リリラウネ 危険度☆☆☆★★


 森を探索する道中、あなたはリュックサックの落とし物を見つけます。

 大方、あなたのように落っこちてしまったのでしょう。
 天恵だ、と誰かに感謝したあなたは、リュックサックの中身を探ります。
 だいぶ年月が立っているのか、衣服はぼろぼろ、食べ物は完全に腐っています。
 それでも根気よく探し続けたあなたは、一本の酒瓶を見つけます。

 梱包がしっかりされて傷一つついていない酒瓶は、開封されておらずまだ飲めそうでした。
 
 蓋をあけ、一滴ペロリとなめてみると、スモーキーな風味が鼻を抜けます。中身は上物のウイスキーでした。
 
 芳醇な香りは疲れた心を癒してくれますが、あなたはこのお酒を飲んではいけません。

 サバイバルにおいて、飲酒は厳禁です。
 酩酊しては襲われる危険性が高まる上に、アルコールは体の水分を排出し、肉体を疲労させてしまいます。
 たとえあなたがどれほどの酒好きであったとしても、ここはぐっとこらえて下さい。
 
 しかし、このお酒は傷の消毒に使うなど、なにかと利用価値があります。
 あなたは瓶の蓋を閉め、探索を再会しました。




 探索を続けていると、道の真ん中に巨大な一輪の花がつぼみを膨らませていました。
 
 白く肉厚な花弁から、それはリリラウネの花だと推測できます。
 甘い香りで獲物をおびき寄せるのですが、今は休眠中なのかつぼみをとじています。
 安全に通り抜けられそうですが、もしあなたが空腹なのであれば、立ち止まっていただきたい。

 アルラウネ種からとれる蜜はとても甘く、サバイバルにおいては大変よい食料となります。 
 それ自体の栄養価もさることながら、蜜の中に木の実などを漬け込めばお手軽な保存食に早変わり。
 余程の事がなければ、ここで花の蜜を頂きたいところです。

 しかし、彼女達もそう簡単に蜜を渡してはくれません。たいていの場合はこちらの貞操を要求してきます。

 ではどうすれば良いのか。あなたは手に持っている瓶を思い出します。

 姑息な手段ですが、今回はこれを使用して、蜜を入手してみましょう。



STEP1 お酒を地面に垂らそう!

 リリラウネの花の下、柔らかそうな地面にお酒をかけましょう。量はほんの1オンス程でかまいません。間違っても大量にかけないように。

 それが済んだら、しばらく待ちます。
 10分ほど立つと蜜の甘い香りに、独特のアルコール臭が混じります。
 きゅっと閉じていた花弁がゆるんでいますので、破かないように優しく剥いてあげましょう。

 するとそこには、顔を真っ赤に染め、とろとろにふやけきったリリラウネの姿が。
 いったい何が起こったのか。実は、彼女達はお酒に酔っているのです。

 植物種は基本、男性の精液の他に地面から栄養を吸い上げて、それをエネルギーとしています。
 彼女達は地面からアルコールを摂取し、酩酊状態になってしまったということです。
 さらに植物種というのは、自分の蜜のような甘味には強く、それ以外の味覚には敏感で、とても弱いようです。

 つまり、彼女達は非常にお酒に弱い種族なのです。

 サディスティックで性欲の強い彼女達も、お酒で酔ってしまえばこちらのもの。楽に相手取ることが出来るでしょう。

※注意!

 サバイバルという極限状態とはいえ、お酒の飲めない方に無理矢理飲ませるのはとても下劣な行為です!多用するのは極力避けましょう!




STEP2 優しく介抱しよう!

 幸先よく花の蜜を入手できたあなた。お次は酔いつぶれた彼女達への対処です。
 あらかじめ衣服を脱ぎ、花弁の中へおじゃまします。

 気配を探知した瞬間、酩酊状態の彼女達はあなたにすり寄ってくるでしょう。
 その反応は様々で、個体によって千差万別です。

 普段はクールでミステリアスなリリラウネも、泣き上戸、笑い上戸など、普段とは違った表情を見せてきます。
 なお、一番多いのは『甘え上戸』のようです。

 お酒を飲むと性欲が高まるのか、じんわり疼く局部をあなたの体に擦りつけてくることでしょう。
 下腹部からは甘ったるい蜜がとろとろとこぼれ、いやらしくてかって見えます。
 そんなときでも慌てず騒がず、優しくマッサージして上げるのが有効です。

 リリラウネはうり二つの外見のアルラウネ、というイメージが先行しがちですが、実は何もかもがそっくりなわけではありません。
 特に性感帯に関しては個性にあふれ、同じ花の中で生きていても全く異なる場合があります。

(例:クリトリスを摘まれるのが好きな者と、耳元でささやかれるのが好きな者の組み合わせ)

 二人で一つの生物である反面、一人のパーソナリティを尊重してほしい、それが彼女達の内情です。
 
 一人一人真剣に向き合い、どこをさわったら感
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