった。
少し休憩しようと、近くの大きな木に腰を下ろす。
あなたの隣にはやけに膨らんだ蔦の固まりがある。普通に生えていたらこんな風にはならない。
蔦の隙間から覗く白い手のようなものに気が付いたあなたは、急いでその蔦を引きちぎった。
幾重にもなった蔦の中から現れたのは、人工的なほど白い肌をもつ、少女の形をしたナニカだった。
オートマトン。
我々の時代から遙か昔に作られた、ロストテクノロジーと呼ばれる存在。
なぜ古代人が彼女たちを作ったのかは分からないが、人に奉公するのを己が使命とし、時には非殺傷の武器を使ってでも人間を守ろうとする。
古代遺跡などで今も主人を求めてさまよっていたりするが、中には外にでて永い眠りにつき、風化もせずにいる個体もあるようです。
オートマトンの体を注意深く観察すると、首筋にスイッチのようなものを発見します。
どうやらこれが電源ボタンのようです。なお、ボタンの場所は個体によって変動することがありますのでご注意下さい。
興味本位でボタンを押したあなた。しばらくすると、静かな起動音と共にオートマトンが目を覚ましました。
「code:xmnms0000000 メモリーに障害発生。アクセス不可能。再起動の後、OSの再設定をして下さい。」
と、虚ろな目でしゃべりだしました。なにが起こったのか説明いたします。
この個体のように長いこと使われなかった個体は、起動時の魔力を温存する為スリープモードという状態に入ります。
その間に、魔力の行き渡らない部分が劣化、破損することがあるそうです。
この個体の場合はそれが記憶装置で、起動する以前の記憶を全て失ってしまったようです。
記憶装置自体は魔力を供給する事で修復が可能ですが、新たに初期情報を設定してあげる必要があります。
オートマトンはとても献身的な魔法生物です。
時としてサバイバルのような危機的状況では、彼女のような魔物娘の助けも有効的に活用するべきです。
今回は古代遺跡研究会観衆の元に発見されたシステムの設定を、一から十まで丁寧にご説明します。
自分好みの素敵なオートマトンにしてあげましょう。
STEP1 彼女の名前 呼称、口調パターン
あなたの好きな名前を付けてあげましょう。
余程酷いものでないかぎりどんな名前でもかまいませんが、死んだ恋人や元カノなどの名前はオススメしません。
オートマトンの名前を呼ぶ度に彼女の事を思い出して落ち込む上に、彼女も死んだ恋人の代わりを努めようと空回りし、二人の思いがすれ違う可能性があります。
それが済んだら今度はあなたの呼び方。
デフォルトは「マスター」「ご主人様」となってますが、性癖によってはあなたを兄のように慕ったり、もしくは自分の息子のように愛おしんだりします。
しゃべり方も豊富で、入力次第ではマイナーな方言も喋ります。
あえてロボット風のぎこちないしゃべり方をさせる人もいるとか。
STEP2 性感帯の設定
あなたが触った箇所を彼女の性感帯、つまり弱点にすることが出来ます。
感じる強度も自由に調節でき、少し気持ちよくなる程度から触った瞬間に絶頂に至るまで選べます。
このとき全身をくまなくマッサージしつつ性行為をして、感度を最高レベルに設定すると、オートマトンは常時イきまくる超敏感体質になってしまいます。
こうなるとあなたのお世話どころではなくなり、あなたとセックスする事しか頭にないエッチな娘になってしまうでしょう。
STEP3 特殊モード設定
近年発見された、ある特定の趣向を持つ男性用に作られたモードです。
ページの都合で全てを解説する事は出来ませんが、その数は確認されているだけでも数十種類以上。
その中でも興味深い一例をご紹介します。
※
特殊モードのオートマトンはかなり際だった性格になります。あなたが度を超した変態でなければ通常モードの設定を推奨します。
・パーフェクトベビーシッターモード
乳母の代わりとして、赤子から幼児まで健やかに育成するために開発されたらしいプログラム。
このモードの彼女たちはより人間的に振る舞い、聖母のような慈しみのあるまなざしでターゲットのお世話をします。
常に子供から目を離さず、時にはしかり、時には甘やかし、果てにはおっぱいから母乳を出すことも可能です。
このオートマトンに育てられた子供はすくすくと成長し立派な人間になるそうですが、同時に育ての親である彼女たちに対して親以上の関係性を求めるようになるとか。
なお、彼女はセッティング
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