森を探索する道中、あなたはリュックサックの落とし物を見つけます。
大方、あなたのように落っこちてしまったのでしょう。
天恵だ、と誰かに感謝したあなたは、リュックサックの中身を探ります。
だいぶ年月が立っているのか、衣服はぼろぼろ、食べ物は完全に腐っています。
それでも根気よく探し続けたあなたは、一本の酒瓶を見つけます。
梱包がしっかりされて傷一つついていない酒瓶は、開封されておらずまだ飲めそうでした。
蓋をあけ、一滴ペロリとなめてみると、スモーキーな風味が鼻を抜けます。中身は上物のウイスキーでした。
芳醇な香りは疲れた心を癒してくれますが、あなたはこのお酒を飲んではいけません。
サバイバルにおいて、飲酒は厳禁です。
酩酊しては襲われる危険性が高まる上に、アルコールは体の水分を排出し、肉体を疲労させてしまいます。
たとえあなたがどれほどの酒好きであったとしても、ここはぐっとこらえて下さい。
しかし、このお酒は傷の消毒に使うなど、なにかと利用価値があります。
あなたは瓶の蓋を閉め、探索を再会しました。
探索を続けていると、道の真ん中に巨大な一輪の花がつぼみを膨らませていました。
白く肉厚な花弁から、それはリリラウネの花だと推測できます。
甘い香りで獲物をおびき寄せるのですが、今は休眠中なのかつぼみをとじています。
安全に通り抜けられそうですが、もしあなたが空腹なのであれば、立ち止まっていただきたい。
アルラウネ種からとれる蜜はとても甘く、サバイバルにおいては大変よい食料となります。
それ自体の栄養価もさることながら、蜜の中に木の実などを漬け込めばお手軽な保存食に早変わり。
余程の事がなければ、ここで花の蜜を頂きたいところです。
しかし、彼女達もそう簡単に蜜を渡してはくれません。たいていの場合はこちらの貞操を要求してきます。
ではどうすれば良いのか。あなたは手に持っている瓶を思い出します。
姑息な手段ですが、今回はこれを使用して、蜜を入手してみましょう。
STEP1 お酒を地面に垂らそう!
リリラウネの花の下、柔らかそうな地面にお酒をかけましょう。量はほんの1オンス程でかまいません。間違っても大量にかけないように。
それが済んだら、しばらく待ちます。
10分ほど立つと蜜の甘い香りに、独特のアルコール臭が混じります。
きゅっと閉じていた花弁がゆるんでいますので、破かないように優しく剥いてあげましょう。
するとそこには、顔を真っ赤に染め、とろとろにふやけきったリリラウネの姿が。
いったい何が起こったのか。実は、彼女達はお酒に酔っているのです。
植物種は基本、男性の精液の他に地面から栄養を吸い上げて、それをエネルギーとしています。
彼女達は地面からアルコールを摂取し、酩酊状態になってしまったということです。
さらに植物種というのは、自分の蜜のような甘味には強く、それ以外の味覚には敏感で、とても弱いようです。
つまり、彼女達は非常にお酒に弱い種族なのです。
サディスティックで性欲の強い彼女達も、お酒で酔ってしまえばこちらのもの。楽に相手取ることが出来るでしょう。
※注意!
サバイバルという極限状態とはいえ、お酒の飲めない方に無理矢理飲ませるのはとても下劣な行為です!多用するのは極力避けましょう!
STEP2 優しく介抱しよう!
幸先よく花の蜜を入手できたあなた。お次は酔いつぶれた彼女達への対処です。
あらかじめ衣服を脱ぎ、花弁の中へおじゃまします。
気配を探知した瞬間、酩酊状態の彼女達はあなたにすり寄ってくるでしょう。
その反応は様々で、個体によって千差万別です。
普段はクールでミステリアスなリリラウネも、泣き上戸、笑い上戸など、普段とは違った表情を見せてきます。
なお、一番多いのは『甘え上戸』のようです。
お酒を飲むと性欲が高まるのか、じんわり疼く局部をあなたの体に擦りつけてくることでしょう。
下腹部からは甘ったるい蜜がとろとろとこぼれ、いやらしくてかって見えます。
そんなときでも慌てず騒がず、優しくマッサージして上げるのが有効です。
リリラウネはうり二つの外見のアルラウネ、というイメージが先行しがちですが、実は何もかもがそっくりなわけではありません。
特に性感帯に関しては個性にあふれ、同じ花の中で生きていても全く異なる場合があります。
(例:クリトリスを摘まれるのが好きな者と、耳元でささやかれるのが好きな者の組み合わせ)
二人で一つの生物である反面、一人のパーソナリティを尊重してほしい、それが彼女達の内情です。
一人一人真剣に向き合い、どこをさわったら感
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