5話 食料を持っていかれました

テントに帰ってきたハルヒコが、ヤケに爽やかになっていたのでアマタは驚いた。

「ハルヒコ、体洗った?なんか、肌がゆで卵みたいにスベスベだけど」

「ああ、泉でサッパリしてきた!お前も行ってこいよ!」

「そうだな。でも、もう遅いし明日でいいよ」

「僕は、あんまりおすすめしません……」

ユキオは小声でぼやいた。

その日の夕食は、たっぷりの果物だった。瑞々しくて甘みもたっぷり、栄養もたくさん補給できた。
食事も一段落したところで、ハルヒコが見慣れない何かを見つけた。

「アマタ、そこにある網はどうやって作ったんだ?」

「落ちてた木の皮で作ったんだよ。それに乗っけて日向に干しておけば干物やドライフルーツが作れるんだ。時間がかかるけどね」

魔物娘島に四季があるのならば、いずれくる冬に備え保存食を備蓄しておく必要があった。冬までに帰れればなお良いのだが。

「でも、昨日はお菓子で、今日は果物。あまいものばっかりですね」

「遭難者の身だから、贅沢は言えないよ」

アマタは食べやすく切ったフルーツを、クッキーに与えながら言った。

「よし!明日は海岸の方に行って、魚取りでもするか!」

「僕たち、釣り竿とか持ってないよ?」

「色々方法はあるさ。罠を張ったりしてな。ある物を使って創意工夫だ」

空腹は免れているとはいえ、アマタ達は何もかもが不足している状態だ。彼らのこれからの生活は、彼らの知恵と工夫にかかっていた。







何かの足音が聞こえた気がして、アマタが目覚める。人間の物ではない、とアマタは直感した。
テントから首だけを出して、左右を確認する。

いた。
イビィーから貰った果物の山の前に誰かが立っていた。
泥棒か、近くにあった木の棒を持ち、ゆっくりと影に近づく。

「おや、こんばんは。起こしてしまったようだね」

後ろを向いたまま、人影がアマタに声をかけた。アマタは思わず身構える。
振り向いた姿は、女性だ。頭に角を生やし、山羊のような足を持っている。たしか、サテュロスという魔物だ。酒と音楽を愛する陽気な魔物、と本には書いてあった。

「ふふ、どうしたんだい。そんな怖い顔して……」

サテュロスはアマタの方へ歩み寄ってくる。
アマタは困惑していた。
なぜ、彼女は自分達の前に現れたのか。なぜ、彼女から敵意のような物を感じるのか。

「ウォン!」

気配を察知したのか、クッキーがテントから飛び出し、アマタを守るように立ちはだかった。
本当に頼りになる女の子だ。アマタは安堵する反面情けなかった。

「おやおや、随分気が立ってるようだね。二人とも落ち着いた方がいい」

サテュロスは懐から角笛を取り出すと、美しい旋律を奏で始めた。

その音色は、音楽に精通していないアマタやクッキーすら聞き入ってしまう程素晴らしかった。
ふと、アマタは地面が揺れたような感覚になった。頭もぼーっとしている。地球がメリーゴーランドになったような、不思議な気分になっていた。

「くぅん……?」

クッキーもフラフラしたような足取りで、アマタに寄りかかる。彼は支えきれずに、二人は地面にゴロンと転がった。

「ふうっ、どうだった僕の演奏は?最高級のワインを樽ごと飲み干したような気分だろ?」

どうやら彼女が奏でた音楽の力のせいらしい。
二人とも意識はあり、サテュロスの声に反応するが、指一本満足に動かせない。

「さあて、これから僕のお仕置きタイムがはじまるよ。せいぜい足掻いてくれよ。その方がそそるからね……♪」

無防備なアマタとクッキーに、サテュロスの魔の手が忍び寄った。







ヌチュヌチュヌチュヌチュ
hearts;

「ふぅ…!んっ…
hearts;ワフゥ
hearts;」

チュコチュコチュコチュコ
hearts;

「くっ……や、やめ……」

アマタは衣類を剥がされ、クッキーと共に仰向けに寝かされている。
サテュロスは右手でアマタを、左手でクッキーを弄ぶ。
二人の弱点を的確に攻めながら、妖艶に微笑んでその様子を楽しんでいた。
身動きのとれないアマタ達は、秘部に伝わる快楽に為すすべもなく、ただ享受するばかりだ。

「ウブな顔して二人ともエッチなんだね
hearts;大事なところからおつゆが零れて止まらないよ」

耳に吐息がかかるくらい近づいて囁く。その間も両手は休まることなく、刺激を与え続ける。

「さあ、そろそろまた限界じゃないかな?イッちぃなよ
hearts;……イけ
hearts;
hearts;」

「うあっ……」

「わふっ……んんっ
hearts;」

ぴゅるっ
hearts;ぴゅぴゅっ
hearts;ぷしゅっ
hearts;

「あは
hearts;でるでる
hearts;まだ元気いっぱいのようだね
hearts;」

アマ
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